禅林寺

禅林寺は、JR三鷹駅よりバスで7分ほどのところにある黄檗宗のお寺です。もとより村にあったお寺が元禄12年(1699)の台風で壊れてしまったため、黄檗宗のお寺に懇請してお寺を再建しました。

元禄13年(1670)に名称を禅林寺と改め、現在に至っています。

禅林寺には、明治の文豪・森鷗外が墓地に眠っています。森鴎外は本名を森林太郎と言い、「森林太郎として死にたい」という本人の遺言により、本名が墓石に刻まれています。

墓石だけでなく、森鴎外が残したとされる遺言が書かれた記念碑も建てられています。

太宰治もまた、ここ禅林寺の墓地で静かに眠っています。太宰治は生前三鷹に住んでおり、愛人と入水自殺を図ったのは三鷹に流れている玉川上水でした。

森鴎外を心から尊敬していたため、鴎外の墓石がある禅林寺に「いつか自分もここに埋葬してもらいたい」と周囲に話していたそうです。

禅林寺の御朱印は、事務所でいただくことができますが、御朱印帳がある場合のみの対応となっているようで、書き置きの御朱印はないようです。

参拝の際は、御朱印帳をお忘れないようにお気をつけください。