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全国各地に方言はあれど、青森のなまりは他の地域の方言と比べても、非常に聞き取りが難しいと言われています。他県民が聞くとフランス語のように聞こえると言われ、テレビ番組でも話題にもなった青森の方言について調べてみましょう。
青森県は地方区分だと、津軽、南部(三八上北)、下北なのだ。
— 下北弁bot@青森方言≒下北弁+南部弁+津軽弁 (@shimokitabenbot) January 8, 2020
言葉も津軽弁、南部弁、下北弁に分かれるのだ。
津軽と南部に分けたがる青森県民多いけど、実態は違うから認識を改めるのだ。 pic.twitter.com/JrBcz2n0oX
南部弁は津軽弁と比べて柔らかい話し方が特徴で、優し気なイメージがあります。敬語や丁寧語の表現が発達しており、その点でもキツい感じがしない方言です。
津軽弁は南部弁に比べてハッキリした話し方で、南部弁よりも丁寧語を使うことも少なく、やや強い語調です。津軽弁と南部弁ではしゃべる雰囲気も違えば、使う単語自体も違うので、会話が通じないこともあります。
青森県下北半島(むつ市や野辺地町北部)で話される方言であり、津軽方言や北海道方言と似た面がある一方、独自の表現や音韻ががみられる言語です。
標準語とは全然違う青森の方言ですが、日常生活ではどのような言葉が交わされているのでしょうか。日常生活の中で使用する青森弁を紹介していきます。
青森弁でお礼をしたいときに使われる言葉です。
例文『ありがとーごし』
標準語『ありがとうございます』
標準語で「不味い」という意味を持ちます。「美味くない」がなまった表現です。
例文『この釜飯あ、まぐね』
標準語『この釜飯は美味しくないな』
標準語で「片付ける」という意味です。「とろける」とも言います。
例文『部屋をとろげておがねが』
標準語『部屋を片付けておきなさい』
青森弁の挨拶の言葉です。
例文『おはよごーす。』
標準語『おはようございます。』
標準語で「~から」という意味です。理由を表す場合にも、語尾にも使います。
例文『すぐに行くはんで、待ってけろ』
標準語『すぐに行くから、待ってください』
標準語で「しらんぷりをして」「ちゃっかり」という意味を表します。
例文『あの人はお菓子ばつけらっと持ってちゃよ』
標準語『あの人はお菓子をちゃっかり持って行ったよ』
標準語でいうところの「あらまぁ」などの、驚きを表す言葉です。
例文『わいは! こらほど大きぐなて』
標準語『あらまぁ! こんなに大きくなって』
標準語で「さようなら」を表す、別れの挨拶の言葉です。
例文『へば』
標準語『さようなら』
標準で「捨てる」という意味を表します。
例文『そこさあるゴミば投げでけろ』
標準語『そこにあるゴミを捨ててください』
標準語で「どうしようもない」という意味です。起こっている時など、悪い意味で使われます。
例文『なんでこったことするんずや! ほんずねぇな!』
標準語『どうしてこんなことをしたの! どうしようもないね!』
標準語で「とても」という意味です。
例文『たげめんこい猫じゃきゃ』
標準語『とても可愛い猫ですね』
標準語で「友達」という意味です。学校や家庭で頻繁に使われる言葉です。
例文『あの人はなのけやぐじゃか』
標準語『あの人はあなたの友達ですか』
標準語で「~できる」という意味です。
例文『このペン、まだ書かさる?』
標準語『このペン、まだ書けますか?』
標準語で「そういうことなら」という意味を表します。
例文『せばだばまいねびょん』
標準語『そういうことならダメですね』
標準語で「がんばれ」という意味の、人を応援する時に使う言葉です。
例文『けっぱれ東北!』
標準語『がんばれ東北!』
標準語で「良くない」「悪い」という意味を表します。
例文『なんもなだばいぐねぐね』
標準語「全くあなたは悪くないですよ」
標準語で「どうですか」という意味です。何かの様子や調子を尋ねるときに使います。
例文『おがの体調はどんだば?』
標準語『お母様の体調はどうですか?』
標準語で「恥ずかしい」という意味です。
例文『大事な時に遅れてまってめぐせぇ』
標準語『大事な時に遅れてしまって恥ずかしい』
標準語で「少し」という意味を表す言葉です。
例文『月もわんつか見えで、良い景色じゃきゃ』
標準語『月も少し見えて、良い景色ですね』
標準語で「くすぐったい」という意味を表します。
例文『脇腹をちょさねでけろ。もちょこい!』
標準語『脇腹を触らないで。くすぐったい!』
青森弁は「びょん」や「きゃ」など、変わっているけれど少しかわいらしい響きの語尾が特徴です。ここでは青森の方言の中で特徴的な語尾を7つ紹介します。
標準語で「だよね」「でしょう」という意味を表します。
例文『まだ水がしゃっこいんだべ?』
標準語『まだ水が冷たいのでしょう?』
標準語では「~だろうね」という意味を表す言葉です。
例文『んだびょん』
標準語『そうだろうね』
標準語で「~だよね」という意味です。
例文『今度沖縄へ旅行さ行くっきゃね』
標準語『今度沖縄へ旅行に行くんだよね』
標準語で「~ね」「~よ」を表し、いろいろな場面で語尾として使われます。
例文『なんぼ宿題あるんだば!』
標準語『どれだけ宿題があるんだよ!』
標準語で「~の」「~のよ」という意味を表します。
例文『もうその本は投げたんず』
標準語「もうその本は捨てたのよ」
標準語で「~だよ」「~だぞ」という意味を表します。語気を強めるときに使います。
例文『気を付けねど車にひがれるろ』
標準語『気を付けないと車にひかれちゃうぞ』
標準語で「~してください」「~してくれませんか」という意味です。
例文『遠くまで行くはんで連れてってけろ』
標準語『遠くまで行くので連れていってください』
青森には他の地域に住む人たちでは全然聞き取れないような、珍しい方言があります。寒い地方特有と言われる「1文字だけの表現」などの珍しくて面白い表現を見ていきましょう。
標準語では「道」という意味です。
例文『けんど渡ればすぐだはんで』
標準語『道をわたればすぐだから』
標準語で「食べなさい」という意味です。青森には一文字だけで動作や様子を表す言葉がいくつもあります。
例文『か、もっとけ』
標準語『どうぞ、もっと食べてください』
標準語で「おいしい」という意味です。
例文『このりんごはあまぐてめじゃ』
標準語で『このりんごは甘くておいしい』
標準語で「ごめん」という意味で、謝罪の言葉です。
例文『かにの』
標準語『ごめんね』
標準語で「硬い」という意味です。噛み切れない食べ物を表現する時に使います。
例文『肉ばしねくてかじらえねじゃ』
標準語で『肉が硬くて噛み切れない』
標準語で「見栄を張る」「カッコつける」という意味です。
例文『あそごのえのわらはんど、えふりこぎだっきゃ』
標準語『あそこの家の子どもたちは、カッコつけだよね』
標準語で「せわしなく」「急いで」という意味です。
例文『うぬうぬ働く』
標準語『せわしなく働く』
標準語で「むしゃくしゃする」「イライラする」という意味です。
例文『父ちゃとケンカばした。かちゃくちゃねぇ!』
標準語『お父さんとケンカした。むしゃくしゃする!』
標準語で「触る」「いじる」という意味です。
例文『大切な書類をちょすな』
標準語『大切な書類をいじるな』
かっちゃという言葉は二つの意味を持ち、「お母さん」と「裏返し」の両方を表します。
例文『かっちゃ、上着ばかっちゃに着てらでば』
標準語『お母さん、上着を裏返しに着ているよ』
女性がしゃべるとかわいいと評判の青森弁にはついOKしたくなってしまうような、告白に使える言葉がいくつもあります。恋愛をしているときに使うような青森なまりについて見ていきましょう。
標準語で「かわいい」という意味です。「めごい」とも言います。
例文『な、なんぼめごいば』
標準語『あなたはすごくかわいいですね』
標準語で「落ち着く」「ほっとする」という意味です。
例文『一緒にいるとあずましい』
標準語『一緒にいると落ち着く』
標準語で「寂しい」という意味です。
例文『一人ですげねじゃ』
標準語『一人で寂しいの』
標準語で「行こう」という意味で、相手を誘う時に使います。
例文『デートさあべへ』
標準語『デートに行こうよ』
標準語で「あなた」を表す青森の言葉です。
例文『なのこと好きなんず』
標準語『あなたのこと好きなんだ』
標準語「好きだよ」という意味を表します。ストレートに気持ちを伝えるときに使える言葉です。
例文『たげ前がら好きだじゃー』
標準語『ずっと前から好きだよ』
標準語で「どう思ってる?」という意味です。「~ちゃ」は「~している」という意味を表します。
例文『わのことどうもっちゃ?』
標準語『私のことどう思ってる?』
青森県民の中では有名で大人気でも、実は他県民は全く知らないものもたくさんあります。全国的にはあまり知られていない青森独自の商品について見ていきましょう。
イギリストーストは青森県内のスーパーなどでよく売られている菓子パンの商品名です。トーストされていない食パンにマーガリンとグラニュー糖が挟まれているだけのシンプルな商品ですが、青森県民の中では絶大な人気を誇ります。
いがめんちはイカで作った見た目はメンチカツ風の揚げ物です。イカを細かく切って玉ねぎなどの野菜を混ぜ合わせ、衣を付けずにそのまま油で揚げる料理で、多数の店で提供され家庭でも作られていると言います。
つる太郎は昆布を醤油漬けにしたご飯がすすむ商品です。青森ではつる太郎のCMもテレビで放送されているために県民は誰でも知っていて、スーパーにいつでも売っている商品です。
チリンチリンアイスは青森の夏の定番です。アイスの色はカラフルで、シャーベットのような食感が美味しく、移動販売方式で100円ほどの低価格が魅力です。チリンチリンアイスは津軽での呼び方で、南部弁では花火アイスと呼ぶそうです。
青森で人気のいか寿司は普通のイカのお寿司ではありません。茹でたイカに塩と酢をもみこんだ野菜を詰めて味をなじませた料理です。
他県民ではなかなか聞き取れないと言われている青森の言葉を、Siriが認識できるのかを調べる動画です。津軽弁をあまり聞いたことがないという人は、ぜひSiriと一緒に津軽弁の解読を試みてください。
青森の方言には、実はかわいく聞こえる語尾や単語が多いことがわかりました。最近では青森のご当地アイドルも人気で、津軽弁や南部弁に注目が集まっています。方言に関するおもしろい動画も数多くありますので、ぜひ調べてみてください。