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まず高知県の方言の高知弁にはどんな種類があるのか、それらはどの地域で話されているのかについてご紹介していきます。また高知弁の種類のなまりの違いなどや特徴、今回ピックアップする土佐弁の特徴と挨拶について触れていきます。さらに土佐弁が使われている地域や言葉のイントネーションや印象について解説していきます。
高知県は東西に長いため、高知弁には高知県の中部・東部で主に話されている土佐弁と西部で話されている幡多弁があります。このように高知弁でも西と東でなまりやイントネーションが違うため、お互いにどこの出身かなんとなくわかります。
幡多弁は愛媛県南部の方言と一緒に四国南西部方言と呼ばれることもあります。また九州や愛媛県の流れを汲んでいます。温かく柔らかい印象です。土佐弁では語尾の一つに「ちゅう」を使いますが、幡多弁ではそれを「ちょう」と言います。
まず土佐弁は高知県の中部・東部あたりで使われており活発ではきはきとした印象の方言です。母音がハッキリと発音されます。これにより聞き取りやすいといった利点があります。またイントネーションについては様々な形があり、その中でも3音以上の言葉で低ー高ー低の形が唯一無いというのも特徴の一つです。
アクセントは徳島や関西の流れを汲んでいます。また英語のように時制があり、現在形・現在完了形・過去進行形・過去完了形などがあります。語尾の四段活用でいつの出来事なのかがわかります。
まず「ありがとう」ですが、おおきにと言います。イントネーションは高低高低で、「おおきにありがとうございます」の略ですが現在ではこれを使用している若者は少ないです。
挨拶についてですが久々に会った人に対しては「今何しゆう」や「ちゃんとしよったか?」などと言います。初対面の人に対して使う挨拶は土佐弁にはありません。良くお越しくださいましたは「ようきんしゃった」です。
ここでは高知県の土佐弁で使われる他府県民には通じないような方言や知らない人が聞くと面白いと思うような方言を一気に10個ご紹介していきます。また、その方言の意味と使う時の状況、例文を用いて解説していきます。
「ばばひい」は眩しいという意味で太陽や光が眩しい時などに使います。
例文『太陽がばばひい。』
標準語『太陽が眩しい。』
具合が悪いという意味で使用物の調子が悪い時に使います。
例文『機械ののうがわるい。』
標準語『機械の具合がわるい。』
「えずい」は辛いや可哀想や酷い、嫌などを意味します。
例文『今の職場はえずい』
標準語『今の職場は辛い』
喉が渇く渇いたを意味します。
例文『かぁくるしいき、お茶を一杯下さい』
標準語『喉が渇いた、お茶を一杯下さい』
物は壊れた、人は疲れきっている状態を意味します。
例文『このちゃがまったテレビ』
標準語『この壊れたテレビ』
「めった」は困ったという意味になります。参ったというのに似ています。
例文『こら、めった。』
標準語『これは困った。』
「ずん」とは頑固で変わり者という意味があります。
例文『ずんなあいつ』
標準語『頑固で変わり者なあいつ』
「ごくどう」は怠け者、怠けた状態を表す土佐の方言です。
例文『あいつはごくどうだ。』
標準語『あいつは怠け者だ』
すごーい!という意味で普通にすごいと言うより感嘆しています。
例文『こじゃーんと!』
標準語『すごーい!』
「へんしも」とは直ちに、すぐにという意味を持ちます。
例文『へんしも行かななりゃん』
標準語『直ちに行かないと』
次に高知県の方言である土佐弁での日常会話で使われるような方言を紹介していきます。
任しとけという意味で誰かに何かを頼まれた時に使います。
例文『わかった、まかしちょけ』
標準語『わかった、任しとけ』
せっかく来たお客さんがすぐに帰ったり名残惜しい時に使います。
例文『もういぬるかよ、もっとおっていきや』
標準語『もう帰るのですか、まだもう少し居て下さい』
「いきおうて」が急いで、「ぜよ」は現代では年配の方々は使いますが語尾につける言葉です。
例文『えらいきおうて、何処へ行きゆうぜよ』
標準語『大急ぎでどこへ行こうとしているのですか』
相手に何かしてあげた時にその相手からお礼を言われたときに使います。
例文『いんげの』
標準語『どういたしまして』
ちったあは「少しは」を意味しその度合いにより言葉も少し変わってきます。ちょっとのなまりです。他の地域のなまりの影響もあり、他には「びっと」や「めくそ」などがあります。
例文『ちったあ手伝わんかえ!』
標準語『ちょっとは手伝いなさい』
ゆうたちいかんちや自体が何を言っても無駄という意味で、忠告しても無視する人や困った人などに使います。
例文『あの人らにはゆうたちいかんちや』
標準語『あの人たちには何を言っても無駄ですよ』
相手があなたに対して何かした際に謝罪された時などにこのフレーズを使います。また逆のパターンもあります。
例文『気にせんでええがやきね』
標準語『気にしないでください』
はちきんとは男勝りで活発で威勢の良い女性のことを表し、イントネーションや状況にもよりますが基本的には誉め言葉です。
例文『はちきんががんばっちょる』
標準語『勢いの良い男勝りな女性が頑張っている』
ひといでとは一日、~ちゃうとは~してあげるを表します。
例文『この仕事はひといでやっちゃう』
標準語『この仕事は一日でやってあげる』
ばっさりいたねとは残念でしたねを意味し、普通は意気消沈した相手に声をかけるときに使います。
例文『試合負けてばっさりいたね』
標準語『試合に負けて残念でしたね』
そのまま食べることができるという意味で「いながら」はそのままの状態や突然にという意味を表します。
例文『この野菜はいながら食べれるぞね』
標準語『この野菜はそのまま食べることができますよ』
「だれちゅう」とは疲れているということを表します。
例文『今朝から学校の部活があってだれちゅう』
標準語『今朝から学校の部活があって疲れている』
「しのべる」とは後かたずけをするや後始末をするといった意味です。
例文『汚したところは今しのべちゅうよ』
標準語『汚したところは今片付けています』
「ふたる」は捨てられるや落とし物などという意味があります。
例文『道端にお金がふたっちょった。交番に届けてくるぜよ。』
標準語『道端にお金が落ちていました。交番に届けてきます。』
「むりむっちゃく」とは無理矢理という意味です。
例文『おまんさんんちゃんらぁがむりむっちゃく連れてきよった』
標準語『あなた達が無理矢理連れてきた』
ここからは高知の土佐弁の特徴的な方言ならではの語尾を5つ紹介していきます。先ほどもご紹介しましたが土佐弁には英語のように時制が存在します。そしてそれを示すのが語尾です。つまりこれから紹介する土佐弁の語尾は重要なものが多いです。
「ぜよ」は相手に何かたずねる時や確定の意思を伝えるときに使い「~だよ」という意味です。
例文『帰って来たぜよ』
標準語『帰って来たよ』
「ちゅう」は状態や現在完了形を表します。~ている、~た、~ていた、~し終わったなどの意味があります。
例文『食べちゅう』
標準語『食べた』
「やき」は文と文を繋ぐ接続詞「~だから、~。」と普通に語尾「~だよ」として使用する2つの使い方があります。
例文『のさな男やき、気を付けや』
標準語『いい加減な男なので気をつけてください』
「ゆう」は現在形で、「~する」という意味です。
例文『連絡来んが、どうしゆうが』
標準語『連絡が来ていないけどどうしているのでしょうか』
「~が」も文中なら代名詞の働きをし、語尾なら疑問文になります。
例文『ご飯食べよったが』
標準語『ご飯を食べていましたか』
では高知の土佐弁特有のかわいい方言や告白で使えるフレーズをご紹介していきます。
好きながはそのままストレートに好きですと告白する場合のフレーズです。
例文『おまんのことが好きながちや』
標準語『あなたのことが好きだよ!』
これもストレートに告白するフレーズです。
例文『好きやき付き合って』
標準語『好きだから付き合って』
愛してるという意味です。直接的でかわいい告白です。
例文『おまんのこと愛しちゅうよ。』
標準語『あなたのとこ愛しています。』
イントネーションで意味合いが変わってきます。意味は~してください、~させて、~してくれ。誰かに何かを頼むときに使います。
例文『通しとうせ』
標準語『通してください』
~なんてしてないという意味です。他にも「なんちゃって」といったかわいい意味もあります。
例文『行くらぁて言うちょらん』
標準語『行くなんて言ってない』
ここでは高知県土佐弁特有の固有名詞をご紹介していきます。普段使っている言葉と似ているけど少し違う方言も出てきて面白いものが多いです。
「せきたん」はややこしいですが、石油を意味します。
例文『せきたんを発見しちゅう』
標準語『石油を発見している』
「まい」とは繭や眉を意味します。これらはまゆと読むのでイメージしやすいです。
例文『たっすいまい』
標準語『薄い眉』
「もぎ」は麦を意味し、むぎと発音が似ているのでイメージしやすいです。
例文『もぎから作っちゅう』
標準語『麦から作っている』
「かべ」はカビのことを指します。カビと発音が似ているので連想しやすいです。
例文『かべが生えゆう』
標準語『カビが生えている』
「づしや」は蛹(さなぎ)を意味します。
例文『ちんまいづしやから蝶が生れちゅう』
標準語『小さな蛹から蝶が生れた』
いかがでしたか。高知の方言にも種類があり、今回は土佐弁に注目しましたが英語のように時制があるのが面白い特徴でした。
高知弁のかわいい方言や日常で使える方言を今回の記事を参考にして高知県に立ち寄った時には是非使ってみてはいかがでしょうか。