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鬼怒川温泉とは、栃木県日光市にある人気の観光スポットです。首都圏から約2時間とアクセスもしやすく、世界遺産でもある日光にも近い場所です。そんな鬼怒川温泉に立ち並ぶホテルや旅館は現在、廃墟群と化しています。なぜ鬼怒川温泉のホテルは廃墟群になってしまったのでしょうか?
鬼怒川温泉の歴史や廃墟になってしまった理由や心霊ホテルの内部、絶対に入ってはいけない理由など、鬼怒川温泉の廃墟と化したホテル群について紹介します。
鬼怒川温泉は緑豊かな自然に囲まれていて、渓流沿いにはホテルや旅館が立ち並んでいます。長期休みや連休など、各地から観光に訪れる人々で賑わう有名な観光地です。しかし、人気温泉街に廃墟と化したホテルや旅館が立ち並ぶ一角があります。
何も知らずに観光に訪れた人は、廃墟群を見てドキッとするのではないでしょうか。確かに寂れてしまったホテルや旅館が立ち並ぶ姿は、不気味で迫力があります。また、廃墟群を知っている人は、立ち並ぶ廃墟化したホテル群見たさに訪れる人も多いようです。
栃木県の心霊スポットについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。
首都圏からアクセスも良く、自然豊かな鬼怒川温泉になぜ廃墟化したホテル群があるのでしょうか。有名ホテルや人気の旅館が廃墟化したのには理由がありました。鬼怒川温泉のホテルや旅館が廃墟化した本当の理由や、立ち始めた頃の歴史を順に見ていきましょう。
1980年後半から1990年初頭にかけて日本はバブル期でした。景気が良く、経済が周り観光業界もかなり賑わっていました。そんなバブル期の中、日光にある鬼怒川温泉は首都圏からアクセスが良いため、たくさんの観光客が訪れます。
特に多かったのが、団体客です。会社の慰安旅行や団体旅行が多く、旅館の増築や大型ホテルの建築などが進められました。全盛期には年間341万人もの観光客が訪れたといわれています。
好景気だったバブルが弾けたのは1991年です。バブルが弾け、景気が悪くなったため観光客の足が遠のきました。それよりも鬼怒川温泉の経営が悪化した背景に、足利銀行の破綻があります。
足利銀行は鬼怒川温泉にあるホテルや旅館のメインバンクだったのです。足利銀行の破綻により、鬼怒川温泉に立ち並ぶ人気ホテルや旅館は経営が悪化し、次々と倒産していきました。
鬼怒川温泉の廃墟群はなぜ取り壊しされずそのままなのでしょうか。バブル崩壊して足利銀行が破綻した後、ホテルや旅館の所有者は資金繰りに困ります。どうすることもできずに、所有者は次々と夜逃げしたようです。日光市は所有者にホテル取り壊しなど撤去を求めハガキを送ったようですが、宛先不明で戻ってきたといいます。
ホテルや旅館を取り壊しするには莫大な費用が掛かります。日光市は小さな自治体です。ホテルを取り壊しする莫大な費用は出せなかったのでしょう。それでもいくつか建物が取り壊しされ、遊歩道や公園になりました。しかし、全ての建物の取り壊しには至っていません。
鬼怒川温泉の経営破綻したホテルや旅館の所有者の居場所がわからず、取り壊しには至りませんでした。取り壊しせず売るという方法もありましたが、バブル崩壊後、ホテルを買い取ってくれる人など現れないのは目に見えています。また、その後も廃墟化した建物を買い取るにも、取り壊しに莫大な費用がかかるため、買い手がつきませんでした。
鬼怒川温泉に立ち並ぶ、廃墟化したホテルや旅館は外観からして不気味でこの世の終わりのような雰囲気を出しています。そんな見た目のホテル群は、かっこうの心霊スポットとして話題になり、若者など心霊マニアがこぞって訪れています。廃墟化したホテルや旅館内の内部はどうなっているのか、ホテル別に詳しく紹介していきましょう。
鬼怒川温泉に立ち並ぶ廃墟群の一つ、「元湯 星のや」は1925年創業の人気老舗旅館でした。鬼怒川温泉の中でも珍しい源泉かけ流しの温泉で、2003年に「温泉教授の日本百名湯」で紹介されています。そんな温泉ファンの中でも人気のある旅館でしたが、経営不振で2010年の秋に廃業しました。
廃業した後の「元湯 星のや」に電話するとつながるという噂があります。「ご予約ですか?」と聞かれ、断ると呪われるといわれています。
現在もJRや東武トラベルなどの看板が並び、当時の様子がうかがえるでしょう。建物の管理者がいるため、他の立ち並ぶ廃墟群とは少し違うかもしれません。
1942年に開業した「きぬ川館本店」は栃木県日光市藤原2にあります。B1Fから9F建てで客室は70室ある、人気のホテルでした。バブルが崩壊した後、営業していたのにも関わらず従業員を残したまま経営者が逃亡します。従業員だけでなんとか自転車操業したものの、1999年6月に完全に閉業しました。
閉業した後、日光市藤原の「元湯星のや」がしばらく管理しています。その後「元湯星のや」も閉業し、「きぬ川館本店」もそのまま廃墟となったのです。
「きぬ川館本店」と言えば「かっぱ風呂」が有名でした。雄大な景色が見えるガラス張りのかっぱ風呂ですが、悲鳴が聞こえるという噂があります。
鬼怒川温泉の立ち並ぶ廃墟群の中に「鬼怒川第一ホテル」があります。1980円(昭和55年)に開業、湯船の種類が8種類もあり温泉好きに人気のホテルでした。廃墟群の中でも「きぬ川館本店」に次いで大きく、500名以上が宿泊できる巨大なホテルでした。
ホテル内の食堂からは鬼怒川の渓流沿いが眺められ、絶景を堪能しながら朝食や夕食をいただけたのでしょう。8種類のお風呂が楽しめる鬼怒の八湯には、きぬ川館のかっぱに対抗してなのかわかりませんが、カエルの置物が置かれています。鬼怒川第一ホテルでは、手を招く人がいるという噂があります。
「鬼怒川第一ホテル」や「きぬ川館本店」と少し離れた場所、南側にポツンと「鬼怒川観光ホテル 東館」があります。廃墟群を見ようと車で来るときは、まずここのホテルを目にするでしょう。岡部ホテルグループが経営していた大きなホテルです。他の廃墟群と同じくバブル崩壊のあおりを受けて、2008年(平成20年)に閉業しています。
1Fのロビーに入ると椅子やテーブルが雑に積まれています。お風呂は時代を感じるタイル模様、男風呂は大きな浴槽が2つ、女湯の方が小さくて狭い印象です。B1Fには煌びやかだったと思われる宴会場、B2Fにはカビが酷い調理室などがあります。ここでは特に心霊現象は報告されていません。上の階の客室は今でも使用できるほどきれいなようです。
立ち並ぶ廃墟群の中にあった「鬼怒川観光ホテル 西館」は、「鬼怒川第一ホテル」と「東館」の間にありましたが、2007年(平成19年)頃に解体されました。もし解体されず現在も立ち並ぶ廃墟群の中にあったら、圧巻の姿だったでしょう。
なお、「鬼怒川観光ホテル」別館は、大江戸温泉物語グループが引き継ぎ、リニューアルされ現在も人気のホテルとして営業しています。
鬼怒川温泉のホテル群とは違いますが、日光市には廃墟化してしまったテーマパーク「ウエスタン村」があります。1974年(昭和49年)に開設、西部開拓時代のアメリカをイメージした西武の街が広がっていました。そんなウエスタン村も2006年(平成18年)に長期休園になり、現在も休園中です。
ウエスタン村には大きな人形や教会、ミステリーハウスやゲームセンターなど様々な建物がありました。水上ボートやアーチェリーなどたくさんのアトラクションがあり、今でも十分に楽しめるテーマパークでしょう。
閉園してからは不法侵入が多発、心霊スポットとしても人気の場所となり、荒らされてしまっています。人形は壊されてボロボロになり、シーンと静まり返ったテーマパークは不気味な廃墟と化しています。
バブル崩壊を機に廃墟と化した鬼怒川温泉のホテル群は、絶対に入ってはいけません。なぜ入ってはいけないのでしょうか?その理由を詳しく解説していきます。
廃墟化した鬼怒川温泉の不気味なホテル群は、かっこうの心霊スポットとしてSNSなどで注目されています。しかし、廃墟に侵入すると不法侵入で捕まる可能性があるのです。とくに「ウエスタン村」や「元湯 星のや」は所有者がいます。
また、廃墟を荒らされSNSにアップされると温泉街のイメージダウンにつながります。日光市から訴えられてしまう可能性もあるでしょう。鬼怒川温泉のホテル群に不法侵入するのは絶対にやめましょう。
鬼怒川温泉の廃墟群は、閉業したのが1990年代後半から2000年代前半と、いずれも10年から20年以上放置されています。その間台風や地震、不法侵入などで劣化しています。古くボロボロで今にも崩れてしまうそうな建物もあるでしょう。壁や置いてあるものがいつ倒壊するかわかりません。老朽化で危険なので、廃墟内に入るのはやめましょう。
アスベストは1955年頃から、ビルの高層化に伴って1960年代の高度経済成長期によく使われました。鬼怒川温泉のホテル群でも使われています。ホテル内のボロボロになった天井は、アスベストがむき出しになっている場所もあるようです。アスベストは吸い込むと、肺の線維化や肺がん、悪性中皮腫などの病気になる恐れがあります。
日光市鬼怒川温泉滝にある「鬼怒川温泉 あさやホテル」から立ち並ぶ廃墟群が見られます。廃墟群から川を隔てて向かい側に立っているため、窓からは嫌でも廃墟群が眺められるでしょう。不法侵入や危険な目に合わずに、ホテルに宿泊しながら安全に廃墟を眺められます。
また、あさやホテルのロビーはゴージャスで圧巻の吹き抜けです。料理が美味しく、静かにゆっくりと過ごせるホテルだと口コミで大人世代に人気のホテルです。
鬼怒川温泉に立ち並ぶ廃墟化したホテル群は、長期間そのままで取り壊しされずにあります。心霊スポットになって困っているにもかかわらず、なぜ取り壊しされないのでしょうか?
鬼怒川温泉の廃墟になったホテル群が取り壊しされないのには、莫大なお金がかかるという理由があります。現在取り壊していない廃ホテルを解体すると1棟に付き2億円かかるというのです。
それでも、日光市は2004年から5年の間に、廃業になって経営されていないホテルや旅館を5棟買取り、公園や遊歩道に整備したようです。小さな市でこれ以上の財政負担はかけられないのでしょう。
「元湯星のや」「きぬ川館本店」「鬼怒川第一ホテル」は、鬼怒川と国道に挟まれた小さな土地に建てられています。建物が河川の崖沿いにあるため解体も難しく、道路も幅が狭いために大きな重機が入りにくいことも、取り壊しできない理由の一つです。
源泉施設や国道への影響、川の汚染など数々の調査が必要になるため、思うように解体が進まないのが現状でしょう。
観光ブームで建てられたホテル群は、バブル崩壊時に閉業し、所有者が次々と夜逃げし居場所がわからなくなりました。その後、情報もなく、廃ホテルの所有者がわからないため、手が付けられず簡単に取り壊しができないようです。
住所 | 栃木県日光市藤原2 |
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行き方・アクセス | 「鬼怒川公園駅」から徒歩3分、日光宇都宮道路「土沢IC」から車で30分 |
最寄駅 | 鬼怒川公園駅 |
最寄りのバス停 | 第一ホテル前 |
GoogleMapで詳しく見る |
鬼怒川温泉の廃墟群までの行き方を紹介します。車で行く場合、日光宇都宮道路「土沢IC」から国道121号線を経由して約30分程で着きます。電車で行く場合、東武鬼怒川線「下今市駅」から新藤原行きに乗車します。7駅乗った「鬼怒川公園駅」で降り、徒歩3分程で着くでしょう。
しかし、中に入ると不法侵入になります。建物も老朽化していて危険なため、安易に近づくのはやめましょう。川を隔てた隣の「あさやホテル」から廃墟群が見られるのでおすすめです。
SNSで心霊スポットとして話題になり、鬼怒川温泉は廃墟と化したホテル群に目が行ってしまいます。しかし、鬼怒川温泉は廃墟だけではなく、他のホテルや旅館がたくさんあります。付近には観光スポットとして人気の日光もあり、首都圏からもアクセスが良く、温泉や観光を楽しめる素敵な観光地でしょう。
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