千葉の郷土料理＆名物グルメ一覧！名前の由来や調理レシピ動画も！

千葉の郷土料理は、魚介や野菜が盛んにとれることを活かしたおいしい料理が多い、という特徴があるでしょう。こちらでは、気候やよく使われる食材に着目して、特徴についてご紹介していきます。

千葉の気候は、海に囲まれているため昼と夜の寒暖差が控えめで、黒潮が近くを通っているため温暖な気候になっているでしょう。内陸部では盆地に近い気候となり、気温差が大きくなることもありますが、利根川といった川も豊富な県なので、ほとんどの地域で穏やかな気候となっています。

梅雨の時期には霧が発生しやすく、秋には台風が通り過ぎやすいため、湿潤した気候にもなっているのもポイントです。冬は雪が降ることは少なく、春の訪れも他の県に比べると早めになっているでしょう。

千葉県で郷土料理などによく使われる食材は、落花生といわしです。国内の落花生の80%を生産しているほど有名な産地となっていて、お土産などにもピーナッツを使ったクッキーやバターなどのお菓子がおいしいと人気でしょう。千葉半立という、カリッとしたコクのある風味を楽しめる品種が名物になっているのもポイントです。

千葉には九十九里浜や銚子港といった港町が多く、新鮮ないわしを始めとした魚介類が多く捕れるという特徴もあります。いわしをより長く保存するため、お酢に漬けたりといった調理方法が郷土料理によく見られるのもポイントでしょう。郷土料理の味付けはご飯のお供に適したようなしょっぱさやコクのあるものであることが多いです。

千葉市の郷土料理は、太巻き祭り寿司です。切った時の断面が華やかな見た目になっているのが特徴的で、1790年頃からお米の生産が盛んで漁獲量が高かっただったことから発祥しました。太巻きをおもてなしの料理として発達したため、太巻き祭り寿司、という名称が付いています。

また、卵や酢飯、桜でんぶといった材料を使うことが多いです。最初に薄焼き卵を作って巻き簀に敷き、酢飯を上において桜でんぶや海苔などを交互に配置して模様を作っていき、最後に巻き簀を強く巻いて形を作り、一口大になるように包丁で切っていきます。

南房総の郷土料理として有名なさんが焼きは、魚の風味とお揚げのような柔らかい食感が特徴的です。漁師が捕れた魚を無駄にしないための調理を施したことが発祥となっています。なめろうという郷土料理が余った際に、山の家に持っていって蒸して食べたことから、山家焼き、という名称になりました。

お魚と味噌とねぎ類が材料となっていて、お魚に味噌を混ぜ込んで薬味と混ぜ、叩いて粘り気を出したなめろうをそのまま鉄板の上などで焼くと、さんが焼きを作ることができます。

八街市の郷土料理として人気なのはピーナッツ味噌です。おつまみのような味わいが特徴的で、落花生の生産が盛んだったことから発祥しました。落花生と味噌を合わせたことからピーナッツ味噌という名称になっていて、食材も同じ2つと、砂糖が使われています。落花生の殻を外して茹で、味噌と砂糖を合わせて混ぜることで簡単に作れるでしょう。

九十九里の郷土料理や名物として有名で人気なのはサバカレーです。魚介の旨味を活かしたカレーとなっているのが特徴的で、港町が多かったことから発祥しました。サバをメインの具にしているためサバカレーという名称で、サバの代わりにいわしを材料に用いることもあります。サバの水煮缶を野菜と合わせてルーで煮込むと、おいしいカレーができるでしょう。

九十九里の郷土料理として有名なのはいわしのだんご汁です。いわしをつみれのようにしている特徴があり、いわしが多く捕れたことから発祥しました。だんごのように丸めて作ったことからいわしのだんご汁という名称になり、いわしや薬味、片栗粉などが材料となっています。

いわしや薬味、片栗粉やしょうがを細かく混ぜ、醤油ベースのだし汁にだんごを作りながら入れて煮ることで作れるでしょう。

市原市の郷土料理や名物として有名なのは、ぼたん鍋です。いのししの肉を使っていることが特徴的で、いのししが山間部で捕れたことから発祥しました。いのしし肉を牡丹の花のように並べて作ることからぼたん鍋という名称になり、他に野菜や豆腐などを材料に追加して味噌や醤油風味のだし汁に入れて煮ることで調理されます。

房総半島で郷土料理として人気で有名なのは四海巻です。四角形の見た目が特徴的で、祭り寿司と同様にお米や魚がよく生産されていたことから発祥しました。四方向から海の模様が迫っているような見た目から四海巻という名称になり、きゅうりや卵、魚介類を材料に使っています。

巻き簀に配置した海苔の上に酢飯をおいたら、模様ができるようにまぐろや鮭、きゅうりなどを配置して四角形になるように巻くと作れるでしょう。

房総半島の名物や郷土料理として人気で有名なのは花椿です。椿の花のような模様が入っている特徴があり、祭り寿司を同様にお米の生産が盛んでおもてなしの文化があったことから発祥しました。椿のような模様の断面から花椿という名称になり、卵や桜でんぶが主な材料です。簀巻きに薄焼き卵と酢飯を敷いて海苔や桜でんぶを配置して巻くことで作ることができます。

勝浦市の郷土料理やおいしい名物は、勝浦タンタンメンです。赤い見た目が特徴的で、漁師の仕事で冷えた体を温めるための料理として発祥しました。勝浦の担々麺であることが名称の由来で、ラー油や唐辛子が材料となっています。ラー油と玉ねぎを炒めて味付けし、麺を茹でて鶏ガラスープに入れて盛り付ければ出来上がりです。

九十九里の郷土料理やおいしい名物はいわしの卯の花和えです。甘じょっぱい味わいが特徴的で、港でたくさん捕れたいわしの保存方法として発祥しました。卯の花を用いることが名称の由来で、おからを材料にしています。いわしをまずお酢で〆てから卯の花に入れて和える調理方法となっているでしょう。

八街市の郷土料理は落花生おこわです。小豆の代わりに落花生を使った見た目が特徴的で、落花生の生産が盛んだったことから発祥しました。落花生を入れて柔らかく炊き上げたことが名称の由来で、落花生やお米が材料です。落花生の殻を向いて醤油やだし風味のご飯と一緒に柔らかく蒸し上げる調理方法となっています。

成田市の郷土料理では、うなぎの蒲焼きが挙げられます。たれ風味が特徴的で、漁港が多いことから風物詩として発祥しました。ふっくらとしたうなぎを材料にしていて、うなぎをたれに漬けてから焼き上げる調理方法となっています。

千葉県富津市の郷土料理は、竹岡式ラーメンです。タレにお湯を入れただけというシンプルなスープが特徴的で、梅乃家というラーメン店が発祥となっています。富津市の竹岡という地名が名前の由来です。大きなチャーシューやねぎなどが材料で、醤油とチャーシューを入れて煮詰めてから麺を茹で、お湯と共にタレと麺、チャーシューを盛り合わせる調理方法となっています。

千葉県我孫子市の郷土料理は、唐揚げそばです。大きな唐揚げが上に乗っている見た目が特徴的で、弁当屋として作っていた唐揚げが大きいと評判になったことから発祥しました。おそばの上に唐揚げが乗った見た目が名称の由来で、少し甘じょっぱい風味のスープを作り、そばを入れて大きな唐揚げを作って乗せる、という調理方法となっています。

千葉県のいすみ市の郷土料理は、千葉ぶた丼です。千葉県産の豚肉がたっぷり乗っている見た目が特徴的で、千葉県ではいすみ市でお米の生産が、北部では関東ローム層の発達により始められた畑作の合間に畜産が盛んになったことから発祥しました。名称の由来も千葉のものを使っていることから来ていて、千葉の野菜や海苔が食材として用いられています。

玉ねぎと豚肉を使って炒め、醤油やお酒、味噌などを加えて味付けし、炊きあがったご飯の上に乗せてねぎを掛ける、という調理方法となっているでしょう。

千葉県の郷土料理について詳しく知って、実際に味わってみましょう。千葉県ならではの郷土料理や名物について情報を集めれば、食べてみたいと感じるような料理を見つけることができます。調理方法についても合わせて知って、実際に作ってみたり、観光で行きたい場所に加えてみたりして、名物を味わってみましょう。