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群馬県は、江戸時代から昭和初期頃まで絹織物の生産が盛んでした。群馬県の特徴であり、日照りが長いことや湿り気のない風、水はけの良い土のおかげで小麦が盛んに育てられ「粉食」の文かがあります。
群馬県の気候は、西毛や吾妻群は中央高地気候、北毛は日本海側気候、中毛、東毛が太平洋側気候です。他の関東と異なり標高差も大きいので気候差も大きく異なります。
その気候差や高地を活かした畜産業やきゅうり、キャベツなどの高原野菜の生産も盛んに行なわれています。その他にも、ねぎやこんにゃくなどの生産も行なわれ、それらを活かした郷土料理があります。それらのうち、いくつかの郷土料理を紹介しましょう。
おっきりこみは、群馬県のおふくろの味といて人気がある郷土料理です。うどんを「切っては入れ、切っては入れ」という食べている様子から「おっきりこみ」と呼ばれる様になりました。作り方は、幅が広いの麺、大根や里芋、きのこなどをたっぷりはいいた汁で煮込みます。塩は入れずに作った生麺を煮込むので、麺の打ち粉が溶け出してとろっとした食感がおいしいと有名な名物グルメです。
水沢うどんは、群馬県伊香保温泉周辺で作られている手打ちうどんです。水沢寺に訪れる参拝者に振舞っていたのが起源。群馬県は、全国でトップクラスの小麦の生産量を誇っています。400年以上の歴史があるといわれている水沢うどんは、地元の小麦粉、塩、水だけで作られます。他のうどんより、やや太めでコシがある透き通るような白い麺が特徴です。
水沢うどんは、しょうゆダレやゴマダレを添えた冷たいうどんで提供されています。伊香保温泉から下った水沢観音周辺には、「水沢うどん街道」もあるほどの、群馬県の名物郷土料理です。
ひもかわうどんは、群馬県桐生地方に伝わっている幅が広いうどん麺です。ひもかわうどんは、きしめんのルーツにあたる「芋川(いもかわ)うどん」がなまったのが由来と言われています。
おっきりこみという郷土料理に使われていた麺で、その太さは作り手により異なります。1.5センチから10センチの麺まであるが、厚みは1ミリ位と薄いうどんです。つるんとしたのど越しも人気の秘密で、冷たいうどんから温かいうどんでも食べられています。よくテレビやガイドブックなどで紹介されている10センチ幅のうどんは、桐生市内の「ふる川」などで食べられます。
昔、群馬県は上州と呼ばれていました。群馬県は海がなくその為、魚介類を手に入れるのが難しく、そのうえ、山が多く稲作にも向いていない環境でした。、そのような中、春に小麦、秋にそばを栽培して、それらを粉にして冬の保存食にしていたことが、うどんやそばなどの麺文化の発達につながっていったのです。
今でも、赤城山麓などの地域ではそばの栽培が盛んで、風味が豊かでコシが強い「上州そば」はおいしいと有名な郷土料理に発展しています。上州そばは、乾麺に加工しても味が落ちないと人気があり、おみやげとしてもおすすめです。乾麺のおいしい湯がき方を動画にて紹介します。
群馬県南東部にある工業都市の太田市。戦後に東北地方から多くの出稼ぎの人々が来ていました。横手焼きそばで有名な秋田県横手市の人々がいて、彼らが太田市に焼きそばを広めたのが始まりとされている上州太田焼きそば。上州太田焼きそばは、「黒いソースで太麺」を特徴としています。店や家により麺の太さや味付け、具などは異なります。
また地元の有志で「上州太田焼そばのれん会」が結成されるほどの名物料理です。他にもご当地グルメで町興しをはかろうと国内での一大イベント「B-1グランプリ」にも平成19年から毎年出展しています。
群馬県高崎市は「おっきりこみ」やうどんなどの小麦食文化が根付いています。さらに群馬県は国内でも屈指のパスタ消費量で、昭和40年代に小麦食文化の新しい食の名物として、「高崎パスタ」が生まれました。パスタの味や具は、ミートソースにカツやエビと貝柱など様々です。
市内にはおいしいパスタ専門店が数多く存在しています。「高崎パスタ探検隊」の隊員のそれぞれがおすすめの店約40軒を紹介したマップを作成されている。また、高崎の食文化の発展や地域の活性化を目的とした、「キングオブパスタ」が2009年から開催されています。群馬でも人気があるお店風のパスタ動画を参考に作って見てくださいね。
高崎鶏飯は、群馬にある弁当屋「たかべん」の九州出身の初代主人が、発案した有名な郷土料理です。おいしい鶏肉の旨味を十分に引き出し、お米を醤油で炊き香りの良い御飯になっています。駅弁には、そのおいしいご飯を、海苔と鶏そぼろで半分ずつ覆い、チキンと鶏照焼を半分ずつ置き、マイタケ肉団子、クリやこんにゃく、漬物を添えてあります。
昭和9年に発売されて以来、根強い人気を持っている高崎鶏飯です。
のっぺい汁は、日本全国に存在する郷土料理のひとつです。地方によって呼び方があります。(のっぺい、のっぺい汁、のっぺい鍋、のっぺい煮)漢字は「能平」や「濃餅」と書きます。
もとは、お寺の宿坊で余った野菜の煮込みの中に、葛粉でとろ味をつけた普茶料理「雲片」を、の具沢山のすまし汁に入れたものだそうです。お寺の精進料理が原型ですが、今では鶏肉や魚を加えることもあります。ハレの日やケの日などの催し物がある時に作られることが多いおいしい郷土料理です。
実は、群馬県では野菜だけではなく肉豚生産も盛んだとご存知ですか?群馬県は、良質な豚肉を使用した味や香り、そして品質に至るまでこだわった食肉加工品も人気の郷土料理です。中でも、「上州麦豚の味漬け」は、徹底した衛生管理の中で育てられた麦豚を群馬県上野村産麦味噌などでさっぱりとした食感と共に、コクと旨みがあると人気があります。
また、肩・背ロースを使用することが多く、そのため焼いても身が柔らかく、麦豚の旨みがおいしくいただける逸品です。
群馬県は、全国で9割のこんにゃくを生産しています。普通のこんにゃくは、こんにゃく芋を粉末にしてから作ります。しかし、群馬県で人気のある生芋こんにゃくは、生のこんにゃく芋をすりおろして作るのです。
群馬県では「生芋こんにゃく」を使ったおでんや刺身、煮物、鍋などの様々な料理が楽しめます。昨今、こんにゃくは低カロリー食品として、美容食品としても注目集めており、それにあわせた新商品の開発も盛んに行われているこんにゃくグルメです。実際に、生こんにゃくを作りたい方は下記動画をごらんください。
群馬県のブランド野菜のひとつに「殿様のねぎ」と言われているほどおいしい「ねぎ=下仁田ねぎ」があることご存知ですか。下仁田ねぎは、煮ると独特の風味や甘みが出るねぎです。このねぎは、群馬県民だけではなく全国のグルメな人々の中でも人気があります。ねぎ湯、ねぎぬたや鍋料理(すき焼きやよせ鍋)、焼きねぎの田楽、下仁田ねぎのコロッケなど郷土料理に色を添えています。
旬は霜が降りる時期の下仁田ねぎの白くて太い部分は、焼いても良し、煮ても良しのトロっとした口当たりと旨味溢れる甘味が出て、クセになると人気です。
太田市は、なすをうなぎの蒲焼そっくりに作ったなすの蒲焼重が有名です。群馬県太田市にある「かわとみ」さんで茄子の蒲焼重は生まれました。上毛新聞社の主催で、茄子を使ったレシピ大賞が開催されました。それに参加しようと決めた主人が、レシピを考えている時にうなぎの蒲焼が見て、茄子の蒲焼を作ったことで生まれました。
この料理が、特別賞を受賞し認知度を上げ、今では太田市の郷土料理ともいえるグルメに育ちました。下記動画は自宅でもできる、なすの蒲焼きです。
ホルモンは、大阪弁から生まれたといわれています。その昔、ホルモンは捨てられていました。大阪弁のほおるもん=捨てるという意味から来てます。ほかにもギリシャ語で「ホルマオ=呼び覚ます、刺激をおこす」などの言葉から、活力がつくものとして名前がつけられました。
その後ホルモン料理は戦前から食べられていました。当時は、内臓料理だけではなくスタミナがつく料理の総称がホルモンでした。ホルモンの中でも、豚のホルモンは群馬県高崎市が発祥だとご存知でしたか。ホルモンには、高崎ホルモンという愛称があるものもあり、県内にはホルモン店も多くあります。上手くできるホルモンの焼き方を、動画で紹介しますね。
室町時代「すいとん」は、存在していました。今のような、団子の形になってきたのは江戸時代後期頃です。すいとんは、たっぷりの野菜を醤油と味噌ベースのスープの中に、水で練った小麦粉の団子を入れて煮込んだ郷土料理。おっきりこみのように生地を切ったり伸ばしたりする手間を省き、そのまま「ちぎり団子」として煮込んだのがすいとん=水団の始まりといわれています。
味付けは地域によって醤油ベース、味噌ベース、醤油と味噌を混ぜたものなど地域や家庭により異なります。
季節のイベントで活躍している焼きまんじゅう。焼きまんじゅうは、味噌ダレを漬けて焼いた串焼きのまんじゅうです。小麦粉に酒を入れて発酵させた生地を団子状に整え串に刺して、甘い味噌だれをつけて炭火で焼いて作ります。
今すぐ、食べたい方は自宅で作ってみましょう。
武田信玄が戦に向かう時に保存食として持参していました。竹田信玄が、休憩した所にそれを忘れ、見つけた村人が真似と工夫をして作ったのがゆべしだと言われています。強力粉と薄力粉を捏ねて合わせ、黒砂糖とクルミ、柚の皮を入れると名物「ゆべし」の出来上がりです。
群馬県は、食の宝庫です。まだまだ紹介しきれないほどの郷土料理があります。それも、おいしいだけではなく、ご当地野菜をふんだんに使った栄養満点のグルメです。群馬県を訪れて、郷土料理を堪能してくださいね。