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岡山県は豊かな自然と温暖な気候を背景に、戦国時代に宇喜多秀家が建造した岡山城を中心として発展を遂げ、現在でも交通の要衝としての役割を果たしています。海あり山あり、そして川ありの岡山県で食べられているおいしい郷土料理について調べていきましょう。
瀬戸内海に面する岡山県は年間を通じて比較的気温の変動が少なく、極端に湿度が高くなることもないため、過ごしやすい気候です。平地では安定した気候ですが、岡山県の中でも山間部に限っては豪雪地帯も存在します。全国的に見ても非常に降水日数が少ない地域で、特に真夏に雨が少ないこともあって干ばつが起こることもあります。
岡山では河川からの農業用水に恵まれていた上に、晴れの多い温暖な気候であるため、野菜や米作りが盛んに行われてきました。干拓で作られた農場を活かして、明治時代以降は桃やぶどうなどの果物も名物です。
豊かな漁場である瀬戸内海に面した岡山県ではタコ、アナゴ、鯛などの多様な魚介類が獲れます。また、米どころというだけあって、おいしい日本酒を製造する酒蔵も数多くあります。山の幸にも海の幸にも恵まれた岡山県では、多種多様な食材が古くから郷土料理に使用されてきました。
ばら寿司は岡山で豊富に取れる海産物と野菜をふんだんに使用したちらし寿司です。岡山県では、誕生日などのお祝いや来客時のおもてなしの料理として今でも県民に大人気の一品です。
この郷土料理の成り立ちは古く、江戸時代に藩主より布かれた倹約令が起源です。当時は倹約令のために一汁一菜がルールとなってしまったため、いろいろなものを乗せたばら寿司を「一菜」と呼んで、岡山の人たちはひと時の贅沢を楽しんだといいます。
津山ホルモンうどんはおいしいB級グルメとして、岡山で大人気の名物料理です。津山には非常に新鮮なホルモンを使ってホルモンうどんを提供する有名店があり、地元の人や観光客が多く訪れています。ホルモンうどんは鉄板のあるお店で食べるだけではなく、家庭でも作れるようにホルモンうどんのタレまで販売されるほどの人気です。
真っ黒な見た目でインパクトが強いエビめしは、岡山県で親しまれているB級グルメの一つです。エビ入りのチャーハンで、カラメルやケチャップを使用して味付けをしているために、見た目が真っ黒になっています。香ばしい香りと他にはないソースの味付けがたまらない一品で、岡山県内のえびめし専門店や洋食店、喫茶店で食べることができます。
瀬戸内海でよく獲れる魚であるママカリの酢漬けは、古くから伝わる岡山の郷土料理で、特に海に面した岡山南部で人気の料理です。ママカリという名前は、ご飯を表す「ママ」を近所に借りに行くほどおいしいおかずという意味で名づけられたそうです。酢漬けはばら寿司や握り寿司にして食べるのが一般的ですが、ママカリはフライなどにしてもおいしくいただけます。
蒜山地区とは、岡山県の北部と鳥取県の県境に位置する火山である蒜山の周辺地区のことを表します。この蒜山地区で有名なB級グルメがひるぜん焼そばです。
ひるぜん焼きそばの特徴は、鶏肉と岡山の高原で育ったキャベツ、そして店独自の味噌ダレです。蒜山地区は夏でも涼しく冬はスキーも楽しめる観光地なので、観光の合間のランチに食べる一品としておすすめです。
岡山では200年以上前から牡蠣の養殖が行われてきたと言われており、現在でも栄養豊富な瀬戸内海で牡蠣の養殖が盛んに行われています。その岡山名物の牡蠣を使用したお好み焼きが、「カキオコ」と呼ばれて地元で親しまれています。
特に日生町では牡蠣が多く獲れるため、お好み焼きの中に大量の牡蠣を惜しみなく入れた、日生カキオコを提供する店舗が数多くあります。
鯛麺は瀬戸内海で水揚げされた鯛を丸ごと1匹使った豪快な郷土料理です。尾頭付きの鯛ということで、お祝いの席に用いられる料理であり、大皿に素麺と鯛を一緒に盛り付けてお客様の前にお出しします。
また、鯛麺という名前と対面という言葉の読みが同じことから、両者が対面する際に縁起が良いとされて、お祝いの席の中でも特に結婚式で人気の料理です。
岡山の下津井は豊富なタコの漁場として有名で、一年中タコ漁は行われていますが、特に寒い時期はおいしいタコが水揚げされます。蛸壺を使った漁で獲ったタコは観光客に大変人気の名物であり、地元では日常の料理としてたこめしが昔から食べられてきました。
タコが年中手に入る地域とあって、豪快にぶつ切りにしたタコがたくさん入っているのが特徴で、しっかりとタコの食感を感じることができます。
岡山では卵とじのカツ丼でもなく、ソースカツ丼でもない一風変わったカツ丼が提供されています。それが、このデミカツ丼です。デミカツ丼はご飯の上に千切りのキャベツと豚カツを載せ、デミグラスソースをかけた一品です。
デミカツ丼は昭和の始め頃からすでに岡山では食べられていたと言われています。ソースは提供する店舗によって独自性が高く、ラーメン屋などでセットのどんぶりとして提供されることもあります。
岡山市の南に位置する玉野市は、おいしいアナゴが獲れることで有名です。たまの温玉めしは焼いた穴子とタレ、ご飯を混ぜて炒め、その上に温泉卵を乗せた料理です。玉野名物の穴子のうま味と温泉卵が絶妙にマッチした一品で、B級グルメとして地元の人にも人気があります。
材料も少なく簡単に作ることができる料理なので、手軽に岡山の郷土料理を試せる一品としておすすめです。
そずり鍋は、津山市の郷土料理で、牛肉とごぼうやニンジンなどの野菜を煮た醤油味の鍋料理です。そずりという言葉はなかなか聞きなれない言葉ですが、うま味の強い骨の周りの肉のことを指します。牛の骨から肉を「削る」ことを「そずる」と言ったことからこの名前が付きました。今よりもずっと貴重だった牛肉を、残すことなく削り取って作った昔ながらの料理です。
ぶっかけうどんは岡山県の倉敷市が発祥であるという説があり、岡山県にはぶっかけうどんの有名店が数多くあります。濃く甘いそばつゆのようなつゆをうどんにぶっかけて食べるのが、倉敷のぶっかけうどんの特徴です。天かすやネギだけを乗せたシンプルなものから、具材の多い豪華なものまで、いろいろなぶっかけうどんを楽しむことができます。
「ぶっかけ」の商標登録も持っている「倉敷うどんぶっかけふるいち」が中でも有名店であり、岡山県内にも複数店舗を展開しています。
西日本最大級の養鶏場を持つ美咲町は、新鮮な卵が名物です。また、美咲町は町内に棚田が広がっていることでも有名で、その棚田で穫れるお米も名物の一つです。そこで、新鮮な卵と棚田の米を使った卵かけごはんが名物として人気を博しています。
美咲町内には卵かけごはんをメイン商品とした飲食店もあり、観光客にも人気の店となっています。
岡山県笠岡市は知る人ぞ知るラーメンの激戦区で、ラーメン店が意外にも数多くあります。笠岡ラーメンの特徴は醤油味の鶏ガラスープで、チャーシューも豚肉ではなく鶏肉で作り、斜め切りのネギが乗っていることです。飽きの来ないシンプルな味が人気で、笠岡市民は各々のお気に入りラーメン店を持っているそうです。
岡山の中でも山間にある蒜山地区では、蒜山おこわと呼ばれるおこわが古くから食べられてきました。きのこや根菜、鶏肉などの定番の具材に加えて、栗や小豆も入った具の種類の多いおこわで、味付けは醤油ベースです。
料理の成り立ちとしては、おこわを作る際にちらし寿司の具を誤って入れたために、このような具材の多いおこわが伝わったと言われています。
岡山県は温暖で安定した気候と川からの豊富な水に恵まれ、さらに瀬戸内海で獲れた魚も手に入るために、野菜と魚をふんだんに使用した郷土料理がたくさんあります。ばら寿司や鯛麺などの華やかな岡山の郷土料理は、おもてなしの料理としてもおすすめなので、ぜひレシピ動画をチェックしてください。
また、デミカツ丼やひるぜん焼きそば、ホルモンうどんなどのB級グルメも岡山にはたくさんあります。旅行先でのランチとして、ぜひ楽しんでみてください。