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沖縄の郷土料理は、その位置や気候、歴史的背景から本土とは大きくかけ離れた特徴を持っています。材料も沖縄県内で手に入るものを多く使っていることがほとんどです。
沖縄の気候の大きな特徴は、なんと言っても一年を通してとても暖かいということです。冬でも最低気温が10度を下回るということはほとんどありません。意外にも夏は東京よりも気温が上がらないことで有名ですが、曇り空でも紫外線がとても強いです。雨に関しては1日中降り続いているということはあまりありませんが、午後に局地的にスコールのような雨が降ることが多いです。
琉球という時代から、沖縄は日本や中国、東南アジア、朝鮮などの国と交流を深め食においても様々な影響を受けてきました。特に中国からの影響を受けているものが多いです。
沖縄料理は「豚に始まり豚に終わる」と言っても過言ではありません。中身汁(内臓)、テビチ(豚足)、ミミガー(耳)などがあり、「鳴き声以外は全て食べる」と言われるほどです。また、昆布や豆腐を使った料理も多くあります。
沖縄県内外に広く支持されている沖縄のソウルフード。明治後期に中国人が那覇に支那そば屋をいたのが庶民に広まるきっかけだったといわれています。
「そば」と言ってもそば粉は一切使用しておらず、小麦粉からできた麺を使っています。ダシは豚骨と鰹節を使い、上に豚の三枚肉を乗せたのが「沖縄そば」、ソーキ(あばら肉)を乗せたのが「ソーキそば」です。他にも野菜炒めをのせた「野菜そば」、アーサ(あおさ)をのせたアーサそばなどが人気です。
【動画】沖縄ソーキそばの 家庭で食る 美味しい作り方
ゴーヤーを豆腐や豚肉(もしくはポークランチョンミート)、野菜、卵などと一緒に炒めた料理。
「チャンプルー」とは沖縄の方言で「ごちゃ混ぜ」という意味で、料理における炒め物を表します。豆腐は炒めても崩れにくい固めの食感である「島豆腐」を用いて作るのが一般的です。ゴーヤーの苦味を消すために、調理前に切ったゴーヤーに塩と砂糖をまぶして5分程おくと良いようです。全体の味付けには塩やコショウ、削り節を使用します。
【動画】ゴーヤチャンプルーの作り方
茹でたそうめんと一緒にニラや人参、ツナ缶(もしくはシーチキン缶)などを炒めて作ります。炒めることも考慮して、そうめんは固めに茹でるのがコツです。見た目ほど油っぽくはなく、かつおダシや醤油で味付けをするためあっさりとしていてとても食べやすいです。簡単に作れることから、台風の時などの非常食として人気です。
【動画】ソーメンチャンプル 簡単レシピ
「フー」とはお麩のことで、沖縄では「車麩」と呼ばれる筒状のお麩を使って作られます。本土ではお味噌汁に浮かべたりする程度の脇役のイメージがあるお麩ですが、沖縄ではこのように炒め物の主役として使われています。お麩を水で戻してから豚肉(もしくはポークランチョンミート)や人参、もやし、キャベツなどの野菜と一緒に炒めます。様々な具材の味が染み込んだお麩の、フワッ、モチッとした食感がとてもおいしいです。
【動画】ふーちゃんぷる 沖縄家庭の味 レシピ
「じゅーしぃ」とは「雑炊」を意味する沖縄の方言。沖縄では通常の炊き込みご飯も、水分の多いいわゆる普通の雑炊もまとめて「じゅーしぃ」と呼びます。
戦前まではサツマイモを主食としていた沖縄では、お米は特別な日に食べるご馳走でした。その名残で今でもお盆や冬至の日にじゅーしぃを食べる風習があります。作り方は豚肉をベースに、ひじきや人参などの具材を入れて炊き込むだけです。豚肉の出汁を使って作るので、ほんのりと甘くまろやかでおいしいです。
【動画】琉球料理レシピ動画:ジューシー(クファジューシー)
人参の千切りとツナ缶とを炒めて卵でとじるというシンプルな家庭料理。
「しりしり」とは「擦る」という意味で、人参をおろし金ですりおろして作ることから由来しています。沖縄には人参をすりおろす専用のおろし金「しりしり器」が売られていて、最近ではお土産の名物となっています。炒めることで甘くなった人参と卵との相性がとっても良く、おいしい一品です。お弁当のおかずとしてよく人気があります。
【動画】お弁当にもぴったりな定番常備菜。にんじんしりしり【作り置き/常備菜】
「ミミガー」とは豚の耳のこと。火で炙って表面の毛を処理した後に、茹でるか蒸したものを細切りにして調理に使用します。
刺身としてそのままで食べたり、ポン酢や辛みそ、ピーナッツバターなどで和えて食べたりして食べるのが一般的です。軟骨のコリコリとして食感が特徴的で、お酒のツマミとしてよく食べられています。またミミガーはコラーゲンが豊富で健康や美容に良いとされているため、特に女性に人気です。
【動画】ミミガー、豚耳の塩茹で作ってみた。コリコリッ!うまいぞ。 簡単自家製ミミガーの塩茹での作り方。レシピ。男の料理。
「中味」とはズバリ「豚の内臓」のことで、沖縄では祝い料理、接待料理としてよく出される伝統的な郷土料理です。
中味の下ごしらえにはまず、小麦粉や塩、酢などをつけてこすり水ですすぐ作業をし、その後沸騰した湯に入れ、ゆで汁を捨てながら「中味」が白くなるまで下煮を繰り返します。ゆでた中味を短冊状に切った椎茸やコンニャクなどと一緒にかつお出汁で煮込んで作ります。味付けは醤油と塩のみで、意外にもあっさりとしていてクセがありません。お好みで生姜やネギを薬味として入れて食べます。
【動画】沖縄郷土料理 中身汁(お吸い物)の作り方
「ゆし豆腐」とは豆乳ににがりを加えただけの豆腐のこと。固まる手前の柔らかくふわっとした食感と濃厚な味わいが特徴です。
何も付けずにそのまま食べてもおいしいのですが、沖縄ではかつお出汁を元に味噌汁仕立てで食べるのが一般的です。実にシンプルで素朴な味わいなので食べ飽きることなく、胃に優しい料理です。本土などで「ゆし豆腐」が手に入らない場合は、おぼろ豆腐で代用することも出来ます。
【動画】沖縄のふんわりと柔らかい ゆし豆腐のお汁 レシピ
沖縄風チヂミのことで、「ヒラヤーチー」とは「平焼き」という言葉が沖縄訛りして定着したものだと言われています。
小麦粉を水でといたものに、ニラ、ねぎ、ツナなどを加えて混ぜ合わせてフライパンで薄く焼き上げたもので、ウスターソースやマヨネーズを付けて食べます。沖縄では簡単に作れる家庭料理として有名で、今でも台風などで外出ができないときに、家にあるあり合わせの具材でよく作られています。
【動画】沖縄版お好み焼き!?素朴なおやつ"ヒラヤーチー"は何枚でもペロリ!【調理時間 : 約7分】
「油味噌」のことで、味噌を豚の脂肪(ラード)で炒めたものです。
もともとは蘇鉄味噌(そてつみそ)とラードとを炒めたもので、どちらも高温多湿の沖縄で生まれた重要な保存食を合わせたものでした。現在はこれらの原料のほかに砂糖やしょう油、うま味調味料などを加えて甘辛く味を付け、アルコール加えたものが一般的に作られています。ご飯に乗せて食べるほか、おにぎりの具としても人気です。
【動画】【弁当ご飯にも!】最強のご飯のおとも!豚肉油味噌(アンダンスー)を作るよ【調理時間 : 約10分】
「ナーベーラー」とは食用のヘチマのことで、「ンブシー」とは具が多い味噌煮込みのことを言います。つまり「ナーベーラーンブシー」とは、ナーベーラーと豚肉(もしくはポークランチョンミート)とを味噌で煮込んだ料理のことです。
本土ではヘチマを食べる習慣はあまりありませんが、沖縄ではこのように煮物にしたり、お味噌汁に入れたりしてよく食べられています。ナーベーラーのとろりとした独特の食感と、みずみずしい肉質がたまりません。多くの家庭で楽しまれる沖縄の夏の名物です。
【動画】沖縄料理ナーベーラーの作り方 Okinawa Food
メキシコ風アメリカ料理「タコス」の具材を白米の上に乗せた沖縄の有名なB級グルメ。発祥は1984年に沖縄県金武町の飲食店街にあった「パーラー千里(せんり)」の創業者が考案したことによります。
ほかほかのご飯とスパイシーに味付けされたひき肉、そしてレタス、トマト、チーズのハーモニーがたまりません。さらに上からホットなサルサソースをかけることでよりおいしいです。
【動画】10分でできる!!本格タコライス/みきママ
揚げ菓子の一種で、沖縄ではおやつとしてよく食べられています。「サーター」は砂糖、「アンダーギー」はアンダ(油)+アギ(揚げ)で「油で揚げたもの」という意味で、いわゆる揚げドーナツです。
材料は小麦粉、卵、砂糖、ベーキングパウダーで、これらを混ぜて生地を作り、適量を丸めて低温で数分間揚げて作ります。低温の油でゆっくり揚げる際に、表面が割れる様子が笑っているように見えることから縁起のよいお菓子とされ、お祝いの時に出されることもあります。
【動画】How to Make Sata Andagi サーターアンダギー作り方 レシピ
「ジーマーミ」は沖縄の方言で落花生を意味します。名前に「豆腐」と入っていますが、大豆の加工品ではなく、落花生の絞り汁に芋くず(首里方言でイムクジ、サツマイモデンプン)を加えて作ります。
食感は胡麻豆腐をさらにモチッとさせたようで、口に入れるとピーナッツの風味が広がるのが特徴です。一般的には生姜醤油などをかけて食べることが多いですが、最近では砂糖などを加えた甘辛のタレなどで食べることも多く、デザート感覚で食べる方が有名です。
【動画】Peanut tofu Recipe ピーナッツ(落花生)じーまーみ豆腐の作り方
沖縄ならではの特徴的な郷土料理や名物グルメを紹介してきましたが、いかがでしたか。沖縄料理は、その材料が沖縄でしか手に入らないものもありますが、中には身近な材料で簡単に作れたり本土にある材料で代用できるものも多くあります。この機会にぜひレシピ動画を見て、ご自宅でも沖縄気分を味わってみてはどうでしょうか。