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長野県にある有名心霊スポットのなかでも、特に怖いと有名なのが信州観光ホテルです。一時的に解体工事が中止になったことから、心霊現象や呪いの噂も立っています。そんな長野県を代表する有名な心霊スポットといえる信州観光ホテルは、一体どんな場所なのでしょうか?
信州観光ホテルは、かつて長野県の千曲市にある戸倉上山田温泉にあったホテルです。周囲を温泉街と豊かな自然に囲まれており、多くの観光客に利用されていました。
また戸倉上山田温泉自体が、古くから善光寺参りの精進落としの湯として愛されていました。そのため信州観光ホテルも、善光寺参り後の疲れた身体を癒す場所として利用されていたようです。
しかし、経営が破綻してしまった後は、呪いの噂すら立つほどの有名な廃墟となりました。
恐怖の心霊スポットとして有名な信州観光ホテルですが、現在は取り壊されています。2022年の時点でホテルの看板と建物の基礎のみが残っているだけの状態です。しかし、基盤の大きさや敷地の広さから、当時の成長度合いがうかがえます。
夜になると廃墟らしい怖い雰囲気が漂っているのも、呪いの心霊スポットとして有名になった理由でしょう。尚、信州観光ホテルのフェンスは閉まっており、立ち入り禁止です。勝手に敷地内へ入らないようにしましょう。
信州観光ホテル以外にも、長野には様々な有名心霊スポットや廃墟が存在します。
(※長野の心霊スポットや廃墟について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
多くの観光客に愛された信州観光ホテルですが、現在では心霊現象や呪いの噂が立つほどの怖い廃墟になっています。一体どのような理由で廃墟になったのでしょうか?ここからは、信州観光ホテルが現在のような恐怖の心霊スポットとなった理由について、施設の歴史から読み解いていきましょう。
信州観光ホテルは1951年に創業し、開業当時は善光寺参りの湯治客をターゲットに営業していたようです。尚、創業時の建物自体は小さく、廃墟になった現在のような大型施設ではありませんでした。しかし、温泉街の賑わいとともに多くの観光客が訪れ、何度も増築を繰り返したのだそうです。
営業当時は木造3階建てでしたが、高度経済成長に伴い、無茶な増改築を繰り返した結果、最終的に迷路のような廃墟になってしまったようです。押し寄せる団体客にも対応できるように、施設内の客室は約400人もの収容ができるほどの広さに作られました。当時どれほど多くの観光客が信州観光ホテルを利用したかが目に浮かびます。
1万坪の敷地いっぱいに建てられた施設には、350人収容可能な大型宴会場やコンベンションホールなども整備されました。営業当時はバンドマンを呼んで、演奏会も行っていたのだそうです。加えて、山の頂に向かうエスカレーターも設置されていたとされています。
全盛期の1986年には、約10億円近くの売り上げを計上したようです。しかしその後の売上は横這いになり、平成4年にはバブル崩壊とともに業績が悪化し始めました。また、増改築に伴う多額の借入によって経営が苦しくなり、毎年5,000万円を超える赤字を計上する状態だったそうです。
多額の借金と続く赤字経営により、信州観光ホテルが抱える負債総額は約16億円にまで膨れ上がりました。その結果、信州観光ホテルはついに債務超過の判断を下されます。1996年には経営を立て直すべく、長野地方裁判所に会社整理を申請しました。
合計5000人以上もの予約がキャンセルされ、結局は経営を再建させることはできなかったようです。そして長野地方裁判所により、1997年8月に破産宣告されました。宣告同日に信州観光ホテルは営業停止となり、働いていた多くの社員やパートが即日解雇となったそうです。
破産宣告に伴い営業停止となった信州観光ホテルですが、その後はなかなか新たな買い手が現れませんでした。買い手がつかなかった理由は、莫大な取り壊し費用や、取り壊し時の山崩れのリスクなどが挙げられます。
廃墟となった信州観光ホテル跡地は、地方税の滞納を処理するため、2011年から2013年にかけて長野県地方税滞納整理機構に管理を移されました。その後に公売にかけられたものの、入札者が現れることはなかったそうです。
廃墟となった信州観光ホテルの解体工事が始まるものの、何故か何度も中断されることになります。その後は3回に渡って公売にかけられましたが、なかなか買い手がつきません。
しかし、2018年3月の公売でようやく買い手が現れました。信州観光ホテルを買い取ったのは群馬県のとある業者で、土地と建物の両方を取得した後、長らく中断されていた工事を再開したようです。現在は建物の基礎を除き、解体が完了しています。
廃墟となってからの信州観光ホテルは、何度も解体工事が行われました。しかし、なぜかどの工事も途中で中止となってしまい、なかなか工事が進みませんでした。なぜ信州観光ホテルが何度も解体中止となってしまったのでしょうか?その理由について、詳しく解説していきます。
信州観光ホテルが廃墟となった後の2018年8月以降、解体工事に向けて石綿の調査が行われます。調査の結果、2~4階の天井と壁にクリソタイルが使用されていたことが判明しました。クリソタイルは「白石綿」と呼ばれる有名なアスベストの一種で、吸い込んでしまうと様々な健康被害を及ぼすとされています。
アスベストを使用した建物を解体する際には、解体業者による事前の届出が必要です。加えて、石綿ばく露を防止するために、近隣住民への告知や作業場の隔離、飛散防止剤の散布などの準備が必要になります。
つまり、クリソタイルをより安全に除去できるように環境を整える必要があったため、一度解体工事を中止したと考えられます。
信州観光ホテルは、山の中腹に建てられているうえ、無茶な増築によって建物自体がかなり大きくなっていました。その結果、一般的な建物に比べて権利関係が複雑であったり、より慎重な取り壊し作業が必要になったりします。
信州観光ホテルの実際の取り壊し費用は公開されていません。しかし、取り壊しには莫大な費用がかかったことが考えられるため、費用が捻出できずに途中で工事が中断されてしまったのでしょう。
信州観光ホテルは山の中腹に建設されていることから、解体工事の途中で山が崩れる可能性があった点も、解体が中止された理由でしょう。信州観光ホテルほどの大きな施設であれば、解体工事も大がかりになります。
大がかりな工事に伴う重機の搬入や解体中の振動は山崩れを引き起こし、山の麓の建物や近隣住民に被害が及ぶ可能性があるのです。そのため、より安全に工事を進められる方法を決めるために、一度工事を中止したと考えられます。
廃墟となって以降、恐怖の心霊スポットとして有名になった信州観光ホテルですが、建物自体に文化遺産としての価値があるとされる点から解体が中止になった可能性もあります。特に信州観光ホテルは、バブル期にピークを迎え、バブルの崩壊とともに廃れたホテルです。そのため、バブル期を象徴する文化遺産としての価値があると考えられるでしょう。
また、異国情緒あふれる風景をはじめとした、建設当時の時代背景を思わせる様子も文化遺産としての価値を感じられます。尚、信州観光ホテルは過去に歴史遺産登録申請を行ったそうですが、実際に申請が通った記録はないようです。
立体迷宮路を持つ廃墟と化した信州観光ホテルですが、実は事件や心霊現象、呪いなどといった怖い噂も数多く存在しているのです。ここからは、信州観光ホテルが「恐怖の心霊スポット」と呼ばれる理由といえる、事件や怖い噂をご紹介します。
信州観光ホテルはこれまで無茶な増築を繰り返したことから、施設の内部は複雑な迷路状態になりました。そんな施設の地下室を進むと謎の扉が見えてくるらしいのですが、この扉には「隠し部屋につながっている」という噂があります。
その理由は扉が位置する場所にあり、利用者や社員が使っていた部屋にしては不自然な場所にあるのだそうです。隠されるように建てられた扉なので、何かの事件があった場所なのではないかとも考えられますが、実際にどのような用途で使われていたのかは分かりません。
怖い雰囲気が漂う地下室にある隠し扉ということもあり、廃墟マニアから注目されました。
恐怖の心霊スポットと化した信州観光ホテルでは「施設内に施された盛り塩が崩れる」という怖い噂も存在します。盛り塩は邪気を取り払う力を持つとされており、三角形に盛った状態で設置されるのが一般的です。
そんな盛り塩が崩れている場合、かえって悪いエネルギーを引き寄せてしまうとされています。実際にゾゾゾが信州観光ホテルを訪れた際に発見した盛り塩は、ほぼ崩れた状態でした。このような理由から、盛り塩が効かなくなるくらいの怖い呪いが存在しているのではないかと噂されています。
盛り塩の奥の階段?の上に誰か立ってるぽくない?
— ゆうすけ (@yskn99818709) June 15, 2022
ジーンズみたいな履いてるように見えるんだけど。#ゾゾゾ#信州観光ホテル pic.twitter.com/kfozcmQqOG
恐怖の心霊スポットとなった信州観光ホテルでは、心霊写真が撮れるという噂もあります。実際にゾゾゾをはじめ、信州観光ホテルを訪れた人が撮影した写真や映像のなかには「人の霊のように見える部分があった」という話も存在しているのです。
信州観光ホテルに、実際に幽霊がいるかどうかは定かではありません。しかし、霊が見えたという場所の盛り塩が崩れていることも相まって、このような怖い噂が広まったといえます。
ゾゾゾの信州観光ホテルの例の人影が見えた見えないの件で、画像の輝度を上げたのを拾ったのを見たんだけど、確かに人影見たいのは写ってるね。果たして、霊なのか、ただの木々が人影に見えただけか、信じるか信じないかはあなた次第 pic.twitter.com/Yh1CYeapy6
— あわ (@grand_prix86) January 22, 2022
心霊写真が撮れるだけでなく、信州観光ホテルでは自殺したホームレスの霊がさまよっているという恐怖の噂話も存在しているのです。実際に信州観光ホテルで撮影された写真や映像を見た人のコメントのなかには「人影が見える」という話も存在しています。
施設内の盛り塩が崩れたり、心霊写真が撮れたりなどといった心霊現象は、このホームレスの霊による呪いとも考えられるでしょう。このホームレスの霊に関する怖い噂や事件も、信州観光ホテルが恐怖の心霊スポットと評される大きな理由の1つといえます。
恐怖の心霊スポットの1つに数えられる信州観光ホテルですが、現在はどのような状態なのでしょうか?ここからは、信州観光ホテルの現状について紹介します。
とある業者が買い取って以降、信州観光ホテルは2019年初旬から重機を使っての解体工事がスタートし、一部の解体が完了しています。その後、2019年10月には台風19号の影響で一時的に工事が中断されたものの、2020年に解体再開し、2022年現在は基礎部分以外の解体は完了しました。
解体工事が進むなかで露わになった、信州観光ホテルの迷宮や岩壁と密着するような複雑な構造から、当時の工事の困難さがうかがえます。
恐怖の心霊スポットとして有名になった信州観光ホテルですが、群馬県の業者が土地、建物を取得しています。解体が完了した跡地は立ち入り禁止の状態です。跡地でも不法侵入に対し、刑事罰に問われることがあるため、絶対に入ってはいけません。
全国各地の心霊スポットを訪れた際の恐怖映像を投稿している「ゾゾゾ」という有名YouTubeチャンネルが存在しています。ゾゾゾは信州観光ホテルに関する恐怖動画を投稿していましたが、なぜか削除されてしまいました。なぜ、ゾゾゾが投稿した信州観光ホテルの動画は削除されたのでしょうか?ここでは、動画が削除された理由や事件を紹介します。
「ゾゾゾ」公式が最終回を削除した経緯を動画にしており、この恐怖動画をきっかけに、工事中にも関わらず、心霊現象の体験や肝試しを目的とした不法侵入者が増えてしまってしまったという事件があったようです。近隣住民への迷惑対処を考えた結果、公開から数か月で動画が非公開になったのだそうです。
尚、信州観光ホテルの建物が完全に解体されたことにより、動画は再び公開されるようになりました。
ゾゾゾの動画では、信州観光ホテルの元管理者の方のインタビューもしています。当時従業員だった、元管理人が真実を語る内容によると、信州観光ホテルでは「3人ほど首吊り自殺をした」という事件があったようです。そのような怖い事件もあって、地元では呪いがかかった場所としても知られています。
そんな信州観光ホテルの呪いのせいなのか、かつて信州観光ホテルを買った人の周囲では、社内でトラック事故が起こったり、作業員が死亡事故に遭ったりなどの不幸や事件が立て続けに起こっていたようです。
インタビューを受けた元管理者も心霊現象を経験しており、施設のパトロール中に女性の笑い声が聞こえたとともに、階段で誰かに押されて大怪我を負ったのだそうです。このような元管理人の人たちが実際に体験した事件も、信州観光ホテルの呪いといえるでしょう。
様々な心霊現象が起こる呪いの廃墟といえる信州観光ホテルは、跡地ではあるものの、現在でもアクセスは可能です。ここからは、信州観光ホテルへの行き方をご紹介します。
信州観光ホテルの住所は、長野県千曲市上山田温泉1丁目21-3です。長野上田線から少し外れた場所に位置しているので、車を使う場合でもホテル跡地までは少し歩く必要があります。
信州観光ホテルの跡地には、JRしなの鉄道線「戸倉駅」からアクセスが可能です。車の場合は、大町麻績インター千曲線を直進します。千曲川を横断したら、佐良志奈神社前交差点を左折し、千曲川沿いに直線したら、上山田温泉かめ乃湯の傍で右折しましょう。
その後はイタリア料理店付近まで直進したら、後は少し歩くと信州観光ホテルの跡地に到着します。
様々な心霊現象や呪いの噂が立っていたことで有名な信州観光ホテルですが、現在ではすでに取り壊しが完了しています。そのため、廃墟を観賞することはできませんが、跡地を通して当時の成長度合いや怖い雰囲気を味わうことはできるでしょう。
しかし、敷地内への立ち入りは禁止されており、不法侵入は犯罪になるので、許可なく立ち入ることは止めてください。