PR
住所 | |
---|---|
アクセス | |
営業時間 | |
最寄駅 | |
電話番号 |
新潟県は細長い形をしているので、端と端ではまるで他県かのように違いがいろいろあります。方言もその一つです。まずは新潟弁の種類と特徴について整理してみましょう。
新潟弁には大きく分けて3種類あります。長岡弁・高田弁・佐渡弁の3種類です。そもそも新潟県は上越・中越・下越・佐渡の4つの地方に分かれており、使われる方言やイントネーションも微妙に異なります。この4つの地方で話される言葉を洗い出してまとめなおしたものが、前述した3つの種類になります。
といっても、違いに気付くのは新潟県民だけで、他県の人が聞いても違いが分からないとも言われています。現地の人でなければ気にならないほど小さな違いのようです。
新潟弁の特徴としては、まず独特のなまりやイントネーションがあげられます。具体的には、言葉の最初にアクセントが来ることがあります。なまりやイントネーション自体もそこまで大きな違いがあるわけではないので、他県の人たちからしても「ちょっとなまっているような?」と軽く気になる程度です。
2つ目の違いとしては、「イ」という発音と「エ」という発音が似ている、ということです。いちごが「エチゴ」と聞こえたり、えんとつが「イントツ」と聞こえたりします。また3つ目の違いとして、語尾が特徴的なことがあげられます。「~さ」「~ろ」「~ねや」といった感じで、どれも特別な意味はなく、話しかける感じや同意を求める感じのニュアンスです。
新潟弁で挨拶をするときには「なじら?」「なじらね?」といった方言を覚えておくと使えます。「ご機嫌いかが?」「調子はどうですか?」といった意味になります。なお、「調子はどうですか?」という表現のように、「なじら?」「なじらね?」という表現もシチュエーションによって意味がかわってきます。「どうですか?」といった意味だと思っておくと良いでしょう。
新潟弁で感謝を伝える場合、普通に「ありがとう」でも十分通じます。新潟独特の言い回しで感謝を伝えたいときは、「ごっつぉさん」と言ってみましょう。この「ごっつぉさん」はごちそう様、という意味の言葉ですが、新潟弁ではここにありがとうという意味が加わります。
標準語に近い方言である新潟弁ですが、中には他県民の人から「どういう意味?」と聞かれてしまうような独特のなまりや言い回しもあります。他県民に通じない方言や、言うと笑われてしまうことの多い方言を紹介します。
「いちがいこき」は「頭が固い」「頑固者」「強情」「意地っ張り」といった意味を表す方言です。語源をたどれないほど標準語とかけ離れているので、他県民にはまず通じません。その分、一度聞いたら忘れない人が多いようです。
「しゃんしゃん」は新潟弁では「元気が良い」「はつらつとした」といった様子を表します。よく標準語で「しゃんとしなさい」と言う場合があり、この場合は「背筋をピンと伸ばす」ような意味を表しますが、それとは意味が違います。特に子供が元気な様子を指すことが多いようです。
また、「しゃんしゃんしなさい」と言われた場合、それは「もっとスピーディーに」という意味になります。「元気に」とは少し意味がズレますが、元気ハツラツでパワフルなイメージを持てれば何となく理解できるのではないでしょうか。
「だちかんちゃ」は、標準語に置き換えると「ダメだと諦める」「埒が明かない」といった状況を表します。「ダメだこりゃ」と言うのとイントネーションも意味も似ているので、そんなふうに覚えると記憶に残りやすいでしょう。
これは、他県民に言っと驚かれる方言ランキング第一位ではないでしょうか。「しんでもええよ」は関西の「せんでもええよ」という言い回しと同じで、「しなくてもいいよ」という意味になります。どうしても「死んでも」という意味に捉えてしまいがちですが、そんなヒドイ意味は全くありません。安心してください。
前項で挨拶の言葉として紹介した「なじら?」「なじらね?」という表現です。他県民に言うとまず一発では通じませんね。相手をなじっているように捉えられると困るので、気を付けましょう。
「きろみ」とは、卵の黄身のことです。白身のことは「しろみ」と呼ぶのに、なぜか黄身のことは「きみ」ではなく「きろみ」と呼ぶようです。「しろみときろみ」と言われれば意味が推測できそうですが、ただ「きろみ」と言われても、まろやかなイメージしか浮かばない人が多いです。もしくは、「しろみ」と「きみ」を混ぜて言ってしまったようにも聞こえますね。
「おおばら」は「散らかっている」状態を表す方言です。「散らかしている」ことを「おおばらっけしてる」という言い回しで表したりもします。「おおばら」と聞くと「くわばら」の意味を想像したり、「大きな腹」をイメージしたりと、意味を知らない人はバラエティに富んだ解釈をしがちな単語です。
「ばか」は「とても」「すごく」といった意味になります。標準語でも「ばかデカイ」「ばか正直」といった表現で「ばか」という単語を使うことはありますが、新潟弁はもっとポジティブな意味、褒め言葉として使われることが多いです。
なお、「ばっか」も同じ使い方になります。「ばか」よりも「すごい」の度合いは上になります。
「じょっさもね」と言われたら、それは新潟弁では「時間がかからない」とか「たやすい御用だ」といった意味になります。標準語に似た言葉もなく、いかにも方言という感じの言葉ですよね。「このくらい、じょっさもねーて」とサラリと言ってのけることができれば、あなたも新潟県民の仲間入りができます。
ひとつ前の「じょっさもね」と何となく語呂が似ているようにも聞こえる「だっちょもね」。残念ながら意味は全然違います。「だっちょもね」は「面白くない」とか「ろくでもない」という意味。ダメ出しするときに使う言葉なので、すぐに反応できるように新潟に行く前には覚えておきたい方言です。
続いては、日常会話でよく使われる新潟弁独特の方言をご紹介します。面白がられるまではいかなくても、「どういう意味?」と不思議がられるものがたくさんあります。
「はっこい」は「冷たい」という意味です。「はっこいはっこい!」と連呼したりもします。「冷たいビール」は「はっこいびーる」、そして「アイスが冷たすぎる」は「アイスがはっこ過ぎる」となります。
「はっこい」の語源は「冷っこい(ひやっこい)」だと言われていますが、発音が変わりすぎてすぐには気付かないですよね。飲食店などに行くとよく聞く方言ですので、気を付けてみてください。
「はじける」と聞くと、標準語だと「弾ける」「開放的な気分で」といったポジティブなイメージにつながってしまいがちですが、これも新潟弁ではちょっと違う意味になっています。
新潟弁で「はじける」というと、「落ち着きがない」「じっとしていられない」といった意味になります。同じ「弾ける」でも、どちらかというとネガティブなイメージになりますね。
「あちこたない」は「問題ない」「心配いらない」「大丈夫だ」といった意味で使われる言葉です。「ない」が語尾につくのでネガティブなイメージの言葉に聞こえる場合がありますが、実際のところはポジティブな意味を表す言葉です。
「げっぽ」は一番最後、つまり「ビリ」を表す言葉です。「げっぽ」と聞くと日進月歩をイメージして、着々と進歩していく意味だと勘違いする方がいますが、実際はビリっケツ、どちらかというと真逆の意味を持っています。
「ちびたい」は「冷たい」という意味です。冷たい、と普通に言うよりも何だかかわいく聞こえますね。決してぶりっ子発言をしているわけではなく、これも立派な新潟弁です。
標準語で「しかも」と言うと、その前に話した内容に加えて何かを話すときにつかう接続詞ですが、新潟弁で「しかも」「しかもか」というと、「相当」とか「かなり」といった意味を表します。何の脈略もなく「しかもか~、」と言われても、新潟弁の場合は何かの会話の続きではないので、驚かないようにしましょう。
「かがっぽい」は「まぶしい」という意味を持ちます。日なたや窓際などで日に当たってまぶしいようなシーンでよく使われます。
「びちゃる」は毎日のように使われる言葉で、「捨てる」という意味です。「びちゃっておいて」といわれると、何かを水浸しにしておきたい気分にさせられますが、「捨てておいて」と全然違う意味になります。これも覚えておくと損はないでしょう。
「先生にかけられた」「授業中にかけられた」といった表現で使います。意味は「当てられた」。声をかけられた、というところからきているようです。語源を聞けば納得しやすいものの、知らずに聞くとなかなかピンときませんよね。
「そんま」と聞いても、似た言葉が標準語にないのでピンとこないですよね。新潟弁で「そんま」は「すぐに」を意味する言葉なので、割と急ぎ目のときに使います。この言葉を話す人が焦っていればその様子で何となく意味が推測できるかもしれませんが、いざというときのためにぜひ覚えておきましょう。
「すっけんが」は「そんなもの」や「そんなこと」といった意味の言葉です。どうでも良い、という意味合いが含まれるので、言葉の響きが楽しいからと多用すると相手を不快にさせてしまうことも。意味やニュアンスをしっかり理解して、使い方に気を付けたいフレーズです。
水につけておくとか、お勘定を隣のテーブルにつけておくとか、標準語ではそういった意味に使われますが、新潟弁では「つけておく」と言うと「乗せておく」となります。
「車につけておく」と言われると、タイヤの話か、それとも若葉マークなどのステッカー類をイメージしてしまいますが、「車に乗せておく」という意味が正解です。
「~せば」と聞くと、「~せねば」と聞き間違えて、「〇〇をやらなければ」という意味だと勘違いする人がほとんどです。でも「~せば」の実際の意味は、「そういえば~」や「〇〇だったら」なのです。標準語の場合とは違い、文頭に使われることが多いので、そこで判断すると分かりやすいでしょう。
「あんにゃま」と言うと、長男や一番年上の男の子を指していることが多いです。跡取り息子について話すときに出てきます。言葉自体がもともとそこまで頻繁に使われるものでないため、なかなか耳にする機会も少ないですが、会話に出てきたときに意味を覚えているとより話しやすくなりますね。
「ととくそ」は「そそっかしい」という意味です。そそっかしくてオテンバな人を指して「ととくそもん」と呼んだりします。
新潟弁は他の方言と比べると特有の言葉は少ない代わりに、語尾やイントネーションに独特さがあります。語尾を変えるだけで、方言独特のなまりが感じられるような雰囲気になるので、不思議ですよね。語尾がかわいいからという理由で新潟弁を推す人もいるくらいです。そんな新潟弁の特徴的な語尾を5つ、ご紹介します。
語尾に「~ろ」とつくと、言い切りよりも推定に近いニュアンスになります。「~だろう」とか「~でしょう」といった意味です。
「~だっちゃ」という語尾はテレビアニメなどで聞いたことがあるのではないでしょうか。「~ちゃ」「~だっちゃ」を語尾につけると、「~だよ」「~するよ」といったニュアンスになります。アニメの影響も手伝って、標準語よりも少しかわいい印象になりますね。新潟の中でも特に佐渡島地方でよく使われています。
「~さ」という語尾は、標準語でも実は使われます。「〇〇だから大丈夫さ」といった塩梅です。「~だよ」というニュアンスになります。「明日行くさ」といった使われ方もします。
新潟弁の中でも、長岡弁の特徴として挙げられるのがこの「~がぁ」という語尾です。「~がぁ!」と言えば「~だよ!」という意味になり、「~がぁ?」と聞けば「~なの?」と疑問形のニュアンスになり、とても便利な言い回しとなっています。
「~なんさ」という語尾は、「~なのよ」「~なんだよ」といったニュアンスになります。新潟県の中でも北部に位置する下越地方でよく使われる言い回しです。
新潟出身の子に告白するなら、ぜひ新潟弁を使ってみましょう!心理的距離も縮まり、サプライズ感も相まって成功確率が上がります。使いやすく、かわいい言い回しのフレーズをセレクトしましたので、ぜひ告白のセリフに取り入れてみてください。
いかにも方言、という感じのこのフレーズ。女の子に言われたら思わず抱きしめたくなってしまうという男性多数!ちょっと照れ臭そうに、恥ずかしそうに言うのがコツのようです。
「ばか」は「とても」という意味であると上で紹介しましたが、うまく告白に活用した例です。「ばか好き」は「めっちゃ好き」という意味になりますね。「ばか好きんがぁ」としても良いでしょう。
「いっちゃん」は語感からお分かりの通り、「いちばん」という意味です。言い方がかわいいですよね。ひとつ前の「ばか」と同じように、大好きなことが伝わる告白文句です。二人のやりとりの中にさりげなく混ぜてみると、相手もキュンっとしてくれること間違いなしでしょう。
「大好きだからな」と標準語で言うと何だか照れくさくても、「大好きだかんな」と方言まじりのイントネーションなら言いやすいのではないでしょうか。こちらはちょっとぶっきらぼうな感じで、照れて目線を外したような感じで言うとそれっぽくなります。
「ふっとつ」も「とても」という意味を表すフレーズです。「いっちゃん好き」とは違って、新潟県民以外だと言われても全然ピンとこないかもしれません。逆に新潟県民なら、これを突然言われたらビックリ驚いて、とっさにOKしてしまうかもしれませんね。
方言にしては独特のワードが少なめの新潟弁ですが、それでも探せば結構あります。今回はその中からよく使いそうな固有名詞を5つ、ご紹介します。
「あねさ」は「姉」のこと、「あんにゃ」は「兄」のことを指します。「兄」「姉」が訛った感じです。
ちなみに次男のことを「もしかあんにゃ」と言うこともあります。もういよいよ、知らないと全然理解できない言葉ですね。
「すずこ」は「筋子」のこと。具体的には鮭の筋子を指して言う言葉です。「すずこ」と「すじこ」、発音は似ていますが、知らないとピンとこないので初耳の方はみんな意外と驚くようです。
「いけさ」は「喧嘩」という意味です。「戦(いくさ)」が訛って「いけさ」と呼ぶようになったとか。
「おわっち」は自分の家を指す言葉です。「今日おわっち来いさ」と言えば、「今日ウチに遊びにおいでよ」となりますね。
「もうぞ」は寝言のことです。何か接続詞かな?と勘違いされる方が多いようですが、寝言の意味ですので覚えておきましょう。
新潟弁はなまりやイントネーション、語尾に特徴があるものの、言葉自体は比較的標準語に近い方言です。と言いつつも、違いを挙げてみるとこんなにたくさんありました。あなたはいくつ知っていましたか?
地方出身の人と距離を縮めたいなら、方言は一番のツールになります。ぜひいくつか覚えて、新潟出身の人相手に使ってみてください。