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心霊スポットとしても有名な山梨県にある「富士ガリバー王国」はご存知でしょうか?現在は廃墟となっている「富士ガリバー王国」は、山梨県内の中でも心霊現象が起こる有名なスポットとしてYouTubeなどでも紹介されています。
なぜ「富士ガリバー王国」は廃墟化してしまったのでしょうか?「富士ガリバー王国」の開園当時の様子や、廃墟になるまでの歴史、オウム真理教の関係や閉園の理由まで紹介していきます。
「富士ガリバー王国」は、山梨県内にある「ガリバー旅行記」をテーマにした観光施設でした。富士山が眺められる自然豊かな場所にあり、ランドマークである巨大なガリバー像が横たわる、唯一無二なテーマパークといってもいいでしょう。
ジョナサン・スウィフトによる有名な「ガリバー旅行記」は、ガリバーが小人の島に不時着してしまい、小人たちに地面に張り付けられてしまうシーンが有名です。そんなファンタジーな世界観が味わえるのが「富士ガリバー王国」でした。
ファンタジーをテーマにした巨大テーマパーク「富士ガリバー王国」は、廃墟化し心霊現象が起こる、恐怖の心霊スポットとして有名になってしまいました。その背景には何があったのでしょうか。「富士ガリバー王国」が人気観光施設だった当時の様子を見ていきましょう。
1997年に開園した「富士ガリバー王国」は、山梨県上九一色村(現在は南都留郡富士河口湖町)にありました。元々、戦後の開拓団が入植した、富士北麓地域である上九一色村は国有地でした。広さは東京ドームの約6個分で、総敷地面積は約37万平方メートルにもなります。
これほどの広大な敷地に、莫大な費用を費やして作られ、当時は有名なテーマパークでした。近隣にはゴルフ場やリゾートホテルも建設され、莫大な費用を費やしたのかが素人でもわかるほどです。
「富士ガリバー王国」は、新潟にある「新潟ロシア村」と「柏崎トルコ文化村」と同じく、「3大融資プロジェクト・ゴールデンリング」として新潟中央銀行の頭取だった大森龍太郎氏が構想しました。
「富士ガリバー王国」には、象徴ともいえる「巨大ガリバー像」が存在しました。全長45メートル・総工費3億円もの費用を費やし作られた「巨大ガリバー像」は、「富士ガリバー王国」のメインのスポットです。他のテーマパークでは見たことがない唯一無二の存在で、閉園後もしばらく取り壊されずに残っていました。
当時は観光施設として有名だった「富士ガリバー王国」は、巨大ガリバー像とともにファンタジーの世界が広がっていました。「北欧村」というデンマークの街並みを再現した美しい商店街や、サーカスなどの大道芸を披露する「スカンジナビア広場」などがあり、ファミリーなどで賑わいを見せます。
他にも、ボブスレーとリュージュが楽しめる「ボブスレーランド」、ポニーや山羊などの動物と触れ合える「ふれあい牧場」がありました。「バルーンワールド」は高さ30m、直径22mの大きな気球で富士山が一望できる人気のアトラクションでした。
山梨県上九一色村、富士ガリバー王国。当時存在自体知らない。行きたかったなあ
— アーツ (@aertskatate) June 2, 2022
その後廃墟、更地になってしまったらしいけど、行った事ある人羨ましい(°°;)
写真は廃墟時のもの。 pic.twitter.com/yEWy2oGVKc
「富士ガリバー王国」は、大規模なアミューズメント施設として1997年に開園しましたが、開園から4年後の2001年10月に閉園してしまいます。インパクトある巨大ガリバー像や雄大な景色が眺められる気球など様々なアトラクションがあった「富士ガリバー王国」は、なぜたったの4年で閉園してしまったのでしょうか…。
当時、「富士ガリバー王国」の入園料は大人3,900円、子供2,200円でした。決して安い価格とはいえません。最終的に大人1,500円、子供800円まで値下がりしましたが、なかなか客足が戻ることはなかったようです…。
開園してたった4年で閉園してしまった「富士ガリバー王国」は、その後解体されることなく廃墟化します。「富士ガリバー王国」には、巨大ガリバー像や人形などが多く、跡地はそのままに残っていて、その姿が恐怖だと、かっこうの心霊スポットになりました。
廃墟化した遊園地やテーマパークは様々な心霊現象が聴かれ、心霊スポット化していることが多いでしょう。確かに寂れてシーンと静まり返った遊園地にあるリアルな人形は恐怖を感じます。実際に心霊現象はあったのでしょうか…。
1997年に開園し2001年に閉園した「富士ガリバー王国」は、心霊現象が起こると、当時若者やマニアの間で話題となり心霊スポットとして話題になりました。そんな「富士ガリバー王国」は、なぜたった4年しか営業できずに閉園してしまったのでしょうか?「富士ガリバー王国」の閉園の本当の理由を解説していきましょう。
「富士ガリバー王国」があった山梨県上九一色村には、様々な事件で話題になったオウム真理教の宗教施設「サティアン」がありました。同じ山梨県上九一色村の中でも、「富士ガリバー王国」から約3kmと本当に近い場所にあったのです。
麻原彰晃(松本智津夫)を教祖としたオウム真理教は、1988年から1995年にかけて活動、「ポア」を大義名分として殺人などの残酷な事件を起こします。特に一般市民を巻き添えにした「地下鉄サリン事件」や、「坂本弁護士一家の殺害事件」などの事件が思い出されるのではないでしょうか。
そんな恐怖の事件を起こしたオウム真理教のサティアンが上九一色村にあり、連日メディアに取り上げられ、全国民に負のイメージを残しました。上九一色村は負のイメージから脱却するため「ガリバー王国」を勧誘しましたが、上九一色村についてしまった負のイメージはなかなか拭えなかったのでしょう…。
新潟県の第二地方銀行である新潟中央銀行は1999年10月に経営破綻します。「富士ガリバー王国」は新潟中央銀行から融資を受けていたため、新潟中央銀行が破綻したことによって経営が一気に悪化しました。新潟中央銀行が破綻したのは、「富士ガリバー王国」が閉園した大きな理由の一つでしょう。
「富士ガリバー王国」はアクセスが悪かったというのも閉園してしまった理由の一つです。「富士ガリバー王国」へ行くには、一番近くのインターチェンジ河口湖ICを降り、青木ヶ原樹海を通って車で30分から40分かかります。首都圏から行くにはかなり時間がかかり、簡単に行くことができません。
交通アクセスが悪かったというのも、客足が遠のいた理由の一つでしょう。また、インターチェンジから「富士ガリバー王国」に行くまでの道のりに「青木ヶ原樹海」があります。そこは一見、散歩や散策ができそうな森林になっていますが、実は遊歩道を抜けると戻ってくるのが難しいといわれている恐怖のスポットなのです。
同じような景色が続き、しかも方位磁針や電子機器が正しく動かないといいます。そんな、恐怖の樹海があることもあり、「富士ガリバー王国」へも足が遠のいてしまったのかもしれません。
「富士ガリバー王国」から一番近い河口湖ICのすぐ近くには「富士急ハイランド」があります。「富士ガリバー王国」はテーマパークであり、「富士急ハイランド」は遊園地と少し異なりますが、ファミリーやカップルが遊びに行く娯楽施設には変わりありません。
また当時「富士急ハイランド」は、「FUJIYAMA」や「ド・ドンパ」などの絶叫系コースターを建設していて、注目を浴びていました。河口湖ICからアクセスがよく、客足が「富士急ハイランド」へ流れてしまったというのもあります。
1997年に開園し2001年に閉園と、たった4年しか営業しなかった「富士ガリバー王国」の跡地はどうなったのでしょうか?閉園した後はすぐに取り壊されることなく、心霊現象が起こると心霊スポットにもなっていました。インパクトある巨大ガリバー像はどうなったのでしょうか?「富士ガリバー王国」の跡地について見ていきましょう。
「富士ガリバー王国」の跡地は、その後、一部のアトラクションで心霊現象聞かれるようになり、心霊スポットとして話題になりました。その心霊現象が噂された無人のミラーハウスは、「ほんとにあった!呪いのビデオ15」のロケ地として使われました。
口コミでは「音だけで不安と恐怖が押し寄せる素晴らしい回だ。」とマニアに好評のようです。また、実際にある廃墟でロケが行われたため、これをきっかけに「富士ガリバー王国」が心霊スポットとして有名になりました。確かに、暗い中で見る跡地に残った巨大ガリバー像や人形はかなりの恐怖を感じるでしょう。
営業当時と現在。ガリバー島、北欧村は基礎以外何も残っていません。ボブスレーコースは痕跡が見られます。
— 廃墟検索地図 (@haikyo_info) July 30, 2022
売店跡は重機置き場として残されているのでしょうか。
(画像は©国土地理院 ©Google)https://t.co/htknF9lD8l#廃墟 #富士ガリバー王国 pic.twitter.com/HHkiVzFVaq
心霊現象が起こると話題になり、心霊スポットで有名になった「富士ガリバー王国」の跡地に、2004年8月ドッグランがオープンします。巨大ガリバー像や人形などが野ざらしになってしまい、不気味な雰囲気が漂っていた「富士ガリバー王国」の跡地ですが、愛犬家とワンちゃんが楽しめるような明るい施設に生まれ変わりました。
しかし、全ての場所が生まれ変わったわけではなく、敷地内の半分は、人形などがそのままの状態で雰囲気はあまり良くなかったのかもしれません。アクセスも悪く、ドッグランはたった1年で閉園となりました。その後、「富士ガリバー王国」とともに、ホタルやゴルフ場を大手不動産屋「アーバンコーポレイション」が買い取りました。
2007年(平成19年)に「富士ガリバー王国」の建造物を解体します。「富士ガリバー王国」の跡地は廃墟として有名で、夜に訪れると朽ち果てた人形は誰もが恐怖を感じるでしょう。解体前にその姿を見ておこうと訪れるマニアも少なくありませんでした。
富士ガリバー王国のガリバー像も、撤去は勿体なかったですね。ゴルフ場、別荘地開発へ、と。
— Sakurai Satomi (@sakurai_satomi) December 1, 2020
(出典 : https://t.co/v0zryNsN3b ) pic.twitter.com/qaaj6zQSZc
「富士ガリバー王国」の跡地には、巨大ガリバー像も残っていましたが、それも撤去されました。当時は巨大ガリバー像が見たいと訪れる人も多かったのではないでしょうか。廃墟になった後も、寂れてしまった巨大ガリバー像はかなりの恐怖だったことでしょう。また、ガリバー像で心霊現象が起こるという噂もありました。
先ほど話した通り、ミラーハウスでの心霊現象やガリバー像での心霊現象があったという噂はありますが、具体的な心霊現象の口コミなどはありません。「富士ガリバー王国」での心霊現象が本当にあったのか定かではありませんが、恐怖の樹海などもあり不気味な雰囲気は漂っていたのかもしれません。
「富士ガリバー王国」の跡地を2022年7月のグーグルマップで見てみると、航空写真から建物跡やボブスレーコースが確認できるでしょう。閉園当時は巨大ガリバー像や商店街、アトラクションなどが残ったままでしたが、2019年(平成31年)のグーグルマップを見ると、売店らしい数棟の建物とボブスレーコース、ガリバー島の基礎跡が残っていました。
建物を取り壊し、土地を買い取った大手不動産屋「アーバンコーポレイション」は2008年(平成20年)に倒産しています。
開園当時は、ファンタジーな世界観が味わえる有名なテーマパークでしたが、アクセスの悪さや周りの悪いイメージがついてしまいました。「富士ガリバー王国」の跡地は、バリケードや土嚢が詰まれ、現在立ち入り禁止になっていて今後の再利用の予定は立っていません。
「富士ガリバー王国」は、当時オウム真理教のサティアンがあった場所として有名でしたが、行きにくい場所でもありました。そんな「富士ガリバー王国」の詳しい場所や行き方、アクセス方法をご紹介します。
住所 | 山梨県西八代郡上九一色村富士ケ嶺2-4 |
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行き方・アクセス | 河口湖ICから車で30~40分 |
最寄駅 | 近くにありません |
最寄りのバス停 | 近くにありません |
GoogleMapで詳しく見る |
「富士ガリバー王国」は、山梨県内でもかなりアクセスが悪い場所にありました。また、上九一色村には鉄道が通っていないので、交通機関で行くのは難しいでしょう。「富士ガリバー王国」へ行くには、車で中央自動車道の河口湖ICから30分から40分走ることになります。
途中、恐怖のスポットと言われている青木ヶ原樹海の近くを通らなくてはなりません。また、現在「富士ガリバー王国」の跡地には数棟の建物跡や基礎跡が残っているだけで、朽ち果てたコンクリートの更地になっています。勝手に入ると不法侵入にもなるので、絶対に入るのはやめましょう。
(※山梨県の心霊スポットについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)