【岳集落】は羽生蛇村のモデルになった廃村！歴史や心霊事件の真相も！

1955年頃には10戸44人の村人が確認されていますが、戦後、都会へ出て行く若者が増えました。それにより、徐々に人がいなくなったことが、廃村の大きな理由です。同じ地区にある集落【峰集落】では、1972年に最後の住民が村を離れ、廃村になりました。

岳集落も同じ時期に廃村になったと考えられます。一家惨殺があったという怖い噂もありますが、あくまで噂の域を出ません。岳集落をモデルにしたホラーゲーム「SIREN」は、主人公が羽生蛇村でかつて大量虐殺があったとされる都市伝説に興味を持つことから始まります。もしかしたらゲームの設定も噂に関係しているかもしれません。

廃村になった「峰」について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。

心霊現象に合う怖いスポットとして有名な岳集落ですが、廃村になって以来すでに長い年月が過ぎています。しかし、今なお残っているものもあり、誰一人足を踏み入れない場所ではありません。岳集落の内部を見てみましょう。

廃墟となった家屋の奥にひっそりとたたずむ『十二社神社』は、武甲山で修業した修験者が祀ったとされています。岳集落が廃村となってからも参拝に訪れる人がいて、お酒などをお供えしているようです。

社自体は古く老朽化が進んでいますが、周辺は綺麗に整備されていて、きちんと管理されていることがわかります。岳集落を訪れた際は、最初に参拝するとよいでしょう。

岳集落の入り口に立つ六地蔵は、十二社神社と同じく綺麗に手入れされています。岳集落に入ったら、お参りするとよいでしょう。

実はこの六地蔵の横にある馬頭様の前には、もう一つ大きなお地蔵さまがあったのですが、現在は行方不明になっています。大切なお地蔵様なので戻ってきてほしいという切実な願いが書かれた立て看板があります。

看板には、行方不明になっているお地蔵様は『手を付けると火傷する』とも言われている怖いお地蔵様であることも記されています。どこにあるのかわかりませんが、早く見つかることを願うばかりです。

2013年8月、岳集落で放火事件が起きました。木造二階建て約130平方メートル以上が全焼するという大火災でした。火をつけたのは当時26歳の男性で、火をつけたものの恐怖を感じ、逃げ出したところを逮捕されたようです。

犯行の動機は自殺をするためという身勝手なものでした。一部の間では、この放火事件は、先にお話しした行方不明になったお地蔵様の影響ではないかとささやかれています。

真相は定かではありませんが、男性がなぜ岳集落を選んで火をつけたのかわからない以上、ただの偶然とも言えないのかもしれません。

無人となり廃墟が残るばかりの岳集落ですが、心霊スポットとして有名になっています。様々な心霊現象・恐怖体験の噂があり、真相を確かめに岳集落に足を運んだ結果、心霊現象に見舞われた例もあるようでです。面白半分では行かない方がよいかもしれません。