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富山というと、どんな郷土料理が思い浮かぶでしょうか?有名な数々の郷土料理は、実は富山の歴史と深い関わりがあるのです。富山県には富山湾という日本海に面した環境があります。江戸時代から続く料理のお話や、富山県の環境のお話をご紹介します。
富山県は高温多湿な気候です。5月から8月にかけての夏には日本海側から「あいの風」と呼ばれる特有の風が吹くことが有名です。日本海の沖の方から吹き、魚介や海藻などを沿岸部に呼び寄せることから、宴会やごちそうを意味する「饗(あえ)」が付いたとされています。
富山は世界でも有数の極寒地。そのため、身の引き締まった魚介類がおもな食材として使われています。有名なのは「ぶり」や「昆布」を使った郷土料理です。他にも、寒い地域ならではの煮物料理が多く、地域によって様々な種類があります。
富山県は江戸時代から「寄港地」として栄えていました。北海道からやってくる船に乗って、たくさんの新鮮な昆布が届いたことが、昆布の郷土料理をたくさん産むきっかけとなったとされています。そのため、富山は自県での生産こそほとんどないものの、昆布の消費量が全国第1位となっています。
そんな富山県の郷土料理の一つが「とろろ昆布」をつかったおにぎりです。とろろ昆布はお味噌汁などに入れても相性がよく、大変おいしく頂ける郷土料理です。
とろろ昆布おにぎりの作り方はとても簡単。ボウルに塩水を用意し、手にお米を乗せ、具に好きなものを用意します。動画では昆布の佃煮を使っています。具を包み込むようにして握ったら、バットに出したとろろ昆布におにぎりを乗せ、丁寧にとろろ昆布を付けながら握って完成です。
富山の郷土料理「昆布締め(こぶじめ)」は、日本海の魚介を様々に昆布で締め、鮮度を保つようになったのが始まりとされています。ヒラメやサス(富山の「カジキマグロ」の呼び方)、富山名物ホタルイカを使った昆布締めが有名です。
昆布締めの作り方は、まず酢水で湿らせた付近で昆布2枚をを軽く拭きます。昆布締めにしたい魚介を薄切りにし、好みで大根のつまを作ります。昆布で挟んだ魚介を約1時間半冷蔵庫に入れ、盛り付けたら完成です。出汁醤油を作っておくと、より風味が増して美味しい昆布締めが頂けます。
背の高いサンタさん
評価:3.4
こちらのお店では基本中の基本 ◎『カジキマグロ』 富山県では(サスと呼ぶ)石川県では(サワラと呼ぶ)は、もちろんいろんな物が季節によって作られます。一番美味しかったのは『ほたるいか』だったなぁ~(^○^)
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切り干し大根を用いて作られるはりはり漬けは、今やスーパーにも並ぶほど有名な郷土料理です。お主に日本海側の県で作られており、お家で干した大根を使って常備菜や保存食として重宝されている大人気の郷土料理です。
噛むと音が「はりはり」と鳴るためその名前が付きました。この郷土料理の特徴は、様々な食材が入ることです。辛味をつけるための唐辛子、数の子や人参、昆布など、新鮮な魚介もふんだんに使います。塩やぬかの漬物と違い、甘辛い味付けがおいしい一品です。
はりはり漬けは、まず細かく切って干した大根に、砂糖・醤油・みりん・酢などを煮詰めたタレをかけ、3~4時間つけ置きます。好みでしょうがや魚介などの具を入れ、混ぜ込んだら漬物容器に入れて2日ほど漬け込めば完成です。
茹でた野菜を味噌などで汚すようにして合えることからその名がついた「よごし」。これも富山や北陸地方では有名な郷土料理です。食卓にははりはり漬けのようにご飯のお供として並び、名物として愛されてきました。
常備菜として大人気のよごしは、その作り方も非常に簡単です。
よごしの作り方は、まず大根の葉など漬物にしたい野菜を茹で、絞り上げたら細かく切り刻みます。さらに絞り上げたら油で炒め、味噌を和えれば完成です!お好みで砂糖やみりんなど調味料を増やし、唐辛子を混ぜるのもおいしいですよ。
全国各地でも人気のメニュー押し寿司。これが訛って「おせずし」と呼ぶのが富山流です。米どころとしても有名な富山ですが、そのお米に新鮮なサバを焼いてほぐし入れたのが郷土料理として定着しています。
特別な日を「ハレの日」と呼び、行事食の名物ともされてるおせずし。あっさりとしていて大変おいしいので、自宅で簡単に作って食べるのにもおすすめです。
おせずしは、まず炊くお米に薄口醤油や酢などで味をつけ、炊き込みます。その間にサバや好みの魚を焼きほぐし、酢や砂糖の合わせ調味料に漬けておきます。容器にのり・魚・ご飯の順で詰めていき、四角く切り分ければ完成です。
言わずとしれた人気の郷土料理「ます寿司」は、歴史が古く江戸時代にまでさかのぼります。当時の富山藩第三代藩主前田利興に、吉村新八という料理人がます寿司を考案し献上すると、これが大変おいしいと絶賛されました。
その後、さらには八代将軍である徳川吉宗にまで献上され、現在の富山の郷土料理として残るまでになったのです。おいしいものは、いつどの時代でも評価されているのですね。
富山「ますのすし本舗 源」が経営している「ますのすしミュージアム」では、ますのすしの作り方を体験することができます。作業している職人さんを見ることもでき、人気の裏側にはこうした人達の下支えがあるのだと感じることができます。
ハインリッヒさん
評価:3.2
お土産に館内で販売されているます寿司を購入。身の厚さ、柔らかさ、脂の乗り、全てにおいて強化されてます。これは、また食べたい!
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寒冷地としても有名な富山の郷土料理の一つ「かぶらごき」は、越冬野菜や寒甘野菜と呼ばれる富山の雪の中で育った甘くて美味しい野菜の中でも、かぶを使った一品です。
富山原産の富山かぶは甘くて優しい味わいが出ることが特徴とされ、どんな料理にもあう大変おいしい野菜です。ゆでたかぶは特に甘みが強まり、かぶらごきにすることで塩気のあるおかずなどによく合う小鉢となります。
かぶらごきの作り方です。まずかぶと葉を好みの大きさにカットして塩茹でします。ザルに上げて冷水で締めたら水気を絞り、ボウルに入れて大根おろしを混ぜます。あとは醤油を添えて完成です。ボウルで混ぜるタイミングで、醤油の味付け・浸け置きをし水分を飛ばすのもおすすめです。
言わずとしれた郷土料理「ブラックラーメン」は、今やカップラーメンとして市場に出回るほどの名物となっています。この郷土料理は、その昔、「大喜」というラーメン屋の屋台で売り出されたことがきっかけとなり、富山県内に広がっていきました。
この「大喜」というラーメン屋はグランドプラザ前駅からすぐのところで現在も営業しています。レトロな佇まいに「元祖 ブラックラーメン」の旗が目印です。
ブラックラーメンの黒いスープは、濃口醤油がベースとなっています。自宅で作る場合、まず濃口醤油にみりん・酒などを豚バラを入れた鍋に入れて煮込みます。煮詰めて真っ黒になったら油を取り除き、器におろしにんにくとお湯を混ぜ入れ、麺を入れて完成です。
ぽまーず さん
評価:3.4
お店前に「元祖 富山ブラック」の幟 麺は中太 スープは濃厚ブラック チャーシューがやけにたくさんオンで、チャーシューメン状態 全体的には不思議とクセになりそうな味
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こちらの黒はイカ墨の黒です。一般的なイカの塩辛はイカの肝を混ぜ合わせたもので「赤作り」と呼びますが、富山の郷土料理「黒作り」はイカスミを混ぜているので真っ黒です。ちなみにイカの肉のみを使った塩辛は「白作り」と呼ぶそうです。
黒作りは、江戸時代の北前船の船員が、通常のイカの塩辛にイカスミを入れて保存食としたことが始まりとされています。また、当時の加賀藩主が八代将軍徳川吉宗に献上したことも、現在の普及につながったと考えられます。
本場メーカーさんの黒作りの作り方です。まずイカを内臓と一緒に2日間塩漬けにし、銅・内臓・墨袋に分けます。墨袋をミキサーなどですりつぶしたら、切った銅・内臓と混ぜ合わせ、完成です。
旬になると全国ネットでもニュースとして取り上げられる、富山のホタルイカ。養殖は難しいため、春先の数ヶ月のみ採れる貴重な魚介で有名です。毎年3月になると漁が始まるため、その時期に合わせてご当地郷土料理をいただくのがおすすめです。
ホタルイカはとにかく色んな調理方法があり、現地の「ホタルミュージアム」では様々なホタルイカ料理を楽しむことができます。しゃぶしゃぶや煮物、塩辛にしても絶品です。
今回はホタルイカの天ぷらの作り方をご紹介します。ホタルイカを水で溶いた天ぷら粉に投入し、熱した油でカラッと揚げれば完成です。イカ天は揚げる前、イカに細かい切込みを入れたり、油の温度を170度など低温にしておくことで、爆発を防ぐようにしましょう。
食べるポンポコリンさん
評価:3.9
やっぱり「ほたるいか」たまりません。春の風物詩とも言えるほたるいかシーズンに、珍しいものを頂きました。また1年後、ぜひ食べたい逸品となりました。
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寒冷地富山の郷土料理といえば「寒ブリ料理」ですね。寒ブリ漁はホタルイカのように季節モノで、11月から2月までの冬に行われます。ぎゅっと身の引き締まったブリは、この時期だけの名物です。刺し身や煮物などにすると、大変おいしいですよ。
今回は寒ブリを使ったつくねの作り方をご紹介します。寒ブリの身をミキサーでミンチ状態にし、しょうが・みりん・醤油などで味付けし、混ぜ合わせます。形を丸く整えたら、油を引いたフライパンで焼き上げます。砂糖醤油などの甘辛いタレをかけ、好みで卵黄やネギを乗せて完成です。
どの家庭でも作られるのがこの「ブリ大根」は、富山県の郷土料理と指定されています。ごろっと大きくカットした大根に、さっと湯通ししたブリを合わせて煮るおかずです。醤油やみりんなど和の味付が、ご飯を進めてくれます。
ブリ大根の作り方です。先に落し蓋をして大根を煮詰め、外側が透き通るようになったらみりんと醤油を入れて煮ます。ぶりもすぐに入れ、味が染み込むまで煮たら完成です。大根の固さはお好みで。
富山湾の名物となっている魚介の一つに「白エビ」があります。富山でしか採れないとても透き通った色のエビで、海から上がると数時間で劣化し色が変わってしまうほど繊細です。おいしい白エビを食べられることは、とても貴重なことなんですね。
白エビを使ったかき揚げの作り方です。天ぷら粉に白えびと好みの野菜などを加え、よく混ぜ合わせます。作ったタネをお玉などですくい、油に落とします。カリカリになるまで揚がれば完成です。
報恩講(浄土真宗・親鸞聖人の命日)に食べる料理で、富山の郷土料理の一つです。家庭料理としても親しまれており、硬い具材からおいおい(甥甥)煮ていくことから「従兄弟煮」の名が付いたとされています。
いとこ煮は一般的にかぼちゃと小豆を煮たものが有名ですが、他にも大根やごぼうなど、根菜類をたっぷり使ったものが富山県のいとこ煮の特徴です。様々な種類の根菜が一緒になっていることも、「いとこ煮」の名前の由来とされています。
いとこ煮の作り方です。小豆を柔らかく煮たら茹で汁は残し、油揚げやこんにゃく、根菜をさいの目切りにします。鍋に切った具材を入れたら水を入れて柔らかくなるまで煮、醤油やみりん、砂糖で味付をします。最後に小豆と野菜を容器に移して和えれば完成です。
banjoman2ndさん
評価:3.5
散居村ミュージアムを訪問して、砺波地方の人々の営みを学んだあとは、昼食は農家レストラン大門で昼食。主が居なくなった大きな屋敷を改修してレストランに。具入り丸揚げ、根菜いとこ煮、野菜の天ぷらなど精進料理に圧倒されました。
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いもがいもちはおはぎのようですが、材料に里芋を使っているのが特徴です。その昔、富山の人たちは節約のために餅菓子を作る際、葛と里芋を合わせて潰していました。そこから、米が貴重になった時代にはもち米に里芋を合わせて、このいもがいもちを作るようになったそうです。
「かいもち」とは「窯の中で作るもち」を意味します。これに、里芋を合わせて潰すもちなので「いもがいもち」という名前が付いたということです。
上の動画は、おいもを使ったおはぎの作り方動画です。
寒い地方ならではの知識と節約術から生まれた料理や、富山湾などの海産に恵まれた富山の料理。ぜひ現地で出来たてを味わってみたいですね!今回は富山の郷土料理をご紹介しました。