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語尾を上げるイントネーションと独特のなまりがある栃木弁を、耳にしたことありますか?栃木弁は標準語と同じく関東地方で使われる言葉ですが、標準語とかなり違いがあるのですよ。
栃木弁は東関東方言に分類されますが、栃木県の中ではさらに細かく分類されます。栃木弁は地域によって違いがあり、県北・県東・県南・県西・県央の5つに分けられます。また県南西部の足利市や佐野市の一部では、西関東方言に分類される足利弁が使われています。
栃木弁の特徴は、語尾を上げるイントネーション、平坦なアクセント、語尾をのばすの3つです。特に語尾を上げるイントネーションは、栃木弁の最大の特徴です。平叙文でも語尾が上がることが多いので、聞き取りの際には注意が必要です。
また橋と端や飴と雨のように同じ音でもアクセントで意味が変わる言葉は、栃木弁では同じアクセントで発音されるので、文脈で区別しなければなりません。「~べぇ」のように語尾をのばす点は、普通に聞けば問題ありません。
栃木での挨拶や感謝を伝える方言には、「おばんです(こんばんは)」「わりかったね(悪かったね)」「あんがとね(ありがとうね)」などがあります。これれも標準語と大きな違いがないので、楽に聞き取れるでしょう。
まずは日常会話などで使われる栃木弁定番の方言を15個、使い方も合わせてご紹介します。
「こんばんは」の意味で、夜の挨拶に使います。
例『おばんです』
標準語『こんばんは』
「先日」の意味です。「こないだ」が栃木の方言と聞いて、意外に思う方もいるのではないでしょうか。
例『こないだいきあったね』
標準語『先日偶然会ったね』
「とにかく素晴らしい」「身に染みて辛い」の意味で、いろいろな場面で使えるフレーズです。
例『寒くてこでらんねぇ』
標準語『寒くてたまらない』
「いいでしょう」という意味で、同意を求める時に使います。
例『この服いかんべ』
標準語『この服いいでしょう』
「出かけること」を意味する方言です。
例『いごうぜ』
標準語『行こうよ』
「嘘・冗談・いい加減」の意味です。
例『ごしゃっぺ言うでね』
標準語『嘘言わないでよ』
「馬鹿・あほ」の意味で、「でれでれした男」から来ている方言です。相手への愛情を込めて使う場合が多いです。
例『このでれすけが!』
標準語『この馬鹿者が!』
栃木の方言では「大丈夫」の意味で、標準語の「大事」とは意味が違います。
例『だいじ?』
標準語『大丈夫?』
「仕方ない」の意味で、「仕方あるまい」が転じて「しゃああんめ」となったという説があります。
例『しゃああんめよ』
標準語『仕方ないでしょ』
栃木の方言で「疲れた」の意味です。「こわい」は「怖い」や「固い」など、地域によっていろいろな意味があります。
例『こわい、休んべや』
標準語『疲れた、休もうよ』
「いらいらする」の意味で、「意地焼ける」が語源と言われています。
例『いじやけっちゃぁな』
標準語『いらいらするなぁ』
「ひどい目にあう」の意味で「因果見る」に由来している言葉と言われます。
例『えんがみたよ~』
標準語『ひどい目にあったよ~』
「いらない」の意味で、物事が不要になった時に使う方言です。
例『そんなのいんねぇよ』
標準語『そんなのいらないよ』
「そしたら」の意味で、標準語の「~したっけ」とは意味が違います。
例『遅刻したっけ、担任に怒られた』
標準語『遅刻したら、担任に怒られた』
「ずっと」の意味です。
例『とうと勉強してたのけ?』
標準語『ずっと勉強してたの?』
次に栃木弁特有の語尾を5個ご紹介します。使い方も合わせてチェックしてみて下さい。
「~ですか?」「~なの?」のように、相手に質問する時に使います。
例『そうだっけぇ?』
標準語『そうなの?』
「~だ」「~だよ」の意味で、相手に語りかける時に使います。
例『遊んできたんさ』
標準語『遊んできたんだよ』
「~でしょう」の意味で、栃木の方言でよく使われる語尾です。
例『そう言ったべぇ』
標準語『そう言ったでしょう』
「~です」という意味ですが、話の内容を強調したい時に使います。
例『うん、そうなんだわ』
標準語『はい、そうなんです』
「~しようよ」の意味で、相手を誘う時に使います。
例『バスケすっぺ』
標準語『バスケしようよ』
次は響きが面白い、珍しい栃木弁を10個、使い方も合わせてご紹介します。
「後ろ」という意味です。栃木では表裏の裏も「うら」と言うので、文脈から意味を考えないとなりません。
例『教室のうら』
標準語『教室の後ろ』
「明後日」の意味です。明日と明後日の両方を表しそうな言葉ですが、栃木の方言では「明後日」のみを指します。
例『あしたあさって休みなんさ』
標準語『明後日休みなんだよ』
「つぶれる」の意味で、響きがかわいい方言としても注目されています。
例『荷物ちゃぶれちった』
標準語『荷物がつぶれちゃった』
こちらも響きがかわいいと言われる方言で、「ふてくされる」の意味です。
例『またぶすくれてんの?』
標準語『またふてくされてるの?』
「(手を使って)いたずらする」の意味です。他に「足わすら」「火わすら」などのバリエーションがあります。
例『てわすらしないで』
標準語『手遊びしてないで』
「漏れる」の意味で、漏れそうなことは「むったい」と言います。
例『やばい、むったい』
標準語『やばい、漏れそう』
ケンカなどで使われそうなフレーズですが、栃木弁で「壊す」の意味です。
例『携帯ぼっこわれた』
標準語『携帯が壊れた』
「帰る、失礼する」の意味です。訪問先から帰る時などに使います。
例『お先にいってみます』
標準語『お先に失礼します』
「食後の片付け・洗い仕事」の意味です。「洗いまとめ」が転じた語という説があります。
例『あらいまてやっか』
標準語『食器の片付けするか』
「泊まらせて・寄らせて」の意味です。
例『よしてもらうっから』
標準語『泊まらせてもらうから』
次は栃木弁で告白する時の方言や、かわいいフレーズを5つご紹介します。実際に使ってみて、気になる人のハートを動かしてみましょう♪
「つきあって下さい」の意味で、ストレートに告白する際の方言です。
例『つきあってくろ』
標準語『つきあって下さい』
「ずっと好きだったよ」の意味で、ずっと温めてきた思いを伝える時の台詞です。
例『とうと好きやったべ』
標準語『ずっと好きだったよ』
「一緒に歩いて帰ろう?」の意味で、一緒に帰りたい時、相手を誘う方言です。
例『一緒あるって帰ろ?』
標準語『一緒にあるいて帰ろう?』
「好きになっちゃったかもしれない」の意味で、ちょっと相手に意識してもらいたい時に使う方言です。
例『好きになっちゃったかもしんね』
標準語『好きになっちゃったかもしれない』
「ばか、何度も言わせないでよ」の意味です。直接告白する台詞ではないですが、素直になれない女子が照れながら言うとかわいいですよね。
例『でれすけ、何度も言わすなぁ』
標準語『ばか、何度も言わせないでよ』
上の動画はさまざまな地方の女子が告白する様子を集めたものです。栃木バージョンは2分12秒でスタートします。他の地方の方言と比べながら聞いてみると、面白いですよ。
次は栃木県だけで使われる固有名詞を、使い方も合わせてご紹介します。
「クワガタムシ」の意味です。クワガタムシのはさみが、鬼の角に似ているのが語源という説があります。
例『おにむし怖い』
標準語『クワガタムシ怖い』
「雷」の意味です。昔の人は雷神を恵みの雨をもたらす存在として、崇めていたという説があります。
例『らいさま来るかな』
標準語『雷来るかな』
「拍手」の意味で、栃木ではよく使われる方言です。
例『てばたきやめ』
標準語『拍手やめて』
「引き戸・開き戸」の意味です。
例『とんぼたてて』
標準語『扉閉めて』
『ごめんねごめんね~』のフレーズで人気の漫才コンビ『U字工事』は、栃木ネタを栃木弁でやる芸風でブレイクを果たしました。コンビ結成当初は標準語で漫才をしていましたが、先輩芸人からのアドバイスでなまりを強調するようにしたことで、現在のスタイルができました。
U字工事の2人はともに栃木県出身。ネイティブによる栃木なまりはインパクト絶大です!
ここまで栃木弁の台詞や方言を、使い方を交えてご紹介してきました。栃木弁は独特のイントネーションや語尾がかわいいと言われています。ユニークな栃木弁の表現もまだたくさんありますので、まずはあなたのお気に入りのフレーズを見つけてみて下さい。