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埼玉県と言えば、関東圏に位置し、埼玉に方言があることを知らない方も多いかもしれません。でも、埼玉にも方言があり、かわいくて、魅力的で、少し変わった言い回しの言葉があるのです。アクセントやイントネーションにも特徴があります。そのあまり知られていない埼玉弁について、詳しく見ていきましょう。
埼玉県は、関東の中央部に位置し、関東の各々の県の方言が混ざり、それが埼玉弁として話されています。埼玉に暮らしている人は、自分は標準語で話していて、埼玉弁という方言を話しているということに気づいていないようです。ですが、実は様々な方言のアクセントやイントネーションなどの要素があるということなのです。
埼玉は関東の1都6県に囲まれており、その各々から、それぞれの方言の影響を受けているため、埼玉の地域によってそれぞれの方言が話されており、埼玉弁という統一したイメージが埼玉県民にあまりないようです。埼玉弁は、西関東の方言とされていますが、埼玉の中部、西部地域では東関東の影響を受けていて、アクセントやイントネーションに変化があります。
東部地域は、栃木弁、茨城弁の影響を、北部地域においては、群馬弁等の影響を受けているようなアクセントやイントネーションです。他にも、秩父市には秩父弁と呼ばれるものもあります。このように様々な影響を受けている埼玉弁ですが、埼玉で暮らしている人は、自分が方言を話しているという自覚がないというのも特徴だと言えそうです。
埼玉弁は、関東圏の方言であるため、標準語っぽい言葉もあります。ここでは、標準語っぽい埼玉弁を紹介していきます。
標準語では、髪の毛などを「結うこと」「結ぶこと」を意味します。この言葉は埼玉県だけではなく、東京でも使われていて、東京方言とも呼ばれています。
例文『髪をゆわく』
標準語『髪を結う』
標準語では、「ああ、なるほどね」という意味となります。2015年女子高生流行語ランキング7位にもなったこともあり、全国で使われている感じのある言葉です。
例文『あーね』
標準語『ああ、なるほどね』
標準語では、「良いんじゃないの」という意味です。割と他の全国の地域でも使われていることのある言葉のようです。
例文『その髪、いんじゃん』
標準語『その髪、良いんじゃないの』
標準語では、「何気に」という意味です。若者がよく使う言葉で、埼玉から派生した言葉のようです。
例文『なにげに、すごいんじゃね?』
標準語『何気に、すごいんじゃない?』
標準語では、「横入り」という意味です。列などに割り込むことを指す言葉です。
例文『よこはいりはダメ!』
標準語『横入りはダメ!』
標準語では、「投げる、捨てる」の意味となります。埼玉だけではなく、全国的に使われている方言のようです。
例文『それ、ほっぽるな!』
標準語『それ、投げるな!』
標準語では、「台所」という意味です。他の地域の人も、年配の方は、お勝手ということもあるようです。
例文『おかってにいるよ』
標準語『台所にいるよ』
標準語では、「柔らかい」という意味です。語感からなんとなく意味が察知できる感じがあります。
例文『このお餅、やっこいよ』
標準語『このお餅、柔らかいよ』
標準語では、「腐る」という意味です。
例文『この野菜、すいてるからよしない』
標準語『この野菜、腐ってるからだめだよ』
標準語では、「少し」という意味です。
例文『わざとだけんどね』
標準語『少しだけどね』
埼玉で日常で使う言葉には、日常で使うだけあって、埼玉弁の特徴がよくでていると言えます。ここでは、その日常で使う埼玉弁を見ていきましょう。
標準語では、「片づける」という意味です。「かたす」は埼玉県だけではなく、他の関東圏でも使われているようです。
例文『あれはいつものところにかたしといてね』
標準語『あれはいつものところに片付けておいてね』
標準語では、「歩く」という意味です。語感がかわいい感じのする言葉です。
例文『駅まであいくよ』
標準語『駅まで歩くよ』
標準語では、「寂しい」という意味です。「さむしー」は山梨県との県境付近で使われていて、山梨県にも通じる方言です。
例文『一人はさむしーな』
標準語『一人は寂しいな』
標準語では、「暖かい」という意味となります。なまりがあるとはいえ、字面で雰囲気が分かる言葉かもしれません。
例文『この部屋はいつもぬくといな』
標準語『この部屋はいつも暖かいな』
標準語では、「押す」という意味となります。この言葉は千葉県でも使われる方言です。
例文『ショッピングカートをおっぺして』
標準語『ショッピングカートを押して』
標準語では、「冷たい」という意味となります。
例文『この川、ひゃっこい』
標準語『この川、冷たい』
標準語では、「だるい」「面倒くさい」という意味です。
例文『明日、学校、やっけーだいなあ』
標準語『明日、学校、面倒くさいなぁ』
標準語では、「捨てる」という意味です。なんとなくかわいらしい語感の言葉です。
例文『そのごみ、うちゃるなよ』
標準語『そのごみ、捨てるなよ』
標準語では、「水やり」という意味です。「水くれ」と聞くと、水が欲しいの?と思ってしまいそうな言葉です。
例文『庭に水くれして』
標準語『庭に水やりして』
標準語では、「兄さん」という意味です。アニキ的な感じの響きのある言葉です。
例文『あにー、邪魔!』
標準語『兄さん、邪魔!』
方言には様々な語尾の特徴がありますが、埼玉弁も例外ではありません。どのような語尾が埼玉弁にあるのかを見ていきましょう。
標準語では、「~じゃない?」という意味です。「〜じゃね?」という語尾は千葉県でも使われています。
例文『あそこにいるの、お前の彼女じゃね?』
標準語『あそこにいるの、お前の彼女じゃない?』
標準語では、「~かもしれないねぇ」という意味です。
例文『明日は上手くいくかしんねぇ』
標準語『明日は上手くいくかもしれないねぇ』
標準語では、「~だろう」という意味です。多少、うんざりした時などに使うなまり言葉です。
例文『それは違うがな』
標準語『それは違うだろう』
標準語では、「~だよ」という意味となります。群馬寄りの地域では「~だんべえ」とも言うようです。
例文『今日は飲んでる暇ないんだべえ』
標準語『今日は飲んでる暇ないんだよ』
標準語では、「~だよねぇ」という意味です。同意などを示す際に使う言葉です。
例文『あれはそうだいねぇ』
標準語『あれはそうだよねぇ』
埼玉弁には、珍しく面白い表現をした方言があります。語感や字面などが珍しく、面白いものがありますので、その埼玉弁を見てみましょう。
標準語では、「もしかして」という意味です。初めて聞くと、何か貸してほしいの?と思ってしまうかもしれないなまりのある言葉です。
例文『ぼっとかして明日はテスト?』
標準語『もしかして明日はテスト?』
標準語では、「飲み込む」という意味です。この言葉は、茨城でも使われる言葉です。
例文『飴をどっくんじゃだめだよ』
標準語『飴を飲み込んだらだめだよ』
標準語では、「降参する」という意味となります。おかゆを食べると勘違いしてしまいそうな言葉です。
例文『今日はおかゆくうか?』
標準語『今日は降参するか?』
標準語では、「無さそう」という意味となります。投げると勘違いしそうな言葉です。
例文『向こうにはなげだ』
標準語『向こうには無さそうだ』
標準語では、「滅茶苦茶」という意味となります。この言葉は、山梨県でも使われているなまり言葉です。
例文『また自分の部屋ささらほうさらして!』
標準語『また自分の部屋を無茶苦茶にして!』
標準語では、「大丈夫」という意味です。何か大事が起こったのかと思ってしまいそうななまり言葉です。
例文『だいじだいじ!』
標準語『大丈夫大丈夫!』
標準語では、「座る」という意味です。大人が子供に向かっていう言葉です。
例文『そこにえんちょしなさい』
標準語『そこに座りなさい』
埼玉弁には、言われるとちょっとドキドキしてしまうようなフレーズや言葉があります。かわいらしさが一杯の埼玉弁を見てみましょう。
標準語では、「もっとこっちに来て」という意味となります。「もっと」が「まっと」に代わると、かわいらしさが増す感じがあります。
例文『まっとこっちきて』
標準語『もっとこっちに来て』
標準語では、「かわいい」という意味となります。人だけではなく、物や動物に対しても使う言葉です。
例文『このぬいぐるみ、むじっけーな』
標準語『このぬいぐるみ、かわいいな』
標準語では、「好きです」という意味です。素直に自分の気持ちを表すためにはピッタリのフレーズです。
例文『あなたのこと、好きなんよ』
標準語『あなたのこと、好きです』
標準語では、「とても」という意味です。「たくさん」という意味もある言葉です。
例文『なっから綺麗だいな』
標準語『とても綺麗だね』
標準語では、「親しみやすい」という意味となります。手触りが滑らかなことを意味していたことが、現在に至るにつれて「親しみやすい」という意味に転じたと言われています。
例文『おめぇはのめっこくていい』
標準語『あなたは親しみやすい人だ』
おそらく、聞いたり読んだりしただけではわからない、埼玉弁を紹介します。ご当地の人しかわからない言葉があるというのも、面白いものです。
標準語では、「トカゲ」のことです。埼玉県民以外では、まったく分からないかもしれません。
例文『庭にかまぎっちょがおる』
標準語『庭にトカゲがいるよ』
標準語では、「建物、玄関の入口」という意味となります。また、物事を始める際の始まりに対しても使う言葉です。
例文『とばっくちから来て』
標準語『玄関の入り口から来て』
標準語では、「上着」という意味となります。津軽弁でもこの言葉を使うようです。
例文『うわっぱり羽織ったら?』
標準語『上着羽織ったら?』
標準語では、「つらら」という意味です。氷のつららのことで、他県の人からすると、田んぼなどにいるアメンボを思い浮かべてしまいます。
例文『あめんぼーができてる』
標準語『つららができてる』
標準語では、「じゃんけんぽん」の意味です。「あいけんち(じゃんけんぽん)」「まだち(あいこでしょ)」という掛け声のようです。
例文『あいけんち!』
標準語『じゃんけんぽん!』
関東圏に位置する埼玉の方言を見てきました。埼玉弁には、標準語と違ったアクセントやイントネーション、語尾や言葉があることが分かって頂けたのではないでしょうか。東京から近いところにあると言っても、少し離れたらやはり方言があるというのは、言葉の多様さを表示している証拠のようで面白いものです。