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茨城県でもっとも恐ろしい廃墟として知られる「詐欺寺」は、太子町の山間部に位置しています。その名の通りカルト集団による詐欺商法が原因で有名になったお寺で、人気のYoutuber【STスタジオ】さんをはじめ、【ダラシメン やーかず】さんなどにも取り上げられるほどの怖い心霊スポットです。
詐欺寺の正式名称は【本覚寺】で、別称として【ブラ寺】とも呼ばれています。本記事では、詐欺寺が廃墟となった恐怖のエピソードや恐ろしい心霊現象についてまとめています。また、詐欺寺までのアクセス方法などもご紹介していますので、心霊スポット好きや怖いもの好きの方はぜひ最後まで読んでみてください。
詐欺寺(本覚寺)は、1987年に設立されました。詳しくは後述しますが、霊視鑑定や水子供養などの霊感商法で詐欺を働いた有名なカルト集団が、関東一帯にグループを展開するための拠点として建てたお寺です。
しかしこのカルト集団は詐欺商法を行なっているとして消費者センターに多数の苦情が寄せられ、一時的に関東での活動を中止しました。その後場所を関西地区に移して再開しましたが、同様に多数の損害賠償請求が行われたため、のちに解散させられて廃墟となっています。
(茨城県の恐怖の心霊スポットについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
霊視鑑定や水子供養で有名になったものの、のちに詐欺寺として多くの人々から恨まれて廃墟となった本覚寺ですが、一体その背景にはどのような事件やトラブルがあったのでしょうか。ここからは本覚寺が設立された背景や、詐欺寺として有名になった実際の事件について詳しくご紹介していきます。
1984年、千葉県でとある男性によって訪問販売会社が立ち上げられました。この会社は主に水子供養の菩薩を取り扱っており、地元の曹洞宗の寺と協力して、胎児や幼い子どもを亡くした人々に菩薩を販売していたとのことです。
その3年後の1987年、創設者の男性は真言宗醍醐派の「醍醐寺」の末寺として茨城県太子町に宗教法人「本覚寺」を設立します。翌年の1988年には真言宗醍醐派を離脱し、独立の寺としてこの本覚寺で人々に霊視鑑定を行っていました。
この霊視鑑定では、胎児や幼い子どもを亡くした人々に対して「水子の霊が憑いている」「このままでは不幸になる」などと言って恐怖心を煽り、すぐに本覚寺で供養をするように促しました。人々は男性の言うことを信じ、本覚寺は有名になっていったのです。
霊視鑑定で有名になった本覚寺ですが、鑑定後には多額の供養料や新たな鑑定料、セミナーへの参加費などを要求しました。供養料はなんと100万円単位だったといいます。
供養料の多さに躊躇する相談者に対しては執拗に説得が行われ、借金をしてでも払うように要求されました。そういったことから消費者センターには多くの苦情が寄せられ、カルト的な詐欺商法を行なっているとして数多くの損害賠償請求が起こりました。そのため本覚寺は一時的に活動を中止しています。
本覚寺での活動は一時的に中止されましたが、その後男性は休眠状態だった和歌山県の高野山にある「明覚寺」を買収し、関西地区で同様の活動を再開して再び有名になりました。しかしこちらでも多数の損害賠償請求が起きたため、愛知県警は明覚寺系列の満願寺の僧侶らを摘発したのです。
1999年12月16日には文化庁が「組織ぐるみの違法性が認められる」とし、和歌山地方裁判所に宗教法人明覚寺に対する解散命令が請求されました。それを受け、和歌山地裁は2002年1月24日に明覚寺に解散命令を出しています。明覚寺は最高裁まで争いましたが、棄却されて解散に至りました。
犯罪を理由にした宗教法人の解散命令は、オウム真理教に次いで史上2番目の出来事でした。
2002年の解散命令により廃墟となった本覚寺ですが、2019年4月に何者かによる放火で本堂が全焼するという怖い事件が起きています。一体どのような人物が何の目的で火をつけたのかはわかっていませんが、放火される前には真言宗の僧侶がこの本覚寺に足を運んでいたことがわかっています。
この僧侶は、本堂の隣にある位牌堂に残されていた数千の位牌を本堂に集めていました。本堂で位牌のお焚き上げを行い、最終的にはすべての建物を取り壊して山を元の姿に戻そうとしていたのではないかと言われています。もしかすると本堂に火をつけたのは、この僧侶に反発する者だったのかも知れません。
2002年に廃墟となり2019年に何者かの放火に遭った詐欺寺ですが、今も本堂以外の建物には当時の鑑定や布教に使われた部屋や恐ろしいオブジェが数多く残されています。詐欺寺には、他の廃墟とは明らかに異なる強い恩念や悲しみなどの危険な空気が纏っているのです。
ここからはその詐欺寺の内部や、詐欺寺がなぜ「ブラ寺」と呼ばれるようになったのかなどについて詳しくご紹介していきます。
詐欺寺が廃墟となったあと、本堂のすぐ手前にある建物の3階には、500枚以上のブラジャーが飾られていました。これは詐欺寺がブラ寺と呼ばれるようになった理由でもあり、天井や壁に吊るされた多数のブラジャーは見るだけで恐怖を感じさせました。
ブラが大量にあった理由は不明ですが、当時は数ヶ月に一回、新しいブラが置かれていたことから、誰かが意図的にブラやガーターベルトを設置していたと考えられます。そして廃墟マニアの間では、「これは決して単なるいたずらやアートではなく、何者かの強い怨念によって作られた危険なものだ」と言われていたのです。
同じ建物の2階には、当時使われていたであろう研修部屋があります。そこには今も大量の洗脳用カセットテープやセミナーの記録映像を収めたビデオテープ、イベントの写真などが残されており、足の踏み場もないほど危険な場所です。
セミナー参加者への説明用に撮られたと思われる滝業写真や、参加者たちの悩みを記した相談用紙なども残されており、多くの人々がこの場所で詐欺の霊視商法に巻き込まれたことがわかります。
さらに位牌堂には、かつて人々が祈りを込めて奉納した位牌が静寂の中でひしめき合っています。その数は数千にも及ぶとさら、正しく供養されることのなかった水子たちの恐ろしい念が重苦しい空気を支えているのです。一体どれだけの人がこのカルト集団に騙され、辛く悲しい思いをしてきたのでしょうか。
前述の通り、位牌のいくつかは僧侶によって本堂に移され、その後すぐに本堂は全焼してしまっています。
本堂や研修部屋のある建物には主犯格の男性の著書が散らばっており、当時の信者たちはこの詐欺寺で様々なセミナーを受けていたことがわかります。
また部屋や廊下のあちこちには、特定の人物名が書かれた貼り紙や、奇妙な写真、怖い人形などがたくさん飾られています。これらは明らかに当時のものではなく、誰かが定期的に詐欺寺を訪れて設置していることもわかるのです。もしかすると今現在もこのカルト集団を恨んでいる人の仕業かもしれません。
人々を欺き、人々に恨まれて廃墟となった詐欺寺には、今も恐ろしい怨念や強い悲しみが渦巻いていて異様な雰囲気を放っています。そして噂を聞きつけた心霊スポット好きや有名YouTuberたちが立ち寄り、実際に危険な心霊現象を体感しているのです。
ここからは、詐欺寺で実際に起こるとされる恐怖の心霊現象をご紹介いたします。実際に詐欺寺を訪れているYouTube動画もご紹介していますので、気になる方はぜひご覧になってみてください。
詐欺寺で起こるとされる恐ろしい心霊現象はいくつかあり、一つ目は「心霊写真が撮れる」というものです。実際にYouTuberの【貧乏中年TV】さんが本堂を訪れた時には写真に白い影が映ったり、同じくYouTuberの【STスタジオ】さんが訪れた時には、首を吊った人のような写真が映ったりしました。
また動画の中にも人の顔や姿が映っていたとされるものも多く、とても危険な心霊スポットであることがわかります。
もう一つの恐怖の心霊現象は「どこからか声が聞こえる」というものです。その中でも多いのは、水子となりながらも正しく供養されることのなかった子どもの霊の声だといいます。とくに霊感がある人に対して助けを求めてくることが多く、危険で恐ろしい心霊スポットです。
また詐欺寺には、亡くなった霊だけではなく、生きた人間の強い怨念も感じられるといいます。カルト集団に欺かれた人々の生き霊が彷徨っている怖い廃墟なのです。
住所 | 茨城県久慈郡大子町北富田1522 |
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行き方・アクセス | 西金駅より車で7分 |
最寄駅 | 西金駅 |
最寄りのバス停 | 上小川駅前バス停 |
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詐欺寺は、茨城県の久慈郡大子町に位置しています。静かな山の中にあり、街灯も少ないので夜は危険で怖い場所です。
お寺の入口には急で長い階段があり、階段を登る前からかなりの恐怖が感じられます。階段を登ると真正面に本堂、左手に位牌堂や研修施設のあった建物があり、本堂は焼けてほとんど形を残していません。
詐欺寺へは、JR西金駅から県道322号線を東方向に進み、山を登ったところにあります。すぐ近くには「つつじヶ丘展望台」があり、そちら側からもアクセスができるようです。
しかし詐欺寺は現在廃墟となっているため、許可なく立ち入ることはできません。許可なく足を踏み入れた場合には不法侵入等の犯罪になることがあります。また廃墟となっている場所には危険な不審者がいたり、かなり怖い心霊現象に遭う可能性もありますので、無断での立ち入りは絶対にしないようにご注意ください。
(福島県の恐怖の心霊スポットについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)