PR
住所 | |
---|---|
アクセス | |
営業時間 | |
最寄駅 | |
電話番号 |
北海道北見市近辺にある常紋トンネルはご存知でしょうか?読み方は常紋(じょうもん)トンネルと言い、名前の由来は、旧留辺蘂町の常呂郡と旧生田原町の紋別郡の間を通っていたため、頭文字の「常」と「紋」を取り名付けられました。
心霊スポットになっているトンネルは日本各地に数多くありますが、その中でも常紋トンネルはかなり危険な心霊スポットとして、ランキングの上位にあげられる場所です。そんな常紋トンネルについて、心霊現象の噂や本当に起こった事件・事故、人柱の噂などを詳しく紹介します。
心霊現象が起こるトンネルと言えば、わかりにくい場所にポツンとあり、今はもう使われていないことが多く聞かれます。しかし常紋トンネルは、JR北海道の石北本線の生田原駅と金華信号場の間の常紋峠の下を通る、現在も現役の鉄道のトンネルです。
北海道の心霊スポットとして有名ですが、ガチでやばすぎるため、心霊Youtuberやテレビでも滅多に取り上げられない危険な場所なのです。
札幌市中央区の心霊スポットについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。
危険な心霊スポットとして有名な常紋トンネルは、見た目にもかなり古く、ボロボロなのがわかります。一体いつからあるのでしょうか?どのようにして心霊スポットと言われるようになったのでしょうか?常紋トンネルの歴史を紐解いていきましょう。
明治から大正に変わった1912年に常紋トンネルの工事が始まりました。着工当時は湧別線常紋隧道と言われ、石北本線の中でもかなり難所として知られています。全長507m標高約347mのトンネルは完成するまでに3年かかり、1914年に開通しました。
この辺は急勾配な場所になっていて、鉄道好きから写真撮影や録音などをするのに人気のスポットでした。とくに賑わいを見せたのはD51重連の写真撮影です。2017年までは西留辺蘂側坑口付近に常紋信号場があり、撮影しに来た人達を仮乗降場として利用したこともあります。
常紋トンネル内で急に電車が停止や、タコ足配線が原因で火災などの事故が多発しました。そのため、開通から45年ほど経った1959年(昭和34年)、常紋信号場から線路沿いに金華方向へ1Kmほど行った丘の上に「歓和地蔵尊」が建てられます。外からは入れそうにありませんが、電車からは見えるようです。
1968年(昭和43年)に青森県東方沖を震源とする十勝沖地震が発生しました。最大震度5、死者50人以上と大きな地震により、常紋トンネルの壁も崩落したのです。そのため、翌年の1970年からトンネルの改修工事を行いました。
常紋駅口から3個目の待避所の工事の際に、壁の奥から頭蓋骨を損傷した人骨が発見されます。何か事件かと思ったのでしょうか。その後発掘調査をしたところ、山の斜面やトンネルに入り口など、たくさんの場所から人骨が発見されました。
心霊スポットとして有名な常紋トンネルからは、地震によって人骨が発見された事件や、列車の事故などがありました。たくさんの人骨が発見された事件には、タコ部屋労働という残酷な過去が関係していました。タコ部屋とはどんなものなのか、過酷な労働の実態を見ていきましょう。
「タコ部屋」とは、北海道以外の人を雇用する「他雇(たこ)」からきています。北海道以外、本州などから集めた労働者たちを身体的に拘束し、収容した部屋のことを「タコ部屋」と言ったようです。タコ部屋は工事する場所が変わるたびに移転するため、簡素な掘っ立て小屋になっています。
反対に北海道内の労働者たちを「自雇(じこ)」と言ったようです。もともと北海道開拓では、自雇である屯田兵が置かれ道路整備などをしてきましたが、人手が足りなくなり道内の集治監に収監されている受刑者を労働させました。それが過酷だったため批判が起こり、その後、タコ部屋労働が始まったと言われています。
本州から労働させるため集められたタコ部屋労働者たちは、過酷な労働を強いられます。まずまず、タコ部屋労働者は東京で言葉巧みに連れてこられるのですが、現実は非人間的環境下での肉体労働でした。
食事は朝9:00と昼15:00のたった2回きりで、15:00の食事は立ったままだったと言います。栄養など考えていないご飯と味噌のみというのが定番でした。
深夜3:00から明け方まで労働させられて、病気になろうが満足に治療も受けられません。奴隷のような扱いに脱走を試みる人も現れました。しかし、すぐにつかまり全裸でスコップなどで拷問を受けたようです。
そんな過酷な労働や質素な食事、短い睡眠時間を強いられたタコ労働者に中には命を落とすものもいました。犠牲者はなんと100人以上と言われています。
また、脱走して運よく逃げられた人もタコ部屋が山の中にあるため、遭難して亡くなったのではないかと言われています。警察が来た時もありましたが、建設会社からわいろを貰い何事もなく帰って行ったのでしょう。
十勝沖地震で人骨が発見された際に、掘り出した人たちから「人柱が出てきた」とみんな言っていたという証言があります。その時の発掘調査では10体の人骨が発見されました。その後、留辺蘂方面へトンネルを1kmほど進んだあたりで50体ほどの遺骨が発見されたのです。
実は常紋トンネルで働いていた人達が人柱にされて壁に埋められていたという噂もあります。そもそも人柱とういうものは、お城などの大きな建物を建てる時に、建物の付近に生きている人を埋めて、災害などから守ってもらうよう神に祈願する行為です。
タコ部屋労働の犠牲者は人柱として埋められたのでしょうか?常紋トンネルの場合、逃げ出した人を見せしめのために拷問して犠牲になり埋めたもので、人柱とは少し違うような気がします。
十勝沖地震で見つかった人骨は、常紋トンネルで働いていたタコ部屋労働者の犠牲者の証拠となり、1980年に慰霊碑が建てられました。金華信号場西方の坂を登った高台、金華小学校跡地に「常紋トンネル工事殉難者追悼碑」があります。現在でも毎年6月には供養祭が行われているようです。
常紋トンネルのタコ部屋から生き残りの体験談も残っています。「石島福男書簡」より、「毎日3時に起こされランプをつけ朝食を食べ、仕事が終わって帰るときはお足元の石ころも見えぬほど暗いです」
「最初のうちは胸の骨がベリベリとなる音がして、骨が折れたかと思うくらいでした」「役にたたぬ様になれば握り飯2ッ3ッあえて投げ出され、全快の見込み無き者は線路の下に生き埋めにするのです。」など悲惨な状況だったのがわかります。
犠牲者が出るほど過酷だったタコ部屋労働で完成した常紋トンネルでは、過去に事故や事件もありました。また、事件や事故だけではなく、数々の心霊現象も報告されています。常紋トンネルで起きた心霊現象とは一体どんなものなのか、詳しく解説していきましょう。
先ほども話した通り、十勝沖地震の際に常紋トンネルの入り口付近でたくさんの人骨が発見されました。人柱として埋められたタコ部屋労働の犠牲者ではないかと言われていました。頭蓋骨に損傷がある人骨もあり、スコップで殴られ暴行されたのがわかるでしょう。
そんな酷い仕打ちを受けたタコ部屋労働の犠牲者が人柱としてトンネル内に埋められていて、今でも周辺や壁を掘り起こすと、人柱にされていた犠牲者の人骨が出ると言われています。常紋トンネル付近の山に山菜を取りに来た人が人骨を発見したという事件があり、山にも埋めていたのではないかと言われています。
常紋トンネルでは霊の叫び声が聞こえるという心霊現象があります。実際に動画に謎の叫び声が収録されていたようです。また、常紋トンネル内だけではなく、常紋トンネル付近でも息苦しそうなうめき声が聞こえたという噂があります。タコ部屋労働の犠牲者の怨念が声になって残っているのでしょうか。
電車が常紋トンネルに入る時に、トンネルの入り口に頭から血を流した男が立ちはだかっているというのです。運転士があわてて急停車すると、外を調べてもさっき立っていたはずの男はいません。
何かの見間違いかと再び電車を発車させると、また血だらけの男が立っているというのです。電車が急停止する事故はこの心霊現象の仕業ではないでしょうか。そしてこの男の霊は人柱にされた犠牲者の霊なのかもしれません。
常紋トンネルの心霊現象に鉄道の信号が消えるという噂があります。鉄道の信号が消えてしまうと、電車同士の衝突事故が起こりかねません。タコ部屋労働の犠牲者が道ずれにしようとしているのでしょうか。いずれにしても、信号が消えるという心霊現象はかなり危ない心霊現象です。
流氷特急オホーツクで常紋トンネルを通過したところ、常紋信号機付近で鉄道にトラブルが起きました。このような常紋トンネルを通過した後にエンジンのトラブルが起きるという心霊現象もあります。犠牲者の怨念が関係しているのでしょうか…。
常紋トンネルの入り口に血だらけの男の霊がでたり叫び声が聞こえたり、電車のトラブルなど心霊現象が起きる常紋トンネルでは、心霊写真が撮れるとの噂です。また、心霊現象だけではなく事件もありました。常紋駅に務める駅員さんの奥さんが何のまえぶれもなく常紋トンネルに飛び込んだという悲しい事件もあったようです。
様々な事件や事故が起きるという噂の心霊スポット常紋トンネルには、都市伝説もささやかれています。噂の都市伝説の真相にも迫っていきましょう。
電車が常紋トンネルに入る際に物悲しい警笛を鳴らします。その警笛は、タコ部屋労働の犠牲者のために鳴らしているのではないかという都市伝説があります。結論から言うとその都市伝説はデマです。警笛はトンネル内や線路で作業している人達に電車が通過するという意味で鳴らします。
もし万が一、警笛を鳴らさず電車が通過し、そこで作業している人がいたら大事故になりかねません。常紋トンネル前で警笛を鳴らすのは慰霊のためというのはガセです。
ポケモンダイヤモンド・パールに登場するミカルゲというポケモンが、常紋トンネルの人柱ではないかという都市伝説です。ミカルゲが登場した舞台は北海道の稚内市をイメージしていると言われています。また、ミカルゲのタイプはゴーストと悪なので、犠牲となった労働者の人柱をイメージしているのでは?と疑ってしまうかもしれません。
ミカルゲは、地下通路で32人のトレーナーに会い、御霊(みたま)の塔に要石を納めると出現します。まさに常紋トンネルの犠牲者をモデルにしているように思えるでしょう。しかし、子供のアニメに、酷い仕打ちを受けた犠牲者や人柱にされた人をモデルにするでしょうか?真実はわかりませんが、ガセではないでしょうか。
常紋トンネルの都市伝説の中に、信号場が廃止されたのは幽霊が出るからというものがあります。確かに、職員の家族が電車に飛び込んだり、信号が消えるなどの事件などのありました。
しかし、幽霊がでたり心霊現象が起こったりするから信号機が廃止されたのではありません。以前は普通列車が交換をしていましたが、2000年8月からは時刻が変わり、必要なくなったため常紋信号場は廃止になりました。
住所 | 北海道紋別郡遠軽町生田原八重 常紋峠 石北本線 |
---|---|
行き方・アクセス | 生田原駅から車で33分 |
最寄駅 | 生田原駅 |
最寄りのバス停 | 近くにバス停はありません |
トンネルの長さ | 507m |
GoogleMapで詳しく見る |
北海道紋別郡の遠軽町に常紋トンネルはあります。なかなかアクセスしにくい場所にありますが、北見市の留辺蘂町から向かうと行きやすいでしょう。留辺蘂町の街中から国道242号線を北へ行き、「常紋方面⇒入口」と書かれている青い看板を右に曲がります。そこからガタガタの砂利道で4kmほど進みましょう。すると立ち入り禁止ゲートが現れます。
その先に現在は使用されていない旧・常紋信号場が見えるでしょう。信号場を抜けた先が常紋トンネルです。常紋トンネルは鉄道のトンネルなのでもちろん、電車が通ります。線路に入ると電車にひかれてしまう恐れがあるので絶対に線路には入らないでください。
常紋トンネルは山の中にあります。そのため、ヒグマに会う確率が上がるでしょう。ヒグマに会わないようにするには、ヒグマにこちらの存在を気付かせることです。声を出したり音を出したりすると、ヒグマが人の存在に気づき逃げていきます。常紋トンネルに行く際には鈴を鳴らすなどヒグマ対策をしていきましょう。
過去に多くの事件や事故が起ったり、人柱の噂があったりと、本気で怖い心霊スポットとして有名な常紋トンネルは、多くのタコ部屋労働者の犠牲によって生まれたトンネルでした。
噂されている心霊現象は、犠牲者の悲しい怨念が生んだ現象なのでしょうか。現在も解明できないことばかりです。常紋トンネルに行くときには、事故やクマなどに十分気を付けて行きましょう。
札幌・小樽の心霊スポットについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。