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大阪は盆地状の地形で風通りが悪く、夏は暑く、1年を通して雨が少ないという土地柄です。また、その地形を活かし15代天皇「応神天皇」の時代には開港し、日本の貿易港として栄えてきました。その為、日本各地の食材や料理はもとより諸外国の料理も普及し「天下の台所」と言われる程、有名な街として発展しています。
大阪の郷土料理の味の特徴は、「まったりとした味」です。辛すぎず甘すぎずに、コクがあって口の中に入れるとまろやかに広がる味のことです。この味を、作るために必要不可欠なものが「出汁」。昆布・鰹節・さばや鰯などの荒削り・干しエビや干し椎茸など、料理に合わせた食材を使って実現します。この出汁が効いた味こそが、大阪の名物であり郷土料理の特徴なのです。
たこ焼きは、小麦粉を出汁で溶き専用の鉄板(たこ焼き器)に流し込んで、小さくカットしたネギや紅ショウガ、中心にタコを入れてコロンと丸い形に焼き、その上にソースやマヨネーズなどをかけた食べ物です。
大阪名物たこ焼きは、明石焼き・ちょぼ焼き・ラジオ焼きがルーツで昭和初期に大阪市西成区の食品会社「会津屋」の遠藤留吉が生みの親だと伝わっています。当時のたこ焼きは、おいしい出汁を小麦粉に溶かし、そのまま食べられていました。現在の様な、ソーズ味が人気になったのは戦後の話です。実際に作りたい方は、下記動画を参考にしてください。
大阪で有名な粉物文化を代表する「お好み焼き」の原型とも言われる「ねぎ焼き」。水に溶かした小麦粉を生地にして、大量の青ネギをキャベツの代わりに使います。そのほかにも、牛すじとこんにゃくを煮込んだ物を具材として入れ、好みや地域によって卵が追加されるおいしい大阪の名物郷土料理です。
ねぎ焼きの作り方を、動画で紹介しています。挑戦してみたい方は、参考にしてくださいね。
牛すじを味噌やみりんで長時間煮込んだおいしい食べ物です。もともとは、鉄板で焼いていた料理でしたが、現在では、鍋を使う事が多くなっています。その当時、一般的に使用していた鉄板のフチを、出汁がこぼれ落ちないように、土手状にして使ったいたので、「どて焼き」と呼ばれる様になりました。
新世界名物「どて焼き」の作り方は、味噌入りの出汁を鍋にたっぷり注いで、食べやすく串焼きにした牛すじを入れて、2~3時間弱火でことこことじっくり焼いて仕上げます。どて焼きの作り方動画を下記にて、紹介します。
室町時代に、味を付けた野菜などを白いご飯にのせて、すまし汁をかけて食べていた「法飯」が原型だといわれています。「法飯」は、僧侶や上流階級の間で人気がありました。また、大阪には薬問屋が多く集まっており、薬問屋の言葉で「かやく=混ぜる」(漢方薬を調合するときの言葉)が使われていたので、ご飯に色々な具材が入る食べ物「加薬ご飯=混ぜご飯」と呼ばれました。
大阪で郷土料理として人気があるのは、ご飯が冷めて美味しいということや、具材が沢山入っているのでおかずがいらない、そのうえ、残り物の野菜などを無駄なく使用して作れることが人気の理由に上げられています。実際の作り方を動画にて紹介します。
バッテラは、現在では鯖を塩と酢でしめた物と白板昆布酢飯にのせた押し寿司を指します。バッテラは、明治時代に大阪南区順慶町「すし常」が生み出した物です。その時代は、大阪湾で鰶(このしろ)が大量に取れました。その鰶を布巾などで締め付けて、姿寿司として販売されたのが広まったのです。
布巾で閉めていたことで尾の部分で反り上がった船に似ていることで、当時、大阪河川のパトロール船「ばってーら」の様だと言われ、この愛称がつきました。その後、鰶が取れなくなって現在では、鯖へと変わりました。また、大阪名物である白板昆布をのせてから押す、押し型ができたことで、現在のばってらの形になりました。作り方動画はこちらです。
大阪寿司は、木枠に酢飯を入れて、しっかりと下味を付けた椎茸を並べます。その上に、酢飯をのせて刺身や火を通したエビや穴子に錦糸卵をのせてから押し、木型から出して縦横12の長方形に切り分けて頂くのが昔からの大阪寿司です。大阪船場の「吉野寿司」が考案しました。
その後、見た目の上品さだけではなく、様々な具材の彩りや味が酢飯と一緒に食べられるという利点があることから、郷土料理、人気のもてなし料理として有名になりました。分かりやすい動画を、紹介しています。興味のある方は、ご覧ください。
江戸時代には、大阪観光の際には是非食べたいと言われていた有名な郷土料理のひとつです。大阪で烏賊刺しといったら、スミイカ(ハリイカ)を指しています。秋頃から、春の産卵前期まで長期間味わえる海の幸です。烏賊刺しが根付いたのには、海が近いということや和紙と塩を使って余分な水気を取る技などが大阪で発展していたことも関係しているようです。
コウイカの裁き方から、下記にて紹介しましょう。
塩鯖や大根などの野菜を煮込んで作り上げたすまし汁のような郷土料理です。もとは、春から初夏にかけて釣れた鯖を塩漬けにして保存していた物を、大根が旬の季節に合わせて汁物にしたと言われています。
近年では、塩鯖の身・頭・中骨などを切って、大根と昆布を入れて煮ます。出汁の取れる鯖のアラが重要です。具が煮えてきたら、醤油で味を調えて好みで薬味を入れて頂きます。冬場の寒い時期に多忙な船場問屋でおいしいのに簡単で無駄なく安価で作れ、身体が温まるので人気が定着した郷土料理です。作り方は下記にてご覧ください。
雑煮自体は、平安時代にはすでに「ハレの日」に食べるおめでたい食べ物として人気がありました。地方によって味付けや出汁は異なっています。大阪の白みそ雑煮は、昆布だしに大根、こいも、金時にんじん(大阪の特産品)などを入れて、煮立つまで白みそを溶きながら加えて、おやきや丸餅を入れます。お餅が柔らかくなったら椀に盛り付けて、鰹節をのせて頂きます。
興味のある方は、動画をご覧くださいね。
大阪の料理には「出汁」が決め手だといわれています。特に、出汁で全体の味や印象が決まる「うどん」には謙虚に現れます。きつねうどんは、大阪の南船場にある「松葉屋」で誕生したと言われています。昆布出汁をベースに、鰹節・メジカ・鯖を削り、生醤油・酒・みりんでスープの味を調えます。その上に、みりんと砂糖・醤油で味付けした油揚げをのせて頂きます。
油揚げが狐の好物だということや、揚げの姿が座っている狐のように見えるということから「きつねうどん」と命名されました。商売繁盛の「お稲荷」さんをイメージさせるきつねうどんが、郷土料理として人気が根付いてのもうなずけますね。作り方は下記動画を参考にしてください。
肉吸いという料理は、簡単にいうと肉うどんから、うどんをとった物です。昆布や鰹などから出汁をとり、牛肉と半熟の卵を入れました。地域や好みによって、卵が抜かれ、豆腐が入っている物もあります。うどん出汁に、肉が入っていることから「肉の吸い物」と言われ、いつしか「肉吸い」と縮められました。
由来は、「千とせ」といううどん屋で、有名な吉本新喜劇俳優花紀京が、肉うどんのうどん抜きを頼んだことが始まりです。その後、二日酔いや、軽食にぴったり、簡単につくれると口コミで人気が広がり、現在では、大阪を代表するおいしい郷土料理のひとつになりました。肉吸いの作り方は、下記動画をご見てくださいね。
串カツは、大正末期から昭和の初め頃に、とんかつよりも食べやすいものをと生み出された郷土料理です。牛肉・野菜・魚介などバラエティーに富んだ具材を一口大にカットして串に刺し、熱々の揚げたてをソースにつけて頂きます。安くて美味しくて、早いと大阪の人々の心を掴んだ人気の食べ物で、大阪人の名物料理、ソウルフードとも言われています。
自宅でも、出来る串カツの作り方です。
水なすのお漬物も、大阪の郷土料理を語る上で忘れてはいけません。その歴史は、江戸時代から始まっています。田んぼの一部に、このナスを植え、皆の喉を潤したという言い伝えもあるほどで。みずみずしく、柔らかいことが特徴で、暑い夏の大阪の人々の乾きを癒しました。
泉州の水なすを、鮮度が落ちる前に塩お馴染ませて湯冷ましで作成した米ぬかを容器に敷いて、なり口を下に漬け込みます。包丁で切ると、変色するので手割りすることが大切だと言われています。家庭で作る、水ナスの漬物は動画を見てくださいね。
くるみ餅は、鶯色の餡をモチモチの餅で包んだお菓子です。地域によっては、食べ物のクルミの餅をさしますが、大阪では、包む=くるむという意味でくるみ餅呼ばれています。堺では、お土産=くるみ餅といわれるほど、人気で定番の郷土料理です。家庭でも作れる、くるみ餅の作り方は動画にて紹介します。
大阪には、ここでは紹介仕切れない程、まだまだ沢山の郷土料理があります。今も昔も、大阪は多種多様な食材やグルメが集まる天下の台所です。出汁が決めての美味しい大阪の郷土料理を、自宅で、大阪で是非正味あれ。