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島根の方言にはいくつかの種類があり、地域によって使われる言葉や言い回しが大きく異なっています。種類によって特徴に違いがあります。ここからは、島根の方言の種類や特徴を詳しく解説していきます。
島根の方言は大きく分けると、出雲地方で使われる出雲弁・隠岐諸島で使われる隠岐弁・石見地方で使われる石見弁の3種類があります。3種類の方言は言い回しや表現が異なっているので、同じ島根県民でも通じない場合があります。
島根の方言の中でも最も多く話されているのは、出雲弁です。
出雲弁の特徴は大きく3つあり、語尾が特徴的・古く歴史的な表現が多い・ラ行の音が脱落しているです。東北地方の方言であるズーズー弁と似ていて、ウ段の発音がイ段音に統合されることが多いです。
出雲弁でありがとうを伝える時は、「だんだん」と言います。語源は「だんだん(重ね重ね)ありがとう」が短縮されたと言われています。夕方のあいさつは「ばんじまして」と言い、主に仕事帰りに使うことが多いです。
出雲弁には、他県民が聞いても何を言っているかわからない言葉や笑われてしまうなまりがたくさんあります。ここでは、10個の面白い方言をご紹介します。
出雲弁特有の面白いなまりの1つ目は、「あくだれる」です。標準語で「暴れる」という意味を持っていて、子供に対してよく使われます。
例文『あくだれちゃいかんがな』
標準語『暴れてはいけないよ』
面白いなまりの2つ目は、「おんぼらと」です。標準語で「穏やかな」という意味を持っていて、天気が良いときに多く使われます。
例文『おんぼらとした天気だわね』
標準語『穏やかな天気だね』
面白いなまりの3つ目は、「きょーとい」です。標準語で「恐ろしい」という意味を持っていて、怖いモノや人に対して使われることが多いです。
例文『あのさんきょーとい顔しちょる』
標準語『あの人は恐ろしい顔をしている』
面白いなまりの4つ目は、「ざまくな」です。標準語で「粗雑な、見苦しい」という意味を持っていて、否定的なニュアンスでよく使われます。
例文『ざまくな格好だわ』
標準語『見苦しい格好だ』
面白いなまりの5つ目は、「てれぐれする」です。標準語で「仕事などが上手くいかないこと」を表し、仕事がはかどらないときによく使われます。
例文『てれぐれしてだめだ』
標準語『仕事が上手くいかなくてだめだ』
面白いイントネーションを持つ島根弁の6つ目は、「ぼえちゃげる」です。標準語で「追いかける」という意味を持っていて、犬などに追いかけられたときによく使われる言葉です。
例文『犬にぼえちゃげられてみいりがした』
標準語『犬に追いかけられて筋肉痛になった』
面白いイントネーションを持つ島根弁の7つ目は、「やっきっき」です。標準語で「じゃんけん」という意味を持っていて、子供が遊んでいるときによく使われる言葉です。
例文『やっきっきしよう』
標準語『じゃんけんしよう』
面白いイントネーションを持つ島根弁の8つ目は、「ろくにする」です。標準語で「楽にする、あぐらをかく」という意味を持っていて、人が訪ねて来たときによく使われます。
例文『ろくにしてどうぞ』
標準語『楽にしてください』
面白いイントネーションを持つ島根弁の9つ目は、「わんやわんや」です。標準語で「虫などがうようよしている様子」を表し、特に虫が多い夏によく使われます。
例文『虫がわんやわんやだね』
標準語『虫がうようよしているね』
面白いイントネーションを持つ島根弁の10個目は、「わやくそ」です。標準語で「めちゃくちゃ」という意味を持っていて、部屋などが散らかっているときに多く使われます。
例文『部屋の中がわやくそだわ』
標準語『部屋の中が滅茶苦茶だ』
ここでは、出雲弁特有の日常会話で使われる定番の方言を15個紹介していきます。どれも普段の会話で使われる言葉なので、島根県民なら知らず知らずのうちに使っているかもしれません。
出雲弁特有の日常会話で使われる定番の方言の1つ目は、「おちらと」です。標準語で「ゆっくりと、慌てずに」という意味を持っていて、焦っている人に対して多く使われます。
例文『おちらとするだわ』
標準語『ゆっくり慌てずにね』
定番の方言の2つ目は、「かいしき」です。標準語で「全く」という意味を持っていて、否定の程度が大きいときによく使われます。
例文『あのさんのゆうこた、かいしきわからん』
標準語『あの人の言うことは全く分からない』
定番の方言の3つ目は、「きんにょ」です。標準語で「昨日」という意味を持っていて、昨日の出来事を言うときに使われます。
例文『きんにょ、出かけちょー』
標準語『昨日、出かけた』
定番の方言の4つ目は、「ごだっしゃい」です。標準語で「いらっしゃい」という意味を持っていて、誰かを自分の方へ誘うときに多く使われます。
例文『こっちごだっしゃい』
標準語『こちらにいらっしゃい』
定番の方言の5つ目は、「ただもの」です。標準語で「いつも、何度も」という意味を持っていて、頻繁に行われることに対して使われます。
例文『ただもの、だんだんね』
標準語『いつもありがとう』
定番の方言の6つ目は、「ちょっこし」です。標準語で「少し、ちょっと」という意味を持っていて、会話の中でよく使われる言葉です。
例文『ちょっこし待ってごせ』
標準語『ちょっと待ってください』
定番の方言の7つ目は、「がいな」です。標準語で「すごく、立派な、大きな」という意味を持っていて、大きい建物に対してよく使われます。
例文『がいなビルだっちゃ』
標準語『大きなビルだ』
定番の方言の8つ目は、「ちょーしき」です。標準語で「食事」という意味を持っていて、ご飯を食べるときに使われます。
例文『ちょーしきできた』
標準語『食事ができた』
定番の方言の9つ目は、「なんぎこんぎ」です。標準語で「困難、苦労」という意味を持っていて、大変なときに多く使われます。
例文『なんぎこんぎした甲斐があった』
標準語『苦労した甲斐があった』
定番の方言の10個目は、「はしる」です。標準語で「痛みが激しい」という意味を持っていて、怪我をしているときによく使われます。
例文『足がはしってえらい』
標準語『足が痛くてつらい』
定番の方言の11個目は、「ばんげ」です。標準語で「夕方」という意味を持っていて、夕暮れ時に使われます。
例文『ばんげになって暗くなった』
標準語『夕方になって暗くなった』
定番の方言の12個目は、「ぼっこー」です。標準語で「非常に、大変、とても」という意味を持っていて、程度が大きいことを表すときによく使われます。
例文『あのさんぼっこー元気だ』
標準語『あの人はとても元気だ』
定番の方言の13個目は、「やーやこ」です。標準語で「ようやく、せっかく」という意味を持っていて、時間をかけて行われたことに対して使われます。
例文『宿題やーやこ終わった』
標準語『宿題がようやく終わった』
定番の方言の14個目は、「ろーちき」です。標準語で「たくさん、多い」という意味を持っていて、よく使われます。
例文『ろーちき人がいるなあ』
標準語『たくさん人がいるなあ』
定番の方言の15個目は、「わしやち」です。標準語で「私たち、我々」という意味を持っていて、自分のことを指すときに多く使われます。
例文『わしやちゃ出かけてきますわ』
標準語『私たちは出かけます』
出雲弁には、特徴的な響きを持つ語尾がたくさんあります。ここでは、出雲弁特有の特徴的な語尾を5つご紹介します。
出雲弁特有の特徴的な語尾の1つ目は、「〜ん」です。標準語で打ち消しの意味を表し、否定するときによく使われます。
例文『あのさん絶対謝りはせん』
標準語『あの人は絶対謝らない』
特徴的な語尾の2つ目は、「〜こい」です。標準語で勧誘の意味を表し、相手を誘うときに多く使われます。
例文『お前も一緒に行かこい』
標準語『お前も一緒に行こう』
特徴的な語尾の3つ目は、「〜だらあ」です。標準語で「〜だろう」という推量の意味を表し、会話の中では頻繁に使われます。
例文『今日は疲れただらあ』
標準語『今日は疲れただろう』
特徴的な語尾の4つ目は、「〜ちょる」です。標準語で進行・完了の意味を表し、そのときに行っていることや終わったことに対してよく使われます。
例文『またいっちょるよ』
標準語『また言ってるよ』
特徴的な語尾の5つ目は、「〜さな」です。標準語で「〜そうだ」という意味を持っていて、起こりそうな事柄に対して多く使われます。
例文『明日は雨ださな』
標準語『明日は雨だそうだ』
出雲弁は音の響きや語尾が特徴的なので、告白の言葉に織り交ぜたら恋に落ちてしまうでしょう。ここでは、告白で言われたら嬉しい言葉を5つご紹介します。
島根で使われるかわいいフレーズの1つ目は、「君が好きだけん、付き合ってください」です。標準語で「君が好きだから、付き合ってください」という意味を表し、自分の素直な想いを伝えたいときに効果的です。
例文『君が好きだけん、付き合ってください』
標準語『君が好きだから、付き合ってください』
島根で使われるかわいいフレーズの2つ目は、「好きすぎてどげんならんとですよ」です。標準語で「好きすぎてどうにもならないよ」という意味を表し、これを言われたら惚れてしまうでしょう。
例文『好きすぎてどげんならんとですよ』
標準語『好きすぎてどうにもならないよ』
島根で使われるかわいいフレーズの3つ目は、「あなたが好きだに」です。標準語で「あなたが好きだよ」という意味を表し、語尾の独特なかわいさがたまりません。
例文『あなたが好きだに』
標準語『あなたが好きだよ』
島根で使われるかわいいフレーズの4つ目は、「あなたのこと、ぼっこー好きになっちょーていたけん」です。標準語で「あなたのこと、すごく好きになっていました」という意味を表し、方言満載で男性はイチコロです。
例文『あなたのこと、ぼっこー好きになっちょーていたけん』
標準語『あなたのこと、すごく好きになっていました』
島根で使われるかわいいフレーズの5つ目は、「好いちょるけん、私どぎゃんすればいい?」です。標準語で「好きだから、私はどうすればいいの?」という意味を表し、上目遣いで言ったら完璧です。
例文『好いちょるけん、私どぎゃんすればいい?』
標準語『好きなの、私は君のためにどうすればいい?』
島根県民の会話では、出雲弁特有の固有名詞がたくさん出てきます。島根県だけで使われる言葉を理解しておけば、島根県民と楽しく会話できるでしょう。出雲弁だけの固有名詞を4つご紹介します。
島根で使われる固有名詞の1つ目は、「あのさん」です。標準語で「あの人」という意味を持っていて、誰かを指して言うときに多く使われます。
例文『あのさん元気だけん、今日も走っちょる』
標準語『あの人は元気だから、今日も走っている』
島根で使われる固有名詞の2つ目は、「きこ」です。標準語で「頑固」という意味を持っていて、我が強い人に対してよく使われます。
例文『あのさんほんときこだ』
標準語『あの人は本当に頑固だ』
島根で使われる固有名詞の3つ目は、「しゃーね」です。標準語で「根性」という意味を持っていて、「しゃーねいれて」という形で使われることが多いです。
例文『しゃーねいれてがんばろうや』
標準語『根性を入れてがんばろう』
島根で使われる固有名詞の4つ目は、「たばこ」です。標準語で「休憩」という意味を持っていて、ひと休みするときによく使われます。
例文『おちらとたばこしようや』
標準語『慌てずに休憩しよう』
島根県の方言はかわいい響きを持つものが多く、とても魅力的です。島根県に観光に行く際は、地元の人たちの会話を聞いてみるとより楽しめるかもしれません。