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東京都中央区人形町は江戸時代に歌舞伎の中村座・市村座や人形芝居の結城座などがありました。当時は人形を制作・販売する店が並び、人形遣いが多く住んでいたことから、人形町の地名が付いたと伝わっています。
歴史がある街だけに、人形町一帯には老舗が多く残っていて、人形町通りや甘酒横丁を中心に老舗の飲食店や上品な和菓子店は多数です。特に美味しい和菓子やスイーツの名店が多く、そんな、人形町の和菓子の名店を厳選して13店舗紹介します。
「京菓子司 壽堂(ことぶきどう)」は東京メトロ・都営地下鉄「人形町駅」から徒歩4分、又は、東京メトロ「水天宮前駅」からは徒歩2分の所にあります。
明治17年(1884年)に日本橋蛎殻町(にほんばしかきがらちょう)で創業し、140年近い歴史がある老舗です。明治40年代(1907年~)に現在の場所に移っています。昔ながらの和菓子屋で「黄金芋の寿堂」が看板商品でよく知られています。
「京菓子司 壽堂」のおすすめは、看板商品の「黄金芋(233円)」で、小さなサツマイモの形をした和スイーツです。皮からシナモンの香りが漂い、中身はさつま芋と同じ黄金色です。ただし、さつま芋は使われず、白いんげんを使った餡にウコンを加えています。
老舗和菓子店だけに、黄金芋以外にも、上生菓子・水ようかん・わらび餅・柏餅など和風スイーツが多く、手土産にできる上品な和菓子ばかりです。
「人形町 彦九郎」は東京メトロ・都営地下鉄「人形町駅」A1より徒歩2分です。京都で修業した先々代が1951年(昭和26年)に人形町へ出店し、2004年(平成16年)に現在地に移転しています。
新潟県産のもち米・こがね餅や北海道産の大納言小豆など、とことん食材にこだわり、ひとつひとつ心を込めて作った手の込んだ和菓子が多数並んでいます。
「京菓子司 彦九郎」のおすすめは「とらやき(240円)」です。「どら焼き」ではありません。「とらやき」です。「とらやき」の皮は虎の模様が付いています。そこから「とらやき」と名付けられた同店の看板商品です。
ふっくらと焼き上げた生地はふわふわで、中にたっぷりと粒餡が入っています。甘さは控えめで、続けて食べることもでき、リピーターが多い商品です。
「玉英堂」は東京メトロ・都営地下鉄「人形町駅」A1から徒歩2分の所にあります。お店の起源は大変古く、戦国時代の1576年(天正4年)に京都三条大橋で創業しています。人形町には1954年(昭和29年)に移り、現在の場所で開業しています。手の込んだ和菓子が並ぶ和菓子の名店です。
「玉英堂」は屋号が「玉英堂彦九郎」で、寛政の三奇傑に数えられた思想家・高山彦九郎に由来しています。老舗中の老舗の和菓子店です。
「玉英堂」のおすすめは「玉饅(ぎょくまん)(680円)」です。何層もカラフルな層で構成された手の込んだ饅頭で、食べる前にカットして断面を観察してみましょう。
真ん中に風味豊かな上質な栗、その栗を丁寧に包んだ粒餡、さらにピンク色の餡、その外側に白餡が重なっています。別名を「お宝饅頭」といいおめでたい上品な和菓子です。
「三原堂本店」は東京メトロ「水天宮前駅」8番出口より徒歩1分、東京メトロ・都営地下鉄「人形町駅」からは徒歩4分、水天宮の門前にある有名な和菓子店です。
「三原堂本店」は、1877年(明治10年)に蛎殻町で創業した150年近い歴史を誇る老舗です。1887年(明治20年)に現在地に移っています。このお店で修業した職人さんが暖簾分けで開業したお店も多数です。老舗の名店ならではの大きな木製看板が目を惹きます。
「三原堂本店」のおすすめは「御守最中(259円)」です。その昔、三原堂本店は水天宮様よりお許しを得て御守りをお分けした歴史があり、その流れで現在はお守りの代わりに「御守最中」を販売しています。水天宮様と深い関わりから誕生した銘菓です。
名産の十勝産えりも小豆を丁寧に練り上げた上品な粒餡の最中です。通常サイズは1個:259円、小サイズもあり、1個:140円で販売しています。
「東海」は東京メトロ・都営地下鉄「人形町駅」から徒歩で3分の所にあります。1912年(大正元年)の創業で、昭和に入ってから人形町に移転しました。
お店の外観は昭和の名店が感じられる佇まいで、どこか懐かしい風景です。人形町はこのようなレトロ感あふれる建物が多く、情緒あふれる街です。
「東海」のおすすめは「どら焼き(200円)」です。綺麗に焼き上った、濃い茶色のどら焼きの生地はフワフワで甘さは少し控えめに焼き上っています。ねっとり、しっとりの餡子も甘すぎず、皮との相性が最高です。
大きめサイズのどら焼きながら、しっかりと餡子が詰まり、なだらかに中央が膨らんでいます。人形町はどら焼きの名店が多いのですが、中でも「東海」のどら焼きは人気が高い逸品です。
東京メトロ「人形町駅」から徒歩約6分の「清寿軒(せいじゅけん)」は、江戸時代の1861年(万延2年/文久元年)に日本橋堀江町(現小舟町)で創業しています。その後、人形町に移り、当時から人気が高いお店で町民に親しまれていました。
明治・大正・昭和から平成令和になっても地元の人々に密着したお店です。同店の人気銘菓は贈り物や手土産として重宝され続けています。現代の7代目店主も受け継いだ暖簾を守り、人気の和菓子を守り、新しいメニューも開発しています。
「清寿軒」のおすすめは、同店の看板メニューで大人気の「大判どら焼き(270円)」です。どら焼きの生地は香ばしく、しっとりフワフワ、餡は良質の小豆を使い丁寧に作られています。生地と餡は絶妙なバランスでしっくり馴染んだとびっきり美味しいどら焼きです。
大判と小判の2サイズがあり、両方ともにあふれるほど餡が入っています。手に持ってみるとずっしりと伝わる重量感があり、伝統が作り上げた完璧などら焼きです。
「人形焼本舗板倉屋」は東京メトロ・都営地下鉄「人形町駅」から徒歩1分の所にあります。東京土産としてよく知られる「人形焼」は、江戸時代に芝居の町として栄えた人形町発祥の和菓子です。そんな人形町の「人形焼本舗板倉屋」は元祖人形焼きの店として知られています。
こし餡がたっぷり入った人形焼きの代表が「七福神」です。布袋尊・弁財天・恵比寿・毘沙門・大黒天・寿老人などを型取った、演技がよい焼き菓子です。
「人形焼本舗板倉屋」のおすすめは「5個あん入り(500円)」の人形焼きです。七福神のうち5種類の神様が入っています。100年の歴史がある人形焼きは大人気で、焼き上るまで待つこともしばしばです。
人形焼きの生地は黒糖のような甘い香りが広がり、厚めの生地は心地よい甘さで、中のこし餡は甘すぎることもなく、生地ともよくマッチし、柔らかな舌触りです。歴史の重みも加わった上品な人形焼きは東京名物の手土産におすすめします。
「彦九郎」こと「彦九郎 新大橋店」は都営地下鉄「森下駅」から徒歩5分、人形町から新大橋を渡り、橋のたもとにある和菓子店です。彦九郎本舗は歴史がありますが、新大橋店は2004年(平成16年)にオープンした話題の新店舗です。
「彦九郎」はこぢんまりとしたお店ながら、個性的な美味しい和菓子が並んでいます。とら焼き・彦九郎まんじゅう・わらび餅にお店独自の創作和菓子など、品数も豊富です。
「彦九郎」の一押しメニューは「わらび餅(870円)」です。わらび餅一箱が870円で、大粒のわらび餅がたっぷり入っています。
ぷるぷるの歯応えで、柔らかく美味しいわらび餅です。あっさりとした食感で、続けていくつでも食べられます。わらび餅としては高めの価格ですが、人気アイテムで売り切れ必至です。賞味期限が1日と早いだけ鮮度は抜群です。
「縫月堂(ぬいげつどう)」は東京メトロ・都営地下鉄「人形町駅」A3から徒歩で約2分です。店舗はこぢんまりとしていますが、店の奥に重厚な造りのイートインコーナーがあります。
老舗の和菓子店で、どら焼き・大福・あんみつ・生菓子など豊富な和風スイーツのメニューが並んでいます。手土産として最適な和菓子で、贈り物としても人気が高い名品ばかりです。
「縫月堂」のおすすめは、軍配形の「お相撲焼き(240円)」です。どら焼きよりも少し硬めの皮で餡を挟んでいます。種類があり、十勝・金星・白星など縁起の良いネーミングで、異なる種類の餡が包まれています。
「お相撲焼き」の横綱は栗餡・十勝は大納言小豆餡・白星はミルク餡・金星は柚子餡で、好みの味が選べ、食べ比べてみるのもおすすめです。
「つくし」は東京メトロ「水天宮駅」5番より徒歩1分、水天宮前にあります。1877年(明治10年)に創業し140年以上の歴史がある老舗和菓子店です。
「一子相傳」で受け継ぐ江戸和菓子・お赤飯・おいなりさんをはじめ、歴史ある和菓子が店頭に並んでいます。また、創業当時のレシピを再現した茶碗蒸菓子「風鈴(ぷりん)」は評判高い人気アイテムです。
「つくし」のおすすめは、「一子相傳」のレシピで受け継いだ「風鈴あんみつ(810円)」です。「風鈴」と書いて「プリン」と読む粋なネーミングです。
自分で盛り付けができ、平らな皿でプリンを中央に置き、フルーツや寒天などで囲んでみましょう。また、深めのパフェ皿では、先に果物などを入れて最後にプリンを乗せるのもおすすめです。ちなみに、「風鈴あんみつは」は冷蔵で3日まで日持ちします。
「三廼舎(さんのや)」は東京メトロ・都営地下鉄「人形町駅」から徒歩4分の所にあります。玄関の上には、年期が感じられる大きな木製の看板が掲げられ、まさに老舗名店の店構えです。店内のショーケースには個性的な和菓子が並んでいます。
「三廼舎」は1939年(昭和14年)に日本橋で創業し、空襲で焼失後、1947年(昭和22年)に現在地で再開しました。店内にはイートインスペースがあり出来立ての銘菓が食べられます。
「三廼舎」のおすすめは看板メニューの「どら焼(200円)」です。オリジナルどら焼きで、生地は焦げ目がなく、白いままです。サクサクのカステラ風の生地ではなく、大福の皮のように少しムッチリねっとり系です。
甘さ控えめの粒餡がたっぷり入っています。他のお店では見られない珍しいどら焼きで、どら焼きファンならずともおすすめの逸品です。風情ある静かな店内でもいただけます。
「にんぎょう町 草加屋」は、東京メトロ・都営地下鉄「人形町駅」から徒歩4分の所にあります。1928年(昭和3年)創業の老舗煎餅屋です。手焼きにこだわるお店で、リピーターの固定ファンも多くいます。
現在でも、昔ながらの製法を守り続け、職人さんが備長炭で一枚一枚煎餅を焼き上げています。ちなみに、阿部寛主演のTBSドラマ「新参者」のロケ地として有名になったお店です。
「にんぎょう町 草加屋」のおすすめは「堅焼き久助(600円)」です。お店で人気の醤油、胡麻、ざらめなどが入り、味・サイズ・堅さなどが異なる、さまざまな種類のお煎餅が一袋で楽しめます。
種類があるだけに、飽きることなく最後まで食べきれます。手焼きだけに香ばしく焼かれ、パリッ、バリッという煎餅の噛み応えも堪能できるおすすめの逸品です。
「あけぼの 日本橋浜町店」は都営地下鉄「浜町」A2から徒歩5分、東京メトロ「人形町駅」A1からも徒歩7分です。おしゃれなビルの1階にあるお店で、「あけぼの」の大きな看板が目につきます。
「あけぼの」は銀座で育ったお菓子屋です。終戦直後、銀座四丁目交差点近で冬はおしるこ、夏はカキ氷の店としてスタートしています。水大福やわらびもちから、もちどら、栗もなかなど、豊富な品揃えの和菓子店です。
「あけぼの 日本橋浜町店」のおすすめは「白玉豆大福(324円)」です。白玉粉を使った大福で、こしがありながら柔らかな大福です。北海道産の赤エンドウ豆を使い、粒餡とこし餡の2種類があります。
赤エンドウ豆の存在感が絶妙で、大福の生地ともよく合い、北海道産の風味満点の餡がちょうどよい甘さで、三者のコラボで大変美味しい大譜が完成しています。