【沖縄北部】おすすめ観光スポット15選！やんばるの大自然や穴場グルメ情報も！

沖縄北部は、やんばる地域とも呼ばれるエリアで、かつて北山王国があった場所でした。一般的には沖縄本島の金武町と恩納村から北側を指しており、街の中心は名護市です。沖縄自動車道の終点の許田ICを出たところにある道の駅許田が、北部観光のスタート地点といえます。最初はここに立ち寄ってから回るべき場所を絞るのが良いでしょう。

辺戸岬（へどみさき）は、沖縄北部にあるおすすめのスポットです。沖縄本島最北端にある岬で、沖縄自動車道の終点近くにあるやんばる地域の入口、道の駅許田から車で1時間かかります。

非常に遠い場所ですが、途中は自然が残る絶景ポイントなので、心地よいドライブが楽しめるでしょう。断崖になっている岬の先端より、天気が良ければ鹿児島県の与論島あるいは沖永良部島が見えますから、頑張って美しいこの地に向かう価値が高いです。

かつて沖縄が本土復帰する前、アメリカ統治だった時代には、この岬から鹿児島県に向けて本土復帰のための、のろしが揚げられました。またこの岬と与論島の間の会場で交流会も開かれました。

本土復帰時「日本祖国復帰闘争碑」が建てられました。また辺戸岬ドームがあり、ダイビングスポットしても人気です。ベストシーズンは特にありませんが、夏場の昼は温度が相当高くなります。また元日は初日の出の絶景を観る人で人気です。

水納島（みんなじま）は、沖縄北部本島から少し離れた小さな離島です。クロワッサン型の美しいサンゴの島ということで多くの観光客がやってきます。

陸続きではないので、本島の渡久地港から高速船が運航しており、水納島まで15分で到着します。レンタカーで来たときには港周辺の駐車場に止めてください。また、チケットの予約ができません。先着順なので早い目に港に行きましょう。

人気の水納島は、明治時代までは聖域だったために無人島でした。やがて人が移住しますが、元々水が乏しく水の無い島から現在の透明になったほどです。

現在は年間6万人を超える観光の島として、美しい絶景をみたり、マリンスポーツを楽しんだりできる島となりました。通年楽しめますが、台風が接近する時期は連絡船が休航することがあるので注意しましょう。

比地大滝は、沖縄北部やんばるの森の中にある滝です。沖縄本島最大の滝として人気で、比地キャンプ場で入場料500円を払って歩くこと4･50分で到着します。

途中美しい、亜熱帯の自然を見ながら歩いて行きます。運動不足の人なら少し大変かもしれません。しかし到着した先にある大滝の絶景を見たならば、その疲れも吹っ飛ぶでしょう。

380種類もの植物が生い茂り、マイナスイオンを存分に感じられるでしょう。また珍しい鳥をはじめ、海老、蟹、亀といった生き物が多数存在しますから自然派には人気な理由も頷けます。

この場所も特にシーズンの縛りはありませんが、注意したいのは台風が接近する夏場です。大雨時には入場不可となり、また雷が接近している時も休業するので注意してください。

沖縄北部に浮かぶ小さな古宇利島は、本島と陸続きです。そしてこの島には美しくそして絶景ともいえる人気スポット、ハートロックがあるので行ってみましょう。

行き方は車がメインで、名護市の中心から北方向に最初に屋我地島に入ります。この島から古宇利島に向かいますが、島に向かう一本の橋から見える絶景は本当に美しいでしょう。

ハートロックは、古宇利島の中にあるティーヌ浜にあります。数千年ともいえる波の浸食で出来上がった奇岩は正しくハートの形をしていますから、デートやフォトジェニックポイントとして大人気です。

ベストシーズンですが、海の中に入れますから海水浴シーズンに行く方が楽しいでしょう。遠浅で奥まで行けますが、監視員がいないので自己責任で対応願います。

瀬底島（せそこじま）は、沖縄北部にある離島ですが、本島とは橋でつながっているので、車で行ける島です。この島には、瀬底ビーチと呼ばれる大変美しい浜があるので行ってみましょう。

アクセスは名護市中心部方面からは、沖縄美ら海水族館方向、本部港を越えたあたりに、瀨底大橋があり、それを渡れば、島に入れます。そのまま島を横断すればビーチに到達します。

瀬底ビーチに向かう手前、瀬底大橋からの絶景も素晴らしく、その先にあるビーチも含めてフォトジェニックな世界が広がっています。遠浅なのもうれしいところです。

そのため、海水浴ができる時期がベストシーズンといえるでしょう。ただその時期はクラゲの侵入を防ぐネットが架けられ遊泳できる場所が制限されます。またシュノーケリングポイントとしても人気が高いです。

沖縄北部で、少し穴場感のあるスポットがター滝です。主に地元の人が行くような場所ですが、観光用に遊歩道などが整備されていないので、より自然の絶景を目指したい人におすすめです。

アクセスは国道58号線沿いにある平南川橋から山道に入ると、無料駐車場があります。そこから川沿いに蒸留を目指しますが、道なき道を進みます。ロープを使ったり、水場を越えたりして、40分ほど進むと滝の前に到着します。

滝は天然のままで滝壺まで入ることが出来ます。そのため水着など水の中に入れる姿で行くようにしてください。それから、足場は決してよくないのでマリンシューズは必須です。

年間を通じてベストシーズンといえますが、水の中に入ることを考えると冬場ではなく夏の時期に行く方が良いでしょう。トイレはありますが、シャワーなどはありません。

沖縄美ら海水族館は、沖縄北部というより沖縄全体を代表する水族館です。巨大水槽で優雅に泳ぐジンベイザメや鳥のように舞うマンタなどが、間近で見られ、あたかも動くアート作品のように見えるでしょう。

場所は名護市の中心からそのまま海沿いに進めば、水族館の前に到着します。大容量の立体駐車場もありますから、安心してレンタカーで行けます。

沖縄美ら海水族館は、1975年の沖縄国際海洋博覧会の跡地に作られ、周辺は記念公園として、人気の沖ちゃんショーやマナティ館、複数の展望台や遊歩道が整備され、水族館以外にも終日遊べます。

特にシーズンもなく通年遊べる水族館ですから、沖縄に観光に来たときにはぜひプランに組み込み、壮大なスケールで海の生き物たちを堪能しましょう。

今帰仁城（なきじんぐすく）は、世界遺産に登録された城址です。場所は本部町にあり、沖縄美ら海水族館からも非常に近くにあるので、できればセットで回りましょう。

この城は琉球王国ができる前に、やんばる地区を支配していた北山王の居城でした。13世紀ごろに築城され、琉球王国に滅ぼされてからも監守が派遣されましたが、薩摩藩による侵攻後に廃城となりました。

現存する城跡には石垣がのこっており、あたかも万里の長城のように続いている姿が圧巻です。高台からその様子が一望できる場所で眺めていると、自然と当時の歴史に思いをはせることができる雰囲気があります。

そんな今帰仁城跡には特にベストシーズンはありません。ただ屋外なので真夏の日中や雨を防ぐところはほとんどないので、雨が多い時は避けた方が無難です。

ヤンバルクイナ生態展示学習施設は、沖縄北部に生息する天然記念物「ヤンバルクイナ」を飼育、展示しています。場所は沖縄北部でも東側で最も自然が残されたエリアで、やんばる国立公園内です。

ヤンバルクイナは1981年に発見され新種として学会に発表されました。しかし、絶滅危惧種で1時期700羽程度まで減少しましたが、対策が講じられ2015年頃には1500羽程度まで回復しました。

そんな貴重なヤンバルクイナをこの展示施設では生きたまま飼育しており、間近でヤンバルクイナを観察することができます。これは沖縄観光の非常に素晴らしい思い出となるでしょう。

施設自体のシーズンは特にありませんが、ヤンバルクイナの生態上、5・6月は繁殖期のために活動が活発化するため、道路での交通事故件数が急増します。できればこの時期は周辺に近づかない方が良いでしょう。

ブセナ海中公園は、名護市にある海中公園です。他のスポットと比べて名護市の中心に近い場所にあり、沖縄自動車道終点付近、やんばる地区入口にある道の駅許田から少しだけ西側に戻った部瀬名（ぶせな）岬にあります。

1970年にオープンしたリゾート施設で、海中展望塔やグラス底ボートで楽しい海中散歩を楽しみましょう。また公園内には九州・沖縄サミットの主会場だった万国津梁館（ばんこくしんりょうかん）といった見どころがあります。

ブセナ海中公園にある見どころを回る基地になっているのが、高級リゾートホテルのザ・ブセナテラスです。岬の先端にあり、最高の絶景が満喫可能です。

このリゾートホテルに滞在すればここで存分に楽しめますが、ここは沖縄北部地域の拠点にもなりえる場所です。季節関係なく奮発してクラブコテージに数日間滞在し、のんびり沖縄北部観光を楽しむのも良いでしょう。

沖縄北部の観光で、すこし穴場なのがネオパークオキナワです。場所は名護市の中心のすぐ近く北側にあり、名護市立の動物公園として1992年にオープンしました。

特徴として、鳥類のフライングゲージです。亜熱帯を自由に飛び回る鳥たちは、ストレスも少ないためか、人工孵化や繁殖の実績も多く、ヤンバルクイナの人工ふ化をはじめ、オニオオハシなど日本で初めて繁殖に成功した生体の事例が複数あります。

このほか、日本で唯一飼育している動物が多数あり、他では見られませんから貴重なスポットといえるでしょう。またアマゾン川に生息する最大の淡水魚ピラルクーの餌やり体験もできます。

そして大正時代に沖縄で営業していた軽便鉄道が2005年に復活し、園内を1周します。ここは通年楽しいエリアなので、旅のスケジュールに都合が付けばぜひ訪れましょう。

沖縄では、いわゆるクラフトビールではない、ローカルビール「オリオン」が飲めます。そのオリオンビールを作っている工場の見学や試飲ができる、オリオンハッピーパークは必見です。

場所は、名護市の中心西よりにあります。1957年に設立されたオリオンビールは、現在は過半数、本土復帰前は9割のシェアを持っていたほど沖縄で親しまれている味です。ぜひ味わってみましょう。

工場見学は、原則予約制なので事前に確認してください。見学自体は無料で20分ごとにツアーがあります。35分ほどかけてビール醸造の行程が見学でき、残り20分間でお待ちかねの試飲が待っています。

工場見学のほか、レストランやショップ、ギャラリーがあります。なおアルコールなので、車で来る場合はビールの試飲ができません。どうしても飲みたい時には、タクシーか公共交通で行きましょう。

きしもと食堂本店は、本部町で沖縄そばが味わえる名店です。沖縄美ら海水族館にも近いのでセットで回れます。明治38年創業と現役最古で歴史ある食堂は、レトロな雰囲気が気持ちが高揚してしまうでしょう。

メニューは沖縄そばとじゅーしぃと呼ばれる、炊き込みご飯のみとシンプルです。小サイズと大サイズに特サイズが選べますが、小でも具だくさんで十二分に堪能できるでしょう。

人気店なので常に人がいる状態ですが、回転率が速いのも特徴です。麺をあらかじめ大量に茹で置きし、その時に油を縫て扇風機で乾燥させました。そのため、ふにゃふにゃな麺にならないように工夫しています。

味わいは、さすがと思えるうまさでスープも含めて完食間違いなしです。沖縄北部観光の際には、ぜひ沖縄ローカルフードの沖縄そばを名店で味わいましょう。

沖縄北部は名護市の周辺が最もにぎわい、グルメどころも豊富ですが、さらに沖縄本島の北側にある国頭港食堂も侮れません。ここは沖縄の海の幸が食べられます。

事務所風の建物ですが、看板があるので迷うことはありません。料理長が毎日市場で、目利きで仕入れた厳選食材が当日運ばれます。そのた新鮮な魚にありつけます。

そして、大きなトレーに豪快に乗った魚たちは大きくて、定食のセットである味噌雄汁やご飯の器が小さく見えます。特にマグロのカマ焼きは巨大で食べ応えバッチシでしょう。

そして、本土では食べられない、近海で取れる亜熱帯ならではの魚もあって、どれも新鮮でどんどん箸が進みます。焼き魚や揚げ物、刺身に寿司と、魚に関するあらゆるメニューがありますから、沖縄北部で魚を食べるならぜひ行きましょう。

道の駅許田から名護市の中心の途中にある、海が見える場所にあるのが、名護曲レストランです。ここは、観光客というより地元の人の利用が多いです。

ファミリーレストランと表記してあるので、マニュアル化された大手チェーン店のように思いますが、そんなことはなく、沖縄のローカル料理がいろいろ食べられ、かつ地元客が納得できる味ですから安心です。

沖縄料理で真っ先に思い出す、ゴーヤチャンプルーや島豆腐など沖縄の郷土料理がメニューに並ぶ中、イチオシはセットで食べられる名護曲定食です。

小鉢9品で提供され、食べるべき沖縄フードが揃っています。このほか、名物料理も多くオリジナルメニューも充実しています。お土産も多く販売していますから、沖縄北部観光の行きか帰りに立ち寄りましょう。

沖縄北部は、穴場を含めて自然が豊富な場所が多く、天然記念物のヤンバルクイナが生息しています。美しいビーチやリゾート施設など楽しく遊べる場所、そして美味しいグルメスポットも多いので、連泊して滞在したいほど魅力的です。そのため予め行きたい場所を絞りながら沖縄北部観光を楽しみましょう。